概要
具体的には映画として作られた映像作品のうち、実際にカメラを回して撮られた実写映像を使って作られる作品を指し、映画の表現方法としてはもっとも多い形式であることから「映画化」という場合、多くの人間はこちらを思い浮かべると思われる。
ある種の対義語として「アニメ映画」がある。ただし『メリー・ポピンズ』や『ロジャー・ラビット』のような実写とアニメを組み合わせた作品、またハリウッドを含む大作洋画には実写映画でありながらCGで画面を埋め尽くすようなSF・ファンタジー作品も少なくないため、厳密に分けることができない領域も存在する。
pixivでは「アニメ・漫画・ゲームなどの二次元作品を原作に実在の役者をキャスティングして制作された映画作品=実写映画化」を指すタグとして機能している。オリジナルの実写映画の場合、わざわざ「実写」と付ける必要がないためである。
しかし先述したとおり、本来は映画界の大半を占める広い意味を持つ言葉である。
ピクシブ百科事典に記事のある作品については「映画の一覧」を参照。
漫画原作の実写映画
2000年頃から漫画原作の実写映画が増えた。安易な原作料の割に知名度の高さから多く制作された。
理由としてはアニメ・漫画は大規模な世界観が多く実写ではそれを予算や現実の問題から再現することが困難であることやCGの品質が低いことが挙げられる。
また、漫画、アニメは顔をデフォルメにしていてキャラの判別が付きにくいため、過剰な服装にしているが、それを現実でやられると違和感が多い。下手するとコスプレオフ会である。
さらに挙げられるのは脚本の改悪・省略の多さである。10~20巻の漫画を2時間の映画まとめるということ自体無理難題であり、全体的なシナリオの崩壊というのも多い。
しかしながら、『銀魂』や『るろうに剣心』、『キングダム』など、上記の問題点を見事にクリアし、ファンから高評価を得ている作品も少なからず存在するため、そこは制作スタッフや俳優陣の力量の問題ということなのだろう。
興行収入上位の実写映画
代表的な実写映画の例として、ここでは歴代興行収入ランキングの中から実写映画を抜粋したベスト20を記載する(括弧内はアニメ映画を含めた順位)。
これは2017年9月時点の順位である。
日本
1.『TITANIC』1998年(2)
2.『ハリー・ポッターと賢者の石』2001年(5)
3.『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』2003年(8)
4.『ハリー・ポッターと秘密の部屋』2002年(9)
5.『アバター』2010年(10)
6.『ラストサムライ』2003年(12)
7.『E.T.』1982年(13)
7.『アルマゲドン』1998年(13)
7.『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』2004年(13)
10.『ジュラシック・パーク』1993年(16)
11.『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』1999年(17)
12.『美女と野獣』2017年(18)
13.『アリス・イン・ワンダーランド』2010年(20)
14.『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』2015年(21)
15.『南極物語』1983年(22)
16.『マトリックス・リローデッド』2003年(23)
16.『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』2005年(23)
18.『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』2007年(26)
19.『インデペンデンス・デイ』1996年(28)
20.『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』2004年(29)
世界
1.『アバター』2009年(1)
2.『タイタニック』1997年(2)
3.『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』2015年(3)
4.『ジュラシック・ワールド』2015年(4)
5.『アベンジャーズ』2012年(5)
6.『ワイルド・スピード SKY MISSION』2015年(6)
7.『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』2015年(7)
8.『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』2011年(8)
9.『美女と野獣』2017年(10)
10.『ワイルド・スピード ICE BREAK』2017年(11)
11.『アイアンマン3』2013年(12)
12.『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』2016年(14)
13.『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』2011年(15)
14.『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』2003年(16)
15.『007 スカイフォール』2012年(17)
16.『トランスフォーマー/ロストエイジ』2014年(18)
17.『ダークナイトライジング』2012年(19)
18.『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』2006年(21)
19.『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』2016年(22)
20.『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』2011年(23)