早乙女ミチル

さおとめみちる

『ゲッターロボ』シリーズのヒロインの一人。

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目次 [非表示]

1 1974年版

2 漫画版

3 真ゲッターロボ世界最後の日

3.1 精神攻撃と事故の真相

4 新ゲッターロボ

5 その他

6 関連イラスト

7 関連タグ

ゲッターロボシリーズの登場人物。作品によって立ち位置がかなり違うが、早乙女博士の娘なのは一貫している。

1974年版

CV：吉田理保子（オリジナル）、吉田美保（スパロボでの代役）

早乙女研究所職員の1人。初代アニメの時点で17歳。茶髪に赤と黒のヘアバンドを身に着け、ゲッターチームが通う浅間学園のマドンナとして慕われる美少女。

戦闘においてはコマンドマシン、後継機のレディコマンドを操縦してゲッターロボの支援にまわる。

ゲットマシンの操縦訓練も行っており、『ゲッターロボG』の終盤では行方不明になった隼人の代わりにライガー号およびゲッターライガーを操縦し、百鬼獣を撃墜している。

隼人からは「ボインちゃん」と評されているほか、パイロットスーツのボタンの位置がとてもきわどい。

巴武蔵や大枯文次に好かれていたが、最終的には神隼人といい関係になっていた。(最終回前に、彼から母の形見の十字架のネックレスを託されている)というか、隼人と何事もなくカップル化した唯一の作品だったりする。

ただし、東映ゲッターは露出、恋愛描写、女性の描き方が極めて健全に付き、あれをして「男女関係として成立した」と主張するべきかは微妙。何分彼らは70年代の高校生である。

特技は水泳。自由競技では校内優勝を果たした。一方で野球は下手。

兄に早乙女達人、義姉に早乙女ミユキ(ゴーラ王女)、弟に早乙女元気がいる。

漫画版

『ゲッターロボサーガ』では大の料理好きという設定があり、『G』まではヒロイン的な扱いを受けていた。アニメのように直接戦闘に携わる事は無く、お転婆な性格故にコメディリリーフを務める事が多いものの、恐竜帝国との決戦では竜馬を庇って重傷を負うというシリアスな活躍を見せた事もある。

『真』にも僅かに登場しているが、終盤でゲッタードラゴン覚醒に伴う早乙女研究所崩壊に巻き込まれて行方不明になったうえ、彼女の最期は描かれていない（時系列的に後となるゲッターロボ號ではゲッター線に取り込まれている描写がある）。

なお、特に隼人と恋愛関係ではないが、そもそもあの隼人と気兼ねなく会話できるだけでも大概である。劇中では竜馬と仲良くする描写が目立ち、彼から異性として意識されている描写も多かった。

真ゲッターロボ世界最後の日

CV:長沢美樹

OVA『真ゲッターロボ世界最後の日』では、かつてゲッターロボのテストパイロットとして研究に協力していたが、ゲッターロボGの合体テスト中に衝突事故で死亡したというショッキングな設定で登場する。

この出来事が竜馬と隼人の心に深い傷を残し、後の戦いでゲッターチームを窮地に追い込む。

彼女の細胞と実父である早乙女博士の細胞、これにゲッター線を組み合わせたクローン人間として號が誕生しており、號はミチルから受け継いだ記憶をエネルギーとしている。

ほかの相違点としては、ヘアバンドではなくカチューシャ派。さすがにパイロットスーツの外観はまともになった。

精神攻撃と事故の真相

インベーダーに侵食された真ドラゴン体内に突入した時に、死んだ彼女の幻を見せられて動揺し、竜馬は「俺は回避しようとした」と怯えながら弁解することしかできず、隼人に至っては悪魔の囁きのように合体を解除するようねだられて、あわや言う通りにしかねない状況に陥った。

この時隼人は事故の原因について錯乱した表情で竜馬に「お前の責任だ」と言っており、心のどこかで竜馬を恨む気持ちもあった模様。この世界でも隼人とミチルは恋愛関係だったらしく、なおさら辛かったことがうかがえる。事故状況が漫画版號第一話冒頭のモブパイロット死亡シーンに近く、後ろからの竜馬機による中間機大破という状態ではある。

しかし事故の際にゲッターGに乗っていなかった弁慶には「弁慶に助けを求める武蔵」という現実に起きえなかった（そもそも弁慶は武蔵の死に居合わせていない）幻しか使えなかったことや渓の呼び掛けに応えた號が合体事故の真相を見せたことにより幻から解放された。

実はインベーダーに寄生されており、ライガーへの合体直前にそれを知ったミチルが竜馬と隼人を救うため敢えて合体解除レバーを作動、自分諸共インベーダーを滅ぼしたのだった。

その後回収された彼女の遺体は胸から下の半分以上が食い破られインベーダー化しており、見るも無惨な状態であった。

幻から解放され、事故の真相を知った隼人は、インベーダーによって愛するミチルを奪われた事への涙と怒りの叫びを上げるのであった。

ただし、制作途中におけるスタッフの交代により、事情説明に穴の多く残るエピソードではあった。

新ゲッターロボ

CV:本田貴子

OVA『新ゲッターロボ』では例年通り早乙女博士の娘となっている。

髪はダークブラウン。研究所で鬼の事を調べまわっている若き科学者。髪飾りが無く目つきが鋭い。年齢は20代～30代程度だと思われ、10代の頃はアニメ版と同じ服装だったことが回想シーンで描かれている。

他のミチルと異なり単に冷めた性格なだけでなく、父親譲りの毒舌かつ何事においても自らの欲求を優先するエゴイスト。また、調べ物をする時は眼鏡を掛けている。その苛烈さ故に流竜馬からは「鬼娘」と呼ばれているが、武蔵坊弁慶からは「観音様」と一目惚れされている。弁慶からのセクハラを受けた際には、彼のそれを鼻で笑いながら金的で対応した（諸々の描写から考えて、決して弁慶のそれが小さかったわけではないと思われる）。

ゲッターロボが竜馬達共々黒平安京に消え、早乙女博士が地下に引きこもった後は要塞化した早乙女研究所の指揮官も兼任しているが、あくまで早乙女博士の代理なのか帰って来たゲッターロボに間違って集中砲火を浴びせる、終盤の研究所内での指揮が取れてないなどかなり粗が目立つ。また、年月の経過により当初はショートカットだった髪型がロングヘアに変わったほか、苦労を散々背負わされたせいか言動も大分穏やかになった。

そして全ての戦いが終わった後もゲッター線に関する研究を続けているらしく、早乙女研究所跡地に開いた「地獄の釜」の計測中に隼人と弁慶に再会している。