概要
MARVELコミックのヒーローチームの1つ。
1989年の『Thor #411』で初登場、翌年から主役タイトルがスタート。
何度か再結成されており、現在は5期目。
アベンジャーズに入るにはまだ早熟な若手がメンバー、という点でX-MENに対するニュー・ミュータンツに近く、同じコンセプトのヤングアベンジャーズやチャンピオンズの先輩格にあたる。
メンバーと歴史
第1期
- ドウェイン・テイラー / ナイト・スラッシャー(Night Thrasher)
創設メンバー。両親の遺した会社の財産と鍛えた肉体で戦うクライムファイター。
ギャラクタスのヘラルド(尖兵)であるテラックスが地球に来た際、自分と同じ場所に集まったヒーローたちを集めたのがこのチームの始まり。
だが、メタ的には彼以外のメンバーを集合させるために創られたキャラだったりする。経歴などがこの人そっくりなのもそれが理由…なのだろうか。
- ヴァンス・アストロヴィク / マーベル・ボーイ → ジャスティス(Marvel Boy / Justice)
創設メンバー。サイコキネシスを扱うミュータント。
異なる宇宙が出身の初代ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーのリーダーであるヴァンス・アストロと同一人物で、彼に出会ったことで能力が開花。
同時に会った、ファンタスティック・フォーを離脱していたザ・シングのサイドキックを務めた後、大ファンだったキャプテン・アメリカに頼んでアベンジャーズへ入ろうとするが断られ、ドウェインの誘いで加入した。
幼少期より父から虐待を受けており、ある日能力の暴走で父を殺害。裁判ではマット・マードックの親友フォギーが弁護を担当、過失致死が認められ、出所後に「ジャスティス」に改名している。
- アンジェリカ・”エンジェル”・ジョーンズ / ファイアスター(Firestar)
創設メンバー。マイクロ波を操るミュータント。
元はエマ・フロストが立ち上げた「ヘリオンズ」のメンバーで、その壊滅後に会ったドウェインの誘いで加入。
ヴァンスとは恋仲になり、結婚寸前までいったが破局している。
- ロバート・"ロビー"・ボールドウィン / スピードボール(Speedball)
創設メンバー。物理的な力を吸収・放出できる。
自分に憧れて会いに来たドリーン・グリーン / スクイレル・ガールにキスする、明るく軽い性格。
- リチャード・ライダー / ノヴァ(Nova)
創設メンバー。宇宙由来の力を扱う。宇宙の任務と掛け持ちのため、出番はそれほどない。
- ネイモリータ・プレンティス(Namorita Prentiss)
創設メンバー(メイン画像)。リチャードと恋仲になる。
ネイモアの従妹であるナモーラに似ているが、所属中に彼女のクローンであることが発覚。純粋なアトランティス人と同じ青肌になった際は「キマイラ(Kymaera)」を名乗ったこともある。
- タンディ・ボウエン / ダガー(Dagger)
追加メンバー。コンビの片割れ。
- ベンジャミン・”ベン”・ライリー / スカーレット・スパイダー(Scarlet Spider)
追加メンバー。
- ドニェル・テイラー / バンデット(Bandit)
追加メンバー。ドウェインの腹違いの兄弟。
第2期
ロビーの呼び掛けで、ドウェイン以外の初期メンバーで再結成。
第3期
リーダーは引き続きロビー。テレビ局と契約しヒーロー活動をリアリティショーとして放送してもらう、という宣伝方法を採っていた。
- ロビー・ボールドウィン / スピードボール
- ドウェイン・テイラー / ナイト・スラッシャー
- リチャード・ライダー / ノヴァ
- ネイモリータ
- ザッカリー・スミス・ジュニア / マイクローブ(Microbe)
新規メンバー。体内の細胞や細菌との対話と操作ができるミュータント。
ドウェインの実家の会社で研究者として働いていた父親の死亡後、ドウェインの養子となりチームに加入した。
- デボラー・フィールズ / デブリー(Debrii)
チームワークが良すぎて番組として面白くない、とスタッフが加入させた厄介な新人。
女性軍人で、能力は「デブリ=宇宙ゴミ」のように石を操るテレキネシス。
撮影クルーを伴ってあるヴィランチームを追い詰めた際、度が過ぎたことでその一員であるロバート・ハンター / ニトロを自爆させてしまい、ドウェイン、ネイモリータ、ザッカリー、そして巻き込まれた一般人数百名が死亡。
能力で生き延びたロビーは責任をとって刑務所に収監されたが、市民の怒りは収まらず、政府は「超人登録法」を制定。『シビルウォー』のきっかけになった。
ロビーは当初、この法律に対し「登録すれば仲間の罪を認めることになる」と拒否していたが、被害者家族との面会を機に改心。
元の能力を失った代わりに身体を傷つけて放電する体質になったため、内側に犠牲となった子どもの数だけ棘を付けたスーツをまとい、ヒーロー名も「ペナンス(Penance:悔恨・懺悔・贖罪)」に変えて登録。活動を再開するのだった。
第4期
『M-Day』で能力を失ったミュータントが、過去にヴィランが使っていた装備を利用して活動。
超人登録法には登録していない非合法チーム。
第5期
セレスティアルズの審判に備え、ハイ・エボリューショナリーがミュータントやインヒューマンなど"普通でない"人間の浄化(抹殺)を計画。これに対抗するべく、不在だったアベンジャーズやファンタスティック・フォーに代わって結成された。
- ジャスティス
- サム・アレキサンダー / ノヴァ
- ケイン・パーカー / スカーレット・スパイダー
- スピードボール
元の明るい性格に戻っている。
- アラセリ・ぺニャルバ / ハミングバード(Hummingbird)
ケインに命を救われ、彼のサイドキックを務めていた少女。
ジーン・グレイに警戒されるほどのテレパシーとエンパシーの素養があるらしい。
他バージョン
MC2版
『WHAT IF...?』の1エピソードが元の【アース982】にも登場。
スパイダーガールとして活動している、ピーター・パーカー / スパイダーマンとメリー・ジェーン・ワトソンの娘メイディが改革したが、ヴィランと休戦した彼女をメンバーが追放。
ハリー・オズボーンとリズ・アランの長男ノミーがグリーンゴブリンとして引き継ぎ、他に「レディホーク」と名を変えたメイディ、そして
・ジャック・ベンジャミン・ジェイムソン / バズ:J・ジョナ・ジェイムソンの孫
・ライリー・タイン / ダークデビル:ベン・ライリーの息子
などがメンバーとなっている。
アルティメット・スパイダーマン
シーズン3にてピーター・パーカーが結成。
メンバーは上記のうちダガー、ノヴァ(サム)、そしてスクイレル・ガールが被っている。
MCU版
主役となるスピンオフドラマが企画されていた。
設定はグレート・レイクス・アベンジャーズとミックスされており、スクイレル・ガールを主人公にそのリーダーであるミスター・イモータル、そしてナイト・スラッシャー、スピードボール、マイクローブ、デブリーがメンバー。
ヴィランはM.O.D.O.K.の予定だった。
キャスト、および『クローク&ダガー』と同じフリーフォームでの配信など着々と進んでいたが、ちょうどドラマ部門がマーベル・テレビジョンからマーベル・スタジオに移り、その余波で本企画も半ば凍結となってしまった。