「ターラ星は食糧不足に瀕しており、かつて我々は食料を求めて豊かな地球にやってきた」
「地球人はそんな私達に食料を渡してくれたが、我々は地球人が誤った方向に進みつつあると知った」
「我々は強い力でもって正しい道に進めようとしたが、あの時もM78星雲からの邪魔者が…」
データ
別名 | 身長 | 体重 | 出身地 | 演 |
---|---|---|---|---|
空間移動宇宙人 | 1.8m | 92kg | ターラ星 | アレクサンダー大塚 |
概要
『ウルトラマンマックス』第19話「扉より来たる者」に登場。
母星が深刻な食糧不足に陥っていた為、食料を求めて転送ゲートを用いて食糧が豊かな太古の地球へと訪れた経験を持つ宇宙人。
光線銃にもなるサーベルで武装しており、これと格闘術を組み合わせて戦闘を行う。
当初は古代地球人達と交流して食糧を得るなど共存共栄していたが、やがて地球人達が武器を作り出して互いに争うようになっていく様を垣間見た事で、彼らを“戦いを好む野蛮な種族”と判断し、自分達がより強い力で地球の支配者となって戦争を諌めようと目論むも、当時地球に訪れていた恒点観測員であるM78星雲からやって来ていた宇宙人=ウルトラマンマックスの妨害に遭い失敗する。
ゲートも封印されてしまい、それが原因で滅びの道を辿る羽目となったことを恨み、復讐の機会を窺っていた。
そして封印されていた転送ゲートが再び開かれた事で、かつて地球を訪れ、自分達の行為を阻止したM78星雲人=ウルトラマンマックスが再び地球へと訪れた事を知り、転送ゲートを通じて再び地球へと赴くとDASHのミズキ隊員を捕えて人質として拉致し、ターラ星へとマックスと一体化しているカイトやDASH隊員達を誘き寄せ、復讐を成し遂げようと暗躍する。
しかし、切り札にして守護神でもある戦神ギルファスはマックスの前に敗れ去り、ギルファスを失うも、なおも転送空間内において全員で地球へと帰還しようとするDASH隊員全員を追いかけて襲いかかろうとするが、コバ隊員の二丁拳銃の狙撃を受け復讐を果たすことなく戦死を遂げた。
全ては終わったかに思われたが、事件解決後にカイトが石板に触れた瞬間に再びゲートが出現するという意味深なカットで幕を閉じている。
余談
ターラ星人の回想シーンの一部には『ウルトラマンティガ外伝古代に蘇る巨人』からの流用シーンが含まれている。
プロテクターはダーラムの改造。
演者のアレクサンダー大塚は2024年現在現役のプロレスラー・総合格闘家。プロフェッショナルレスリング藤原組⇒格闘探偵団バトラーツ(解散)を経てフリー。高校の先輩には新崎人生、妻は元アイドル歌手で同郷の田中陽子がいる。
この回に登場した考古学者のオザキ・タケル役には『ウルトラセブン』の主人公・モロボシ・ダン役の森次晃嗣がゲスト出演している。
このオザキ博士、UDFの職員で世界中を放浪した末に考古学者になったと言う設定があるが、作中ではカイトのプロフィールを詳細に覚えていたり、エリーが解析するのに時間がかかったパズルの配置を解き明かしたりとハイスペックな御仁である。
ちなみにオザキがメガネを取り出すシーンはセブンの変身シーンのパロディであり、放浪者だったと言う設定は言わずもがな、モロボシ・ダンが当初名乗っていた「風来坊」に由来するネタであろう。