「この宇宙にはな、恐ろしければ恐ろしいほど売れるモンがある。結局は、強いヤツが生き残るんだよ」
概要
CV:岸哲生
『ウルトラマンX』第5話に登場したナックル星人。西部劇風の風貌をしている。チンピラのような言動をしているのが特徴。
ウルトラ兄弟の住む「M78スペース」出身の宇宙人で、Xの世界から見れば異世界人ということになる。
顔つきはかつて『帰ってきたウルトラマン』でウルトラマンジャックを卑劣な罠で苦しめた初代ナックル星人と瓜二つ。そんな初代の相棒として有名な用心棒怪獣ブラックキングと実に44年ぶりに共演、ブラックキングをさらに改造した“ブラックキングドリルカスタム”とタッグを組み、エックスとゼロのタッグと激闘を繰り広げる。
銀河中で戦争を起こしては怪獣兵器などを売りつけている死の商人で、腰に携えた光線銃で空間に穴をあけることで並行宇宙に移動することが出来る。
只でさえ機敏な格闘技術とガンカタを有する上、恥も外聞もなく岩を投げるなどの反則技を多用するなどの初代とは別ベクトルの狡猾さを持ち、エックスに「こいつ、できるぞ!」と言わしめた。
活躍
本編では商品にするために輸送中のスパークドールズを狙ってXioを襲撃。巨大化してエックスをブラックキングとのタッグで追い込むも、ゼロの攻撃を受け、急いでルイが乗ったジオアラミスごとスパークドールズを奪い去る。その後惑星ギレルモでブラックキングをブラックキングドリルカスタムに改造しつつ、何者かと通信で商談をしている所をルイにウルトライザーで攻撃され、スパークドールズを全て奪い返された上、わたあめ銃で視界を遮られた隙に逃げられ、怒りで巨大化。
その直後に間一髪のところでゼロが登場。ブラックキングドリルカスタムを差し向けた所で、ウルトラマンゼロアーマーを纏ったエックスも登場したことでブラックキングはエックスに、バンデロはゼロとそれぞれ相対することに。
最初は銃で渡り合っていたが、ストロングコロナゼロのウルトラハリケーンとガルネイトバスター、ルナミラクルゼロのミラクルゼロスラッガーを受けて追い込まれ、最期はゼロツインシュートで粉々に粉砕された。
ちなみに今回は初代ナックル星人が坂田兄妹を自動車でひき逃げしたのと逆に自分がジオアラミスに撥ねられてしまっている。また声を演じた岸氏はスパークドールズ劇場にてブラックキングを演じていた。
余談
バンデロが潜伏していた惑星ギレルモは『パシフィック・リム』を手がけたことで有名な映画監督:ギレルモ・デル・トロ氏へのオマージュ。ギレルモ氏は自身のtwitterで自分の名前を冠した地名が出てきたことをファンから知らされた時、とても喜んでいた。
声を担当した岸はウルトラシリーズのファンであり、アドリブで『帰マン』を意識した台詞を入れている。
頭部は新規造形。
監督の坂本浩一は、『ウルトラマンギンガ』に登場したナックル星人グレイのオカマのイメージを払拭するために初代に近づけたと述べている。また、ルイが乗るジオアラミスに轢かれるという展開は、初代が坂田アキ(正確には助けようとした兄の坂田健で、アキは走行中の車から逃亡を試み、逃がさないようドアを閉められた結果、服を挟んで車に引きずられた)を車ではねるという展開の逆を意識したもので、坂本は「ヒロイン側からのリベンジ」と称している。
『ウルトラマンオーブ』では直前スペシャルにてバンデロに似たナックル星人とウルトラマンジャックが交戦する新撮映像が入っている他、本編にも惑星侵略連合幹部として岸氏が声を充てる同族のナックル星人ナグスが登場している。
声を演じた岸氏は『ウルトラゼロファイト』に登場したダークネスファイブのヒッポリト星人・地獄のジャタールを演じており、同作でもゼロと対決しているが、こちらはわずか数秒で対決が決着した。
関連項目
ウルトラ怪獣 ウルトラマンエックス 犯罪者 アウトロー ガンマン
ターラ星人:防衛チームの女性隊員を太陽が3つある異空間に閉じ込めるという今回と同じシチュエーションで交戦した宇宙人。こちらも用心棒を引き連れていた。