概要
CV:坂井すみ江(TVアニメ)/澄川真琴(OVA)/早見沙織(009vsデビルマン) /潘めぐみ(crybaby)
主人公、不動明は両親が海外出張しているため彼女の家に居候している。
可愛い少女だが、絡んできた不良学生数人に向かって「やろうテメエ」「ガタガタうるせーぞ!チンピラー」などの罵声を浴びせ、さらには「あたしがなんで平手美樹っていわれてるか知ってるか」と問うた直後に「しらなけりゃ 教えてやるぜ!」と先制の平手打ちで喧嘩の口火を切るという荒っぽい面も持つ。明に対しては気弱な所を小バカにしていたが、悪魔との合体の影響で気弱さが消えてからは強く惹かれるようになった。
芯は強く人を見る目は確かで、明がデビルマンとしての姿を現した時もその心は不動明のままだと受け入れる。
そのような経緯から、ある事件を境に「人類とは守るに値しない存在ではないか」という悩みを抱えた明が、それでも「唯一守るに値するのが美樹であり、彼女がいる限り自分は悪魔にはならない」と決意するほど明にとって大切な存在であった。
ところが美樹を守ろうとして駆け付けた明の目に入ったものは「明が悪魔ではないかと疑いを持った近所の住民が美樹を惨殺した上、バラバラに切断した身体を槍の先に掲げて狂喜乱舞している」という地獄絵図であった。このことにより明は人類に絶望し、その場にいた「人間でありながら悪魔になった者たち」を怒りの炎で焼き尽くした。美樹の首を埋葬した明は人間を守るためではなく、デビルマンとデーモンの生存を掛けて、全ての元凶…サタンである了との最終決戦に臨むこととなる。
所が永井豪の自伝漫画、激マン!によると、実はもっと悲惨な目になってたかもしれなかったことが明らかになってたりする…。豪ちゃん、あれで自重したのか?
ちなみに「バイオレンスジャック」にも登場するが、恋人の飛鳥了とともに
人犬というあまりに惨い姿で登場するため、永井作品を代表するみんなのトラウマキャラとなっている。さらに言えば了の方は最終局面でその姿に深い意味があったのだと帰結されるのに対して美樹の方には一切そういうことがなく、全く救いがない。
とはいえ、彼女が上記のような悲惨な目にあっている原因については了やサタンから嫉妬のあまり憎悪を向けられていたという側面もあるが…。
派生作品での活躍
デビルマンの外伝作品やクロスオーバー作品にも無論登場する。
だがその扱いは様々で、中にはデーモンを倒せるほどの戦闘力を持つ美樹も存在する。
そんな本編と異なる設定を身につけた美樹(にあたるキャラ)達を見て行こう。
FC版/CBキャラ
FC版で美樹ちゃんを操作する際には雑魚クラスのデーモンを連続パンチで粉々に粉砕できる。
一方CBキャラでは(ギャグ補正の為せる業とは言え)ジンメンを出刃包丁で首を刎ねた挙句胴体を焼いて食うという常軌を逸した戦闘力を発揮した。(この時のジンメンの甲羅にいた動物の中に人間がいなかったのが幸いだが。)
デビルマンレディー
平田美樹として登場。その名の通り、「平手の美樹」というあだ名を持つ。ちなみに不動光という彼氏がいる。(元ネタは原作で美樹ちゃんの実弟だった牧村健作ことタレちゃん)
デビルマンG
魔鬼邑ミキ(読みは変わらず「マキムラミキ」)の名前で主人公として登場。自分を魔女だと信じている女子高生で、突如現れた悪魔族に対抗するため召喚魔術を実行し、不動アキラの体に悪魔族の勇者アモンを憑依させてしまう。
物語の途中、メドックとフラムの2体のデーモンを取り込んでデビルマンフラムメドックに覚醒。
容姿は全体的に炎を纏ったミキと言った風だが、既存のデビルマン同様にほぼ全裸。一応大事な部分は纏った炎で隠されているためモロ出しでは無いのだが、炎によるガードも虚しくポロリしてしまっているシーンもある。
初変身時に持っていた日本刀をそのまま武器として使い続けている。
言うまでもなく、デビルマン史上最も戦闘能力の高い「牧村美樹」である。
合体元となったメドックは原作ではソ連首相に寄生して核戦争勃発を目論んだデーモン、フラムはアニメ版に登場した妖獣ファイアムが元になっている。
また本作では主役(しかもデビルマン)になった事で例のトラウマシーンを回避したミキだが、そのシーン自体は被害者が別のキャラに置き換えられた上でほぼ完璧に再現されている。
デビルマンサーガ
この作品の不動明こと不動勇希の妻「不動美紀」として登場。この作品では中学時代スケバンで「平手のミキ」として恐れられていたとか。
デビルマン黙示録
本作との繋がりはないが、漫画版をベースに作られており、さらに言うと例のトラウマシーンが初めて映像化されている。その描写は極めてグロテスクである。
TVアニメ版
この作品では(人間の)不動明の元々の恋人でデビルマンに愛を教えるヒロイン。
最終回では明の正体がデビルマンだと知っても「本物の神は人を試したりしないわ!」とあくまで彼を庇う。TV版でおけるラスボス攻撃されるも、デビルマンに無事救われたが、更なる戦いに臨むデビルマンを見送ることになる。
漫画版と内容が全然違うものの感動的な物語にファンが多く、特に彼女の功績は大きい。
デビルマン対ゲッターロボ
幼馴染の早乙女ミチルに会うため不動明とともに早乙女研究所に訪れたところデーモン族に襲われる。
容姿の特徴
紛れもない美人でナイスバディなのだが、新デビルマンで不動明が白人美人を美樹と似ていると発言したり、西洋系の美人デーモンを美樹と見違えたり、日本人離れした美貌のようである。
というか、漫画で美樹の父がかなり体格がよく、鼻筋も西洋人の様に綺麗に通っており、白人とのハーフの可能性もある。
実際crybabyでは父が白人、母が日本人のハーフである。
また、永井豪作品のヒロインは、炎ジュンなどの明確にハーフ設定の者やローリー、ローラなどの白人、更に不動ジュンや如月ハニー等の「ハーフみたい」と形容される美人(キューティーハニーvsデビルマンレディーより)がメジャーであり、漫画の美樹も明言されていないだけでハーフの可能性が高い。
また、何れにせよ、「新デビルマン」の不動明の発言から、日本人離れした美人であることは事実である。
関連イラスト
流石に古い作品なのでそれ程数は多くない(OVA版だと普通に萌え系のキャラデザなんだぞ)が、原作の結末が結末だからか不動明と幸せそうにしている作品が多数を占める。
バイオレンスジャック版もR-18Gながら原作のように虐待されてはいない。