データ
概要
鏡京太郎が鏡面体や光が反射する物の前で『ミラー・アクション』(序盤は残像が七色に輝くという選出が付いており、鏡から飛び出す演出もあった)という動作を取りつつ、「ミラー・スパーク!」(ただし1話~3話や、緊急時にとっさに変身する場合は単に「スパーク!」となっていた)の掛け声を放つ事により、全身がスパークし、その状態で鏡面体や光が反射する物に飛び込み、別の鏡面体から飛び出すことで変身する白銀の巨人。
なお、京太郎の姿に戻る際も同等のアクションを行う必要がある上、腕を動かせずミラー・アクションができない状態では変身もままならない。
京太郎のもう1つの姿でもあり、鼻の存在や緑を中心としたカラーリングなどウルトラマンとは一線を画す見た目が特徴。「オリョ!」と聞こえる独特の掛け声も印象的(ただし中盤からは使われなくなり無言が多くなってしまった)。また、基本的には巨大化して戦うが、シリーズの前半では等身大の姿で活躍する場面も多々見られた。
空を飛ぶ事は出来ないが、鏡の世界を自在に瞬間に行き来する能力を持つ。しかし、鏡の中に入らなければ変身する事も京太郎の姿に戻る事もできない上、鏡の中に長時間留まると死んでしまうという弱点があり、この弱点を敵に突かれて窮地に陥る場面も見られた(ちなみにこの時は父からの助言で事なきを得た)。その他、光の速度で走ることも可能であり、この力を応用して時間が止められた区域に入ることも可能。また、腕は負傷していると『ミラーナイフ』や『シルバークロス』を発射する事が出来ないようだ。
また、ゲートとなる鏡さえあれば、地球と宇宙空間を行き来する事も可能であるが、宇宙空間では呼吸できないため能力に大きな制限がかかってしまう。第37話ではジャンボフェニックスの機首から地球の湖へ瞬時に移動した。
26話でインベーダーに捕えられ、エネルギーが一定の量まで減ると起爆する爆弾を埋め込まれた為、エネルギーの消費が多い光線技をむやみに使用できなくなった事もあり、父の手によりベルトのバックルにエネルギーが危険なまでに減った事を警告してくれるカラータイマーが授けられた。
エネルギーはウルトラマンと違い黙っていても急激に減るものではなく、光線技を使わなければずっと長く活動できる(実際、真昼から夜中までずっと活動していた回もある)ため、「できるだけカラータイマーが点滅しないように戦う」というウルトラマンとは全く趣が異なるものになっている。よってカラータイマーの点滅頻度はウルトラマンほど多くはない。
逆にカラータイマーが点滅すると光線技を迂闊に使用できなくなるため、光線技を使えば容易に破壊できそうなインベーダーのミサイル基地を手で直接破壊せざるを得なかった事もあった。
なお、爆弾自体はTV本編終了後から7年後を描いた小説『鏡の黙示録』によれば、ある人物の協力で無事に取り除かれたが、三次元よりも進んだ科学力を誇る二次元世界の技術でも難しい事だった為、その代償としていろいろと足りないものを補わなければならなくなり、今度はある世界で活動制限が発生する事態が起きている。
また、鏡京太郎の首に下げられた父の形見・二次元ペンダントの反射光を使って変身する事も可能だが、これは三次元世界に決別し、二次元世界から出られなくなる事を意味する為、使用は全ての戦いが終わったエピローグに限られた。
放送開始前の漫画版などで活躍した初期デザインはさながら磨かれた水晶か、西洋の鉄仮面を思わせるデザインになっており、雑誌によってトサカがあったりなかったりするが、それ以外のベースはほぼ同じである。このデザインはのちにreflex版のモチーフにもなった。
一方で、パイロット版では鏡京太郎役を『シルバー仮面』で主演を務めた柴俊夫、スーツアクターを天野潔が務めた。マスクはライダーマンのような半分だけ顔を出すデザインとなっている。
必殺技
- ミラーナイフ
振り上げた腕を相手に振り下ろすように突き出した先から切削性のある矢じり状の光線を撃ち出す技。序盤で必殺技として多く使用されたが通じなかった相手も多く、中盤以降はシルバークロスまでの繋ぎや部位破壊に使われる事が多くなった。ミラーマンの使用する技の中で最も代表的な物であり、後述するミラーシュートと並んで主題歌に歌われている。
発射方法にも複数種類があり、両手を重ねて放つタイプ、西部劇のガンマンよろしく、人差し指を銃の形に構えて素早く放つタイプなどが確認されている。
- ミラーシュート
別名「ジャンピングミラーナイフ」。別名の通りジャンプして空中からミラーナイフを放つ技。片手打ちと両手打ちの2パターンがあり、ミラーナイフ同様に使用頻度も高い。
- ミラーリング
上記の2つの技とともに主題歌に歌われているが劇中未登場。技名から八つ裂き光輪のような技と思われるが、ミラースライサーや必殺水平斬りとの違いは不明。
- シルバークロス
ミラーマン最大の必殺技。全身のエネルギーを頭部とバックルの間でスパークさせて放つ巨大な矢じり状の光線。エネルギーを大量に消耗するために多用は出来ず、既に消耗している場合は速やかに変身を解く必要がある。それ故に爆弾を埋め込まれてからは使用が大きく制限されてしまった。ただし使い方のコツを掴んだのか第40話ではカラータイマーが点滅していない状態ながら2回発射しており、以降再び決め手として使われるようになった。最終話では遂にカラータイマー点滅状態で発射し…
- ディフェンスミラー
中空で手をなぞるように展開するバリヤー。ウルトラ戦士のバリヤーより応用が効き、ミラーという名前通り敵の光線を反射してダメージを与える事もあるなど、様々なバリエーションがある。アロザ戦では相手の光線が貫通して直撃を受けてしまった為、再戦時には光線を一発ずつ払い除けるような動作で使用して防ぎきっている。
