「待っていたぞ、ウルトラマンマックス。君が頑張れば頑張るほど、己の無力を知るだろう。間もなくこの地球は私のものとなる」
「現れたな、DASHの諸君。我が名はモエタランガ。この地球は私のものだ!」
DATA
概要
第31話「燃えつきろ!地球!!」に登場。
燃え盛る炎のような外観を有する宇宙人。高い知性を持っているため、人間の言葉を話すことができるほか、テレパシーを使い特定の相手にのみ話しかけることも可能(ちなみにその声は外見からは想像できない程に爽やかなイケボ)。
ウルトラマンマックスとDASHを倒すことでUDF本隊、ひいては全地球人を挑発して返り討ちにし地球を侵略しようと企んだ。
劇中で使用された能力は、目から放つ熱球や腕から放つビーム、相手の攻撃を瞬時にかわせる次元移動。防御力はあまり高くないのか、DASHのミサイル攻撃でも怯んでしまう。
だが彼の最大の武器は、身体から放散する特殊な光波チャネルを通じて人間の行動を司る神経に感染する「モエタランガウイルス」である。
このウイルスに感染した者は、生命エネルギーを一気に燃え上がらせて興奮度MAXになる(一般市民までもが各々手に武器を取り群れを成して生身で突撃していた。もはや『タロウ』の世界である)が、体内時計が10倍速くなるためすぐに体力を消耗し文字通り「燃え尽きて」しまうのである(当たり前だがウイルスなのでアンドロイドであるエリーには効果がない)。
そして恐ろしいことに、このウイルスは人間の神経電流によるエネルギーを主であるモエタランガに転送し、彼はそれを自身のエネルギーとして活動する。つまり、興奮度MAXの状態というのは見方を変えれば「今まさに捕食されている状態」であり、ウイルスに感染した者が自分に攻撃を仕掛けてくることなどまさに彼の思うつぼであるといえる。
そのためモエタランガ自身は攻撃よりも上述の次元移動で徹底的に回避に専念していれば、後は勝手に向こうが力尽きて楽々倒すことができるうえ、そのエネルギーも頂戴することができる、というわけである。
これに感染して無謀な作戦を連発したDASHを燃え尽きさせて骨抜きにし、早回しの変身バンクで登場したウルトラマンマックスも早回しBGMをバックに北斗百裂拳ばりの(空回りな)猛攻の末マクシウムカノンを二連射しようとした挙句30秒足らずでエネルギー切れになり敗退してしまった(ナレーターからも「いつもの『マックスの活動時間の限界』に関するナレーション」に続き「まだ30秒も経っていないぞ!?どうしたマックス!?気が早すぎるぞ!ウルトラマンマックス!!」と突っ込まれていた)。
第16話とは真逆の意味でカオスと化した戦い(?)ぶりは一見の価値あり。
その後公園にて燃え尽きたカイト(マックス)の前に等身大となって現れ、自らの能力を語ったうえで「UDFや全人類の総攻撃(怒り)を逆に喰わせてもらうよ」、「脆弱な地球人の肉体という牢獄の中で人類が滅びる様を見ているがいい」と彼の側で更なる挑発を行った。
再び巨大化するとベースタイタンへ向けて侵攻するが、年寄りのため代謝が遅く影響を受けにくいトミオカ長官が自ら出撃、激励した事によって気力を振り絞り再変身したマックス。とはいえ燃え尽き状態で無理矢理変身したためいきなりパワータイマー点滅状態になってしまう。
しかしウイルスの効果を利用して短時間で開発されたワクチンをダテ博士から受けた事で復活し、形勢は逆転。ウイルスの効果を失い相手に本気を出されてしまったモエタランガになす術はなく、最期はマクシウムソードで袈裟切りにされ身動きが取れなくなった所にギャラクシーカノンを受け倒された。
余談
マックスとモエタランガの中の人は『ONEPIECE』にてロロノア・ゾロとカバジ役で共演している。
関連タグ
ヤメタランス:元ネタとなった怪獣
ササヒラー:当初は元ネタのヤメタランス回と同じく彼も一緒に登場させる予定だったらしいが没に。その場合モエタランガはヤメタランスの亜種か品種改良品のような設定になっていたのだろうか?
ボガール:「地球を自らの食事場にしようとした」「攻撃=捕食」という点で共通。
松岡修造:「熱くなれよ!」でおなじみの人。そのため何かとファンから引き合いに出される。誰が呼んだか「人類修造化計画」という例えも。