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概要編集

ドイツ作家ミヒャエル・エンデによる童話児童文学

ハードカバーの装丁は、二匹の蛇が絡み合う紋章の付いた、あかがね色の本になっていて、本文は二色刷り。これはドイツ版原典の装丁を、日本語版でも再現した装丁になっている(親日家である作者にも好評だった)。


ドイツ語版、および英語版では、全26章の各章冒頭の文字がAからZで始まる文章になっていて、このA〜Zの冒頭文字自体が挿絵になっているという工夫が施されていたが、さすがに日本語版ではそこまで再現されず、A〜Z各章の冒頭に挿絵が添えられている形になっている。


あらすじ編集

バスチアンは、母と死別し、父とも関係が悪化している内気な少年。バスチアンは、ある日、苛めっ子から逃げるために入った町の古本屋で、二匹の蛇が絡み合う紋章の付いた、あかがね色の本を手にする。その本のタイトルは「はてしない物語」。

バスチアンは衝動的にその本を盗み出してしまうが、もはや学校も遅刻確定。今更父に会うのも辛くなって家出を決意。そして一人で学校の屋根裏に忍び込み、自分に残された最後のひとつ、永遠に続くと記されている「はてしない物語」を読み始める。


この本は異世界ファンタージェン国の危機を記したファンタジー物語のようだった。探求者として推薦されたアトレーユは様々な賢者と出会い、『人間の想像力』を原動力として存在するファンタージェンが、人間が現実とばかり向きあうようになったため滅亡寸前の状態であるという事を突き止める。

窮地に陥った世界を救える者を呼び出す為に、ファンタージェン国の女王は、禁断だと言われていた二匹の蛇が絡み合う紋章の付いた、あかがね色の本を最初から読み始める。そこにはバスチアンが古本屋に飛び込む所からの全てが記されていて、そのまま物語が無限ループに陥ってしまった。

ここまで来てバスチアンは自分が求められている事実に直面し、本の中の世界に突入する。


異世界ファンタージェン国の英雄として凱旋したバスチアンは、最強の力と最高の美貌を持ち、最強の剣を与えられ、アトレーユと出会い、部下を持ち、善行を行い、賢者となり、この異世界では何でも望みが叶えられる力を与えられていたが、その一方で現実世界での記憶を次々と失い続けていった。アトレーユはバスチアンの記憶が失われている事に気付き、早く元の世界に戻る事を勧めるが、バスチアンの方はもう現実世界に戻ろうとは思わず、権力の頂点であるファンタージェン国皇帝に即位しようとする。


皇帝即位式がアトレーユ率いる反乱軍の攻撃で中止された後、バスチアンは真相を知る。自分と同じようにファンタージェン国へ招かれた者は以前にも沢山居たが、望みを叶える度に現実世界の記憶を失って、元の世界に帰ろうという気持ちも失ってしまった。やがて彼等は次第にファンタージェン国の皇帝を目指すようになり、皇帝に即位して全ての望みが叶った時に、廃人化してしまう。


かつての「元皇帝」達の惨状を知ったバスチアンは、本当の自分の望みはいったい何だったのか、自分探しの旅を行う。


映画編集

後に「ネバーエンディングストーリー」と言うタイトルで映画化され、続編も作られた。

然し1作目は原作と比較して内容の改変が酷く、更にキャスティングや演出に際しエンデ氏の希望が全く受け入れられず、エンデ氏が撮影現場に立ち入り禁止となるなど様々なトラブルが発生した。後にこの事でエンデ氏は映画制作側を告訴している。


※原作のバスチアンは友達も無く、運動も苦手、学校も落第。本を読む事と物語を作る事以外は何も出来ない内気な少年だが、アメリカの超競争社会ではそういう子供が生きていけない(存在しない)ので、単純に楽しいだけの内容へ改変されたのかもしれない。


映画公開記念として本作の映像をイラスト化した阪神電車のハープカード(※)が発売された。

※券売機での乗車券購入及び精算機での乗り越し精算のみ可能で、改札機を直接通せない旧世代のカード。らくやんカードにバトンを渡す形で1996年発売終了。残額のあるカードは現在でも主要駅の駅長室で払い戻し対応が行われている。


関連タグ編集

ミヒャエル・エンデ ネバーエンディングストーリー

バスチアン・バルタザール・ブックス アトレーユ フッフール 幼ごころの君

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