- ミラースライサー
敵を切断するカッター光線。水平斬りの「スライサーH」(第25話ではブーメランの如く反転し、ダストパンの触角を切り裂いた)、垂直斬りの「スライサーV」の二つを基本とする。スライサーVは強化版として、光線に回転を加えミラーナイフの5倍の威力を持つ「ミラーローリングスライス」があり、分身したマルチに対して使用したが、動作がさながらボーリングのようである。
あまり使用されないが、菱形のカッター光線を連続して打ち出す「ミラースライサーA」というバリエーションも存在する。
アロザ戦では大きなサイズの光刃を放って目を潰した。
- ミラーハレーション
鏡に類する物体のない空間で使用するテレポート能力の一つ。空中に飛び上がり全身をスパークさせて相手の目を眩ます技としても使用し、ゴールドサタンを転落死させた。
『ミラーファイト』では時折「竜巻戦法」と呼ばれる事がある。
- ミラーキック
キーラゴンに腕をやられミラーナイフなどの技が使えないミラーマンが編み出した新技。
足を黄色く発光させて敵に蹴り込む。
- ミラクル・キック
上記のミラーキックの強化版で初使用は31話。この技を使うようになってからミラーキックを使用しなくなった。
両足を赤く発光させて敵の頭部にキックを見舞う。シルバークロスよりエネルギー消費量が少ない為、カラータイマーが点滅した時の決め手として使用される。
またミラーキックと違い両足にエネルギーを込めるため、標的が複数であっても同時に蹴り倒す事が可能。
シルバークロスに次いで中々の撃破率を誇る。
- 必殺水平斬り
空高く飛び上がって放つ赤い風車状のカッター光線。サンガーニやイエズなどの首を落とした。
- ミラーファイヤー
シルバークロスと似た構えから両手をクロスして放つ光線。イエズにトドメを刺した。
また、頭の十字部分からも光線が出せるという設定がある。
- ミラーアイ
いわゆる透視能力。
また、目から強力な光線ミラー・アイビームを撃ち出す事が可能で、こちらはインベーダーの宇宙船を撃墜する際に使用。目から赤いビームを発射してSGMの隊員達に憑依したインベーダーだけを倒した事もある。
- ミラーグラックル
両腕から螺旋状の光線を放ち、シーキラザウルスを球状に変換した。
- ストレートフラッシュ
連続で高速パンチを放つ。
- クロスジャンプ
空中で回転してから放つキック。
ミラースピンというジャンプキックなどの様々な型を持つキック技もある。
- ミラーアタック
分身して敵に突撃する戦法。キティファイヤー(2代目)に使用。
ミラーマンの父
かつて地球を護るために“影の国”とも呼ばれる惑星Xからの侵略者インベーダーと戦っていた鏡京太郎の父親。息子のもう1つの姿であるミラーマンと瓜二つの容姿をしている。
物語の時間軸ではインベーダーたちの手により鏡の中に長時間留まると死んでしまうウィークポイントを付かれて殺害されてしまい既に故人となっているが、精神体としてはいまだ健在らしく、息子に形見のペンダントを託したり、様々な助言を与える等の行為を行っていた。
ミラーマンREFLEX(鏡の武神)
身長: | 1.9〜40m |
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体重: | 70kg〜3万5千t |
光神仙との別名を持つミラーマンのリメイク作品『ミラーマンREFLEX』の主人公・影山鑑が“審神者”ももそ(百襲)の“帰神の儀”により変身した姿。
基本的には等身大だが、ももそが空中へと投射する光の環を潜り巨大化することも可能。
なお、審神者であるももその協力があってこそ変身できる姿である為、もしも彼女の力を借りずに変身してしまうと邪仙に憑りつかれて人鬼と化してしまう危険性をはらんでいる。
武器は光を放つ長剣である“古代剣”及びブーメランとしても使用できる左右一対の半円の短剣“ミラーナイフ”。
ミラーマン2D
ミラーマン(2D)を参照。
その後の客演/出張出演
円谷プロがウルトラシリーズ以外で初めて制作した巨大ヒーローものの主人公という事で円谷ヒーローの代表格として他メディアに出演する事が多い。
ブースカ!ブースカ!!
主人公屯田雄作が作ろうとした夢のヒーロー『ミラクルミラーキング』として登場。
姿はマントを付け、杖を持ったミラーマンそのものである。目論見は失敗し、代わりに2代目ブースカが誕生する事に。
ちなみに撮影開始当初はアイスラッガーをスパルタ兜風のトサカに入れ替えたミラクルキングセブンマンが登場する予定だった。
円谷特撮ヒーローシリーズ祭!
ウルトラマンフェスティバル2016内で開催されたイベントにて登場。
ファイヤーマンと共にペギラと戦い、シルバークロスを浴びせた。
行列のできる法律相談所
2016年8月28日放送分にて林家たい平が24時間テレビチャリティーマラソンを完走したご褒美としてスタジオを訪れ、特性のセンスをプレゼントした。
ファミリーマート×ウルトラマン ファミマ冬フェスタ
「ファミマ冬フェスタ くじ引きの心得その5」にてまさかの登場。
くじで自分のカードが出た事に大喜びし、全身全霊で喜びを表現していた(流石の圧に店員さんもドン引きしていた)。
なお、セリフは全て掛け声で表現されており、かなりシュール。
ウルトラマン公式youtubeチャンネル
『ミラーマン』50周年記念配信のラストで登場。
関連項目
ミラーナイト:モデル関連で。
13ライダー:同じく鏡の世界で戦うヒーロー。