モコ(ウルトラマンジード)
もこ
第5話「あいかた」に登場。
違法なペットとして飼われている宇宙生物で、7年前、AIBがエチオピアで捕獲に失敗している。
ルナーと呼ばれる宇宙生物の一種で、茶色い毛玉に青い目と犬の耳としっぽが付いた様なシンプルで可愛らしい容姿をしているが、ゼナは危険であるかの様に言っていた。「もこ、もこぉ~」と鳴き、脚にあたる器官は見当たらないが、体全体を使ってボールがバウンドする様に移動し、何度も脱走した事から非常にすばしっこい。
捕食の際はキバがいっぱい生えた大きな口を開き、食べ物を吸い込む様にして食べる。
経緯は不明だがどうやら地球に捨てられたらしく、その後新井タカシという芸人に拾われ、その身に宿る「ヒーリング」のリトルスターの能力を金儲けに利用されるが、何だかんだ言って彼もモコを大切にかわいがっていた。しかしAIBの愛崎モアに一旦回収される。
その後モコのリトルスターに引き寄せられてアーストロンが出現すると、その際の混乱に乗じてケージから脱走、タカシと再会を果たし、ジードに「ご主人を守って!」と祈ったのか、リトルスターを身体から分離させて捧げる。リトルスターはコスモスのウルトラカプセルを生み出し、アーストロンを鎮静化するのに一役買ったのだった。
事件が終わった後、再びモアに確保されるが、何度捕まえても脱走してタカシのところに戻って行ってしまうため、AIBは監視を付けつつ、放置することにした模様。「タカシ&モコ」の名前で、公園でタカシのボケ(ダジャレの連呼)に容赦なくツッコミ?(『もこ!!!』と鳴きつつ、思いっきりジャンプしての体当たり)を入れているのが確認されていた。
第15話「キミの声が聞こえない」に登場。
カンタ少年に拾われ、心を通わせていた。チブル星人マブゼに実験対象として囚われてしまうが、工藤ヒロユキや宗谷ホマレ、カンタによって他の怪獣たちと共に救出される。
その後はウルトラマンタイガとスカルゴモラの戦いを見守るが、怪獣の指輪の力によって暴走したタイガに痛めつけられるスカルゴモラを見て「怪獣をいじめないで」とタイガに訴える。
ウルトラマントレギアの陰謀により、タイガが闇に染まってしまった際には「たとえ雲が覆ったとしてもその向こうで太陽は輝いている」とヒロユキを勇気づけた。
ラストシーンで頭から湯気を出して怒っているが、本当にそういう生態なのか『TV番組としての演出』なのかは不明。
モコを怪獣の部類に入れるなら、既存の怪獣の合成等では無い純粋な初のジードオリジナル怪獣に該当する。モア曰く犬らしいが、これがとっさに誤魔化すためについた嘘なのか、それとも本当に種族や分類として犬の仲間なのかは不明(見た目はどちらかというと猫だが)。
名前の由来はSF作家の新井素子から。
『タイガ』第15話で脚本を担当した中野貴雄は、当初宇宙人と結託して大金を山分けしている保険金詐欺師の話を考えていたが、監督の市野龍一がヒロユキとチビスケの関係と重ね合わせる少年とモコの話とすることを提案した。