概要
監督はロバート・ゼメキス。製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ。
製作はタッチストーン・ピクチャーズ。
舞台は1947年のハリウッド。トゥーン(アニメーションキャラクター)が実社会に存在しているという設定で、トゥーンと人間の関係を描いている。
本作では『南部の唄』『メリー・ポピンズ』と同様に、アニメーションと実写を融合した映像が特徴であり、プロのパペッターやロボットによって撮影が行われた。そのハイクオリティなアニメーション及び実写との高度な合成技術が評価され、アカデミー視覚効果賞、アカデミー編集賞、アカデミー音響効果賞を受賞した。また、アニメーション監督を務めたリチャード・ウィリアムスはアカデミー特別業績賞を受賞している。
さらに、本作はあくまでディズニー映画という位置付けだが、設定年代であるアメリカン・アニメーションの黄金時代の作品群に敬意を表する為に、ワーナー・ブラザーズを始めとする映画会社から、多くのキャラクターがゲスト出演している。カートゥーンの二大スターであるバッグス・バニーとミッキー・マウスの共演が実現した作品は、後にも先にも本作だけである。
この映画に出てきたトゥーン達が住む街・トゥーンタウンは、実際に世界各地のディズニーパークに作られ、キャラクターたちが住む街という設定も踏襲されている。
本作に登場するオリジナルキャラクターは、現在ディズニーキャラクターとして扱われている。
あらすじ
アニメ映画スターのロジャー・ラビットは、妻のジェシカ・ラビットが浮気をしているという噂が気掛かりでNGばかり出してしまう。
カートゥーン・スタジオの社長マルーンは、探偵のエディ・バリアントにジェシカの浮気現場を押さえさせる。
そして証拠の写真をロジャーに見せた翌日、浮気相手は金庫を頭に落とされるというアニメのような手口で何者かに殺害された。
この事件にトゥーンたちを嫌うドゥーム判事が乗り出した。
彼はトゥーンパトロールを引き連れ、トゥーンを元の絵の具に戻してしまう「ディップ」で、容疑者であるロジャーを抹殺しようとする。
ロジャーは無実を証明するためエディと共に行動し、どんどん事件に巻き込まれていく。
登場人物
実写
エディ・バリアント(演:ボブ・ホスキンス、吹き替え:内海賢二)
ドゥーム判事(演:クリストファー・ロイド、吹き替え:大木民夫)
ドロレス(演:ジョアンナ・キャシディ、吹き替え:横尾まり)
マービン・アクメ(演:スタッビー・ケイ、吹き替え:緒方賢一)
R.K.マルーン(演:アラン・ティルバーン、吹き替え:藤本譲)
トゥーン
ロジャー・ラビット(吹き替え:山寺宏一)
ベニー・ザ・キャブ(吹き替え:鈴置洋孝)
ベビー・ハーマン(吹き替え:石森達幸)
シルベスター・キャット(吹き替え:石森達幸)
ウッディー・ウッドペッカー(吹き替え:緒方賢一)
また、映画本編には出演できなかったが、日本語吹き替え版では登場人物の台詞に幾つかアレンジがなされており、以下のキャラクターが名前のみ出演している。
ちなみにフィリックスは実際には登場していないが、写真に映っていたり、トゥーンタウンのトンネルに描かれていたりするなど、存在は確認できる。
関連イラスト
関連タグ
洋画 ディズニー トゥーンタウン メタフィクション トゥーンパトロール
ロジャーラビット:表記揺れ
Re:CREATORS:元々は創作上の登場人物が現実世界に現界するという部分を含めて類似箇所のある2017年春アニメ。