作品解説
ストップモーション技法と当時の最新のデジタル映像技法を取り入れたファンタジーホラー作品。
元々はウォルト・ディズニー・スタジオで新人アニメーターだった頃のティム・バートンが描いた落書きと詩が発端である。ドクター・スースの絵本『いじわるグリンチのクリスマス』の内容を反転させた物語を思いついたことがきっかけだったと語っている。
1982年にティム・バートンの初監督作品である短編ストップモーションアニメ『ヴィンセント』が高い評価を受けたことで、ディズニーは『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の映像化を企画。だが、ティムの提示した世界観と内容は、当時のディズニー上層部には「不気味過ぎる」という理由で理解されず、結局この時はお流れとなってしまった。
その後、企画は凍結状態のまま手つかずであったが、1990年に再びディズニーで本作を長編映画として映像化する企画が持ち上がり、およそ3年の製作期間を経て完成した。
ストップモーション・アニメーションの作成は非常に手間のかかる作業であり、当時のティムは『バットマンリターンズ』の撮影の真っ最中であったため、盟友ヘンリー・セリックに監督が任された。
今でこそディズニーアニメ映画の看板作の一つとして知られるが、公開当時の評価は決して高くなかった。というか、むしろ低かった。
子どもたちを対象とした試写会でもさっぱり受けず、実際に公開した後の世間での評価も芳しくなく、興行収入もトントン程度であった。
ところがその後、熱心なファン達による布教活動や地道なグッズ展開、ビデオソフトによって、本作はじわじわと人気を上げていき、時代の変遷と共に再評価がなされていった。
公開から10年以上経った2005年、本作の音楽を担当したダニー・エルフマンは、ティムと『チャーリーとチョコレート工場』の宣伝で東京を訪れた際、本作のキャラ達のフィギュアやグッズが日本でも売られ、しかも高い人気を得ていたのを見て非常に驚いたという。
尚、日本での正式タイトルは『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』だが、pixivでのタグはこちらの方が多い。
正式名称が長いためか、pixivでは『NBC』と略すことが多い。
ストーリー
『ハロウィン・タウン』の住人達は怖いことや、人を驚かせることが大好き。その日は丁度『ハロウィン』当日、住人達は大盛り上がり。だが、『ハロウィン・タウン』のパンプキン・キング、ジャック・スケリントンは、毎年毎年同じことの繰り返しでしかない『ハロウィン』に虚しさを感じていた。
そんな時、ジャックは森の奥で不思議な扉の付いた木を見つける。その一つを開いてみると、恐怖と悪夢に満ちた『ハロウィン・タウン』とは全く違う、陽気で明るい『クリスマス・タウン』の別世界が広がっていた。初めて見る美しい雪景色の中、色鮮やかな電飾で飾られた街全体が祝う『クリスマス』に心を奪われたジャックは、自分達の力で『クリスマス』を作り出そうと計画を立てる。
(wikipediaより)
登場人物
ハロウィンタウンの住人
- ジャック・スケリントン(CV:市村正親)
- メイヤー(CV:大平透)
- フィンケルスタイン博士(CV:三ツ矢雄二)
- バンパイアテディ
クリスマスタウンの住人
- サンディー・クローズ(CV:永江智明)
関連イラスト
関連タグ
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サンタキラーズ:原題が同じ海外の作品。こちらは実写のホラー映画。