インベーダー(ミラーマン)
いんべーだー
インベーダー。それは影の国、宇宙に漂う幾千の星から──あるいは、私たちの誰も知ることのできない四次元の世界からやってきた侵略者である。
彼らが人間に変身し、あるいは怪獣に変身し、地球を狙ってやってくるのだ。
ミラーマン、危ない!彼らの正確な姿は、我々には見えないのだ。がんばれ、ミラーマン!
(第10話ナレーションより)
『ミラーマン』に登場。
影の国の異名を持つ真っ赤な惑星「X」から攻めてきた宇宙人たち。
上述のナレーションの通り、神出鬼没で得体の知れない侵略者であり、ほとんど会話もしないどころか、他の特撮作品ではありがちな幹部や黒幕といった存在も登場しない所が余計にそれを引き立てている。
彼らの一部が語るところによれば、宇宙で最も環境が優れている惑星である地球が人間たちによって破壊されていることに激怒し、手遅れになる前に地球を強奪し、環境の再生を企んでいるという。そのため、地球環境を変化させたり、小さな町を占領してそこに移住する作戦を行った。しかし、第32話では海洋汚染怪獣シーキラザウルスを使って全生物を死滅させようと目論んでいる。これは明らかに先述の動機と矛盾するため、実際は侵略の大義名分だったと考えられる。
中には地球に潜伏する中で地球人に愛着を抱き、地球侵略に疑問を抱く個体も存在するが、これらの個体は当然ながら異分子と見なされ、容赦なく処刑される。
光に弱く、人間に化けていてもサングラスをしている。地球状ではサングラスを着用した黒服の姿を取ることが多いが、顔がないのっぺらぼうや髑髏のようなマスクを着けた個体も存在する。人間や人形に乗り移って行動することも可能。
さらに宇宙船から放たれる光線を浴びるなどの手段により、アイアンやダークロン、ダストパンそしてデッドキングといった怪獣に変身・巨大化する。
ある種のレーザーも弱点で、かすっただけでも肉体が崩壊し死んでしまう。
第10話でメイン画像の「ヒレの生えた緑色、または白い肌の宇宙人」と言う素顔を現すが彼らの本当の顔であると目されるが、その皮をはがすと下からのっぺらぼうの顔が現われるなど謎が多い。地球人が素顔を知ったのは最終回前の挑戦状映像だけだが、それも本当の顔か不明。
ちなみに第7話で判明した事だがレントゲン写真を見る限りでは脳に星形の模様がいくつかある。
体液は緑色で、一部の怪獣も負傷した時に流す。死亡する時は緑色に発火、もしくは発光して死亡する。自ら死を選んだ個体は泡となって消滅し、姉のキラーから殺人光線を浴びたリサはピンク色の光となって消滅した。
その魔手は地球以外にもミラーマンの父の故郷である二次元の世界といった異次元を始め、小説『ミラーマン 鏡の黙示録』によれば宇宙各地の様々な星々にも伸びているとされる。
『鏡の黙示録』では、いつの頃からは定かではないが生まれた頃より戦い(侵略行為)を繰り広げてきた為、なぜ自分たちが戦っていることすら知らないらしいという設定がある。また、彼らには個人名というものがなく、数字が個体名を示す総背番号制の社会が構築されているという。
最終的には惑星Xを地球にぶつけようとしたがミラーマンとSGMの抵抗で失敗。地球人に惑星Xを破壊されて全滅したと思われたが、『鏡の黙示録』で残党が登場するほか、VHS『新・ウルトラ怪獣大百科 ウルトラマンタロウ編』ではゴルゴザウルス二世のはインベーダーの再来であることが示唆されており、生き残りがいる模様(そもそもM78ワールドはミラーマンとは別の並行世界なのでインベーダーがM78ワールドにも手出ししていたとも言える)。
リブート版漫画作品に登場。世界を侵略する。
本作では「八鬼」と呼ばれる幹部クラスというべき存在があり、25年前から暗躍していた。その内訳は以下の通り(第17話「蠢動」にて判明)。