曖昧さ回避
- "Civil War"「国内の(civil)戦争(war)」、転じて「内戦・内乱」を意味する。特に19世紀のアメリカ合衆国で起きた南北戦争を指すことが多い。
- 『ジョジョの奇妙な冒険』の第7部に登場するスタンド。⇒シビル・ウォー
概要
2006年から半年に渡って連載された、MARVELコミックの大型タイトルの1つ。
ヒーローチームが引き起こしたスキャンダルにより、ヒーローの統制を求める声が高まった世界で、「統制に従う」派と「ヒーロー自身の意思を重視し統制には反対する」派に分かれたアベンジャーズ同士の争いを描くストーリー。
従う側に回ったトニー・スターク / アイアンマンと反対する側についたスティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカが特にフィーチャーされているが、2人の思惑の間で揺れ動く他のヒーローたちの葛藤・活躍も描かれており、スパイダーマン、デアデビルなど、地球関連のキャラクターたちが多数登場した。
なお同時期には別宇宙からの侵略を描いた『Annihilation』および『Annihilation: Conquest』も連載されており、コズミック系ヒーローはこちらで集合している。
タイトルは上記の通り「内乱」を意味するが、アメリカ国内では主に「南北戦争」を指し、奴隷制に賛成した南側と反対した北側、という類似点から採られていると思われる。
2016年には後述の映画に合わせて『シビル・ウォーII』がスタート。
未来予知の能力を持つインヒューマンズのユリシーズ(Ulysses)をめぐって、アイアンマン派とキャロル・ダンバース / キャプテン・マーベル派に分かれて争う。
あらすじ
若手ヒーローチーム「ニューウォリアーズ」はロビー・ボールドウィン / スピードボール率いる第3期に、活動をテレビのリアリティショーとして放送・世間に周知するという宣伝を行っていた。
ある日収録スタッフ同伴でヴィランを隠れ家まで深追いしたことで、ヴィランの1人であるロバート・ハンター / ニトロが自身の能力で周辺を巻き込んで自爆(正確には自爆再生)。ニューウォリアーズのメンバー、さらに隠れ家の向い側の小学校に通っていた児童数名を含む600人以上が死亡してしまった。
ニトロは崩壊した肉体が再構築された後、すぐさま行方をくらませた一方、偶然にも生き延びたスピードボールは全責任をとって刑務所行きとなる。
起きた場所から後に「スタンフォード爆発事件」と名付けられたこの出来事に端を発し、ヒーローの統制はやがてミュータント増加に次ぐ問題とされ、アメリカ政府は「超人登録法」を考案。
ヒーロー全員が正体を明かし政府に登録を義務付けるこの法律をめぐり、反対したキャプテン・アメリカ派と賛成するアイアンマン派に分かれて対立する。
爆発事件で犠牲になったヒーローの1人・ネイモリータはアトランティスの王族だったため、ネイモアはウルヴァリン経由でニトロを捕縛、黒幕を突き止めている。
終結後には政府主導で「フィフティ・ステイト・イニシアティブ」(Fifty State Initiative)という、州1つ1つにヒーローチームを置く体制が敷かれた。
それぞれに送る人員を育てる訓練施設「キャンプ・ハモンド(Camp Hammond)」はスタンフォードに建てられている。
しかしこの計画、実は発案者のハンク・ピム / 初代アントマンを筆頭に、チームそれぞれにヒーローに化けたスクラル人を潜り込ませる、という裏目的があった。
物語は2008年の『シークレット・インベージョン』へ続いていく。
MCU版
2016年公開の映画第13作、スティーブ・ロジャースが主人公のシリーズ第3作(最終作)となる『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』として実写化。
中身はだいぶ異なるが、
関連タグ
温泉わくわく大決戦:クレヨンしんちゃんのこの映画で同時上映「ヒーロー大集合」がまんまシビルウォーを先駆けていた。(1999)
ザ・ボーイズ:本エピソードとは逆に、ヒーロー達が平気で市民を巻き添えにして被害者の権利が蔑ろにされる内容のアメコミ作品。