トリガートゥルース
とりがーとぅるーす
本記事では、『ウルトラマントリガー』第25話(最終話)の重大なネタバレを含みます。
閲覧する際はご注意ください。
イグニス「返すぜ、トリガー...」
ケンゴ「......ありがとう、イグニス」
イグニス「必ず勝てよ、"ウルトラマントリガー"」
『Trigger Truth!』
『Boot up! True Zeperion!』
「決着だ…カルミラ!!」
「ウルトラマン…トリガアァァーッ!!!」
『Trigger Truth!』
「デュワァッ!!」
カルミラ「なんだその姿は…!?光と闇が交わるなど…あり得るものかぁぁぁっ!!!」
『ウルトラマントリガー』最終回に登場したトリガーの最終形態。
エタニティコアを吸収したメガロゾーアの闇を食い止めるには、光のエネルギー(グリッターの力)のみでは強大な互いのパワーが反発し合うだけで完全にカルミラを倒すことは不可能であった。
そこでケンゴは、エタニティコアの光と闇の力でメガロゾーアの暴走を中和するというアイデアを提案。かつてのヒュドラムとの決戦時にイグニスがグリッターの力を使えたように、元が同一の存在であるウルトラマントリガーが光と闇の双方を同時に扱えることは図らずも実証済みであった。
そして、アキト隊員がこの提案に「ユナがアクセスしたエタニティコアの力をナースデッセイ号に中継器として収集、トリガーダークの力を返され『真のトリガー』となったケンゴ本人に受け渡すことでトリガーの力をメガロゾーアと同等以上に増幅させる」というプランに纏めあげた。
つまり、このトリガートゥルースという形態は厳密にはメガロゾーアを倒すための第一段階で、イグニスがケンゴへトリガーダークの力を返還することでマルチタイプキーがトリガートゥルースキーに変化し、変身可能となった。
なお、戦闘後はエタニティコアの暴走を止めに行く前にトリガーダークの力をイグニスへ返還している(エタニティコアに触れたのは光サイドのトリガーだけだったため)。このことから、少なくともこれ以降ケンゴとイグニスが揃わない限りトリガートゥルースへの変身は行えなくなっているものと考えられる。
この関係上、映像作品内でトゥルースが再登場する可能性はやや低いと思われるが、近年の『ギャラクシーファイト』シリーズなどを考慮すると決してゼロではないだろう。一部視聴者からは「ギンガビクトリーやルーブのようなポジションで出られるのでは?」という意見もある。
サークルアームズなどの武器は使用していないが、ウルトラマントリガーがトリガーダークの闇の力を取り戻したことにより、光と闇の相反する力を同時に使用することができるようになった。劇中でも、敵に攻撃する際のエフェクトや光線の色は闇と光がそれぞれ混ざりあったかのようなものとなっていた。
その結果既存のどのタイプよりも高い戦闘能力を獲得。あくまでも基本タイプの強化版にすぎないので、流石に単体の攻撃力に限って言えばエタニティコアの力を直接宿したグリッターには及ばないものの、格闘戦でそれまで為す術もなかったメガロゾーア第二形態にある程度喰らいつけるまでになった。
それでも一度は追い詰められてしまうが、子供達の声援を受けてエネルギーが回復。計画通りエタニティコアの力を受け取ってメガロゾーアを撃破した。
- トゥルーゼペリオン光線
チャージしている最中に光と闇の両方が集まる演出がされた。
また、この技を使用すると体の各部にある装飾が虹色に発光する。
- トゥルータイマーフラッシュ
トゥルーゼペリオン光線と同じく、光と闇が混ざったタイマーフラッシュ。
作中では決め技として使われ、ナースデッセイ号へ集められたエタニティコアのエネルギーをナースキャノンによって供給されてから発射、メガロゾーアの硬い装甲を粉砕し、内部で暴走するエタニティコアの力を鎮めながらトドメを刺した。
- トゥルーボンバーストライク
胸の前でエネルギーをチャージし、手刀または蹴りと共に光と闇が混ざった衝撃波を放つ。
上述の通り「真のトリガー」と呼称されているので勘違いされやすいが、三千万年前の彼の姿はあくまでもトリガーダークなので「元々のトリガーの姿」ではなく「誰も見た事がない(恐らくトリガー自身も知らない)トリガーの本当の姿」や「光と闇を一つに合わせる本来あるべきトリガー」などの意味合いだと思われる。だからこそオリジン(起源)ではなくトゥルース(真)なのだろう(強いて言えば、一応エタニティコアの性質を考えれば何らかの理由でエタニティコアの力を使いトリガーダークとして生きる歴史を選び宇宙を再構築した、などの経緯があったとすればトリガーの真の姿がトゥルースだった可能性はある)。
第12話でトリガーが光の戦士になった際にはトリガーダークの状態からマルチタイプの姿になっているので、「ウルトラマントリガー」としての通常の姿はトリガーダークとマルチタイプの2つが対の関係であることが分かる(変身時のハイパーキーの番号もそれぞれ「U-01」である)。
あくまでも光の一面が強く出たのがマルチタイプ、闇の一面が強く出たのがトリガーダークというところだろう。
つまりどちらの形態も光と闇のそれぞれ片方の力しか有していないということで、新世代ヒーローズ作品としては何気にトリガーは最終回まで光と闇のパワーを同時に使うことがなかったウルトラマンである。
また、正確には光に選ばれただけで三千万年前のティガ本人とは別人であったマドカ・ダイゴとは異なり、ウルトラマントリガーとケンゴは時を越えて生まれた同一人物という違いがある。かつてカミーラと結ばれていたティガダークとは別人だからこそ自分の意思で光になったダイゴとは異なり、光と闇両方の戦士になった経験が巡りめぐってトゥルースへの変身に繋がったケンゴ(トリガー)は、様々な意味で対照的である。
