モモ(ミヒャエル・エンデ)
6
もも
ミヒャエル・エンデの児童文学『モモ ~時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語』のタイトル、及び主人公の名前。
とある大きな都会の町外れにある、石造りの円形劇場の廃墟に、
どこからともなくやってきて住みついた女の子。
どこからか拾った男物の上着。
つぎはぎだらけの丈の長いスカートに、はだし。
くしゃくしゃにもつれた黒い巻き毛。黒い瞳。背は低く、やせっぽち。
年の頃さえ八つぐらいなのか、十二ぐらいになるのかよく分からない。
こんな女の子だけれども、彼女をよく知る近所の人たちは、
何か迷いを持っている人を見かけると、決まってこう言うのです。
「モモのところに行ってごらん!」
そんな『時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語』
とある街外れにある円形劇場跡に、いつからか「モモ」という名前の女の子が住み着き始める。
そばに居るだけでなんでも話したくなってしまうような、心の内を全て打ち明けたくなるような不思議な魅力を持った彼女と街の人達はたちまち仲良くなり、楽しい交流が始まる。
そんなある日、「時間を貯蓄すれば命が倍になる」という触れ込みで「時間貯蓄銀行」なる所からやって来た灰色の男達が街中のいたる所に出現し、人々は次第に時間を節約することにばかり追われ、心の余裕が無くなっていく。
やがて、あるきっかけから彼らの正体が街の人々から時間を盗んでいる『時間泥棒』だと知ったモモの時間を取り返すための大冒険が始まる。