かつて闇の巨人として強大な力を手に入れようとしていたトリガーダーク、そこから「マナカ・ケンゴ」という1人の人間としての生活を送りながら光の戦士として戦い続けた光サイドのトリガー。どちらの力をも拒絶せず受け入れた先の姿、それがこのトリガートゥルースという形態なのかもしれない。
なお、パワータイプ・スカイタイプ・グリッターはいずれもトリガーが光の戦士になった状態で発現・体得したものであり、光サイドのトリガーに付随するものである。
だからこそ、エタニティコアの暴走を止めるには、それに触れずに終わったトリガーダークの力を手放さなければならなかったのである。
キーがマルチタイプキーから変化したものだからか、これまでシルエットや模様が大きく変わっていたパワータイプやスカイタイプ、グリッタートリガーエタニティの3つの形態とは異なり、基本でもあるマルチタイプのほぼリカラーとなっている。
しかし、赤と紫の配色を逆に、つまりウルトラマンティガのマルチタイプの赤と紫の位置と同じになった上、プロテクターの一部が黒くなり、体の各部や顔にはトリガーダークを連想させる黒い模様がタトゥーのように入った事で、やや禍々しくなりながらもよりティガに近い姿となり光と闇の力の調和がとれている印象を受ける。
変身バンクは紫と赤い光や金色の電光が迸る空間からトリガーが飛び出すというもの。
ソフビ、ウルトラアクションフィギュア、S.H.Figuartsが発表済み。
ソフビは最終回から一週遅れて2022年1月29日に発売。
ウルトラアクションフィギュアは2022年3月26日発売。サークルアームズの3形態が付属する豪華仕様となっている。
S.H.FiguartsはTAMASHII NATIONS STORE限定で2023年6月23日発売予定。マルチタイプと同様の付属品に加えてトゥルーゼペリオン光線エフェクトも付属。
ファン待望のアイテムであった一方で、日本国内にわずか1店舗のみの直営店における限定販売だったため、遠方民からは「プレバン限定の方がよかった」と批判する声も少なくなかった。
(一応再販はされており、2023年9月28日オープンのTAMASHII SPOT OSAKAでも取り扱いされている。)
- トリガートゥルースの存在は玩具情報や公式情報及び雑誌類においても秘匿されており、放送でその存在が明らかになるというサプライズキャラクターであった。
- なりきり玩具であるトリガートゥルースキーはプレミアムバンダイでpremium仕様となった、他のタイプのキーとセットで発売されることが決定した。
- トリガートゥルースとメガロゾーアの最終決戦の場所はモチーフとなったウルトラマンティガとガタノゾーアの最終決戦の時と同様、海上となっており、一度は海の底に沈んでしまうも、子供達の声援を受けて力を取り戻すと言う展開もそれをなぞったものとなっている(ただし、ティガは完全に倒されて石化したのに対し、トリガーは追い詰められはしたものの石化はしなかった)。それを見ていたシズマ・ミツクニも「これは…あの時と同じ!?」「そう…笑顔には世界を救う力があるんだ!」と、当時のティガとガタノゾーアの最終決戦の事をどこか感慨深げに思い出していた。
- 元ネタのティガは人々の光のみを集めてグリッターティガとなったが、トリガーは光と闇を両方受け入れた上でこの姿になるという点で異なる。このような結論に至ったのは、新世代ヒーローズで「闇の力も使い方次第」という描かれ方を積み重ねてきたからこそできたものだろう。
- トリガーダークから闇の力をもらって光と闇の力でラスボスを倒す、という展開はシリーズ構成の段階で存在していたが、トリガートゥルースの存在は視覚的わかりやすさも考慮されて登場が決定している。
- スーツはマルチタイプのアトラクション用の改造。最終回にサプライズ形態を出したいという意向の中で、制作費等に制約がある中「最終回付近ならアトラクション用スーツが量産されている」ということに気付き、それを改造する形となった。
- トリガーをティガの配色を意識してボディに入ったラインも変えた寄せたデザインにし、トリガーダークの闇の力を取り込んでいる事から、黒い要素を足しており、監督の坂本浩一氏のオーダーで目の周りの黒いラインを付け足している。
- 元のティガには無いトリガー独自の形態だが、実はティガにも過去にウルトラマンランドのステージで光と闇の力を併せ持つ酷似した形態が確認されている。一度きりの登場だったらしく、トリガートゥルースを彷彿させるが偶然の一致だと思われる。
光と闇が両方そなわり最強に見える、光と影を抱きしめたまま:まさにこれ。
ティガブラスト:カラーリングが近い。また、カルミラのモチーフとなったキャラクターと戦った姿でもある。
オーブオリジン:光と闇の力を使いこなしている。
サンダーブレスター/プリミティブ/ウルトラマンルーブ/デルタライズクロー:同じく光と闇の力を併せ持つ形態。
ダンディットトゥルース:同じくトゥルースの名前を持つ形態。光と闇の力を併せ持つ形態でもある。
ウルトラマンノア:同じく最終回で本来の姿となったウルトラマン。
新世代ヒーローズ最終形態
ハイブリッドアーマー←トリガートゥルース
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