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デスティニーインパルス

ですてぃにーいんぱるすがんだむ

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV』に登場するモビルスーツ(MS)。メイン画像はデスティニーインパルス1号機。
目次 [非表示]

機体データ編集

型式番号ZGMF-X56S/θ
全高17.76m
装甲材質ヴァリアブルフェイズシフト装甲
動力源バッテリー
所属ザフト
パイロット


概要編集

エースパイロット機の継戦能力強化のために開発されたインパルスだが、各シルエットの整備やデュートリオン照射による電力供給可能な戦艦の必要性等の問題でインパルスシステムの量産・前線配備がが滞った結果、インパルスを万能MSにするために開発されたシルエットシステム。

フォース、ソード、ブラストの3種のシルエットの特性を持つ統合兵装シルエットモジュール「デスティニーシルエット」を開発し、デスティニーシルエットとのセットとなる専用のチェストフライヤーに換装する。

ストライクの統合兵装パック(I.W.S.P.マルチプルアサルトストライカー)のザフト版に相当するとされている。


形式番号のΘはギリシャ文字の八番目であり、8番目に設計されたシルエットであるデスティニーシルエットを意味している。デスティニーインパルスは全4機が建造された。


インパルス本体の内部機構は基本的にそのままであり、分離・合体機構を有する複雑かつ緻密な機体構造には、過剰ともいえる重武装は大きな負担になり、不向きで在った(だからと言って空中分解等が起こるという事は無く、実戦投入されたエピソードでもその様な不具合は起こしていない)。

チェストフライヤーの腕部にはビームシールド発生装置がボルトオン装備されており、肘部にはビームブーメランのマウント部分が追加されている。


更にビームに偏った装備の為エネルギー効率も悪く、1回の出撃で2~3回のデュートリオンビーム送電システムによる充電が必要という劣悪なエネルギー効率の影響で、電力供給用の戦艦の必要性を軽減するどころか逆に必須なものとなってしまい、実戦運用に難のある機体となった。

この問題の解決のために、より強力な万能機開発は新規設計により行われる事となり、以降は本機の開発・生産は中止となっている。


そもそもの話、万能機とした反面、インパルスシステムのコンセプトである「パーツの換装による多局面の戦闘への対応」という意義が希薄なもの(どころか結果的にシステムが足を引っ張っている)となってしまうという本末転倒な設計である。この事を危惧した、セカンドステージ開発に携わったコートニー・ヒエロニムスは、インパルスを万能機にする開発方針の変更に異を唱えてインパルスシステムのコンセプトへ戻そうと進言したが、上層部(と言うかおおよそはデュランダル議長)の決意は堅く覆すことは叶わなかった。そんな経緯もあり、テストパイロットを務めた際には本機に対してこれは"インパルス"では無いとの談である。この発言の意図は、単に万能機となったデスティニーインパルスを否定しているわけではなく、コートニーの理想であったインパルスシステムが「受け入れてもらえなかった」事そのものへの諦感のような感情も込められている。

『FREEDOM ASTRAY』において、マディガン機の修理後にロウ・ギュールと共にデスティニーインパルスの分析をまとめており、エネルギー効率を解決するよりもデスティニーシルエットの機能を分散して多局面へ対応させる、本来のインパルスシステムは理に適っているシステムと結論付けている。


試作された4機の内3機のデスティニーインパルスはそれぞれロールアウトされ、装備した各シルエットによりヴァリアブルフェイズシフト装甲の色に違いが生じている(後述)。


武装編集

基本装備はインパルスを参照。


RQM60 フラッシュエッジ ビームブーメラン編集

フラッシュエッジのデスティニーインパルス仕様で、簡易ドラグーン式のブーメラン。

チェストフライヤーの肘部に搭載。


MX2351 ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置編集

アクタイオン・インダストリー社」から生み出された新機軸の防御システム。アクタイオンが技術提携を行っていたユーラシア連邦で開発された「モノフェーズ光波シールド」の技術を拠り所としている。

チェストフライヤーの腕部に搭載。


デスティニーシルエット編集

従来のインパルスの三つのシルエットモジュールの性能を単一で賄う事を目的として開発された統合兵装試験運用型シルエットモジュール。


  • MMI-710 エクスカリバー レーザー対艦刀

ソードインパルスと同型のレーザー対艦刀。ソードインパルスと同様に2本装備されている。


  • テレスコピックバレル延伸式ビーム砲塔

背部ウェポンラックに2基装備された大型ビームランチャー。


D.S.S.Dが開発した惑星間航行システムの持っていた、エネルギーを光に変換する機能を採用した光子ロケットの一種。


ヴォワチュール・リュミエールスラスターのデバイスに発生器を備える。ミラージュコロイド・ステルスで培われた光線屈曲技術を応用し、空間に散布したミラージュコロイドへ自機の映像を投影し、残像として形成する一種の立体映像(ホログラフィ)技術。



カラーバリエーション編集

VPS装甲の色の違いは、もともと月刊ホビージャパンに連載していた企画に登場させる際「ベース色は青紫で」と条件を提示してデザインを発注したところ、デザイン担当の大河原氏がデザイン画を青紫より若干赤みが強い紫で彩色し、更にプラモデルの作例を担当したモデラーがそのデザイン画の色彩を空気遠近法と解釈して青みを抜いたカラーで塗装した結果、「ザフトレッド」の様な赤になった為。

その後、同誌のリニューアル1周年記念で再び、青紫のカラーで作例を製作した際、当時の担当者がデザイン画のカラーを1号機、「ザフトレッド」カラーを2号機、当初の想定である青紫のカラーを3号機と想定していたのをサンライズ側が汲み取って公式設定に取り入れた結果である。


1号機編集

VPS装甲のカラーパターンは赤紫。マーレ・ストロードに受領される事となる。

メイン画像の機体で、設定画として登場する場合はこの機体が多い。

下記のR(リジェネス)のカラーリングも本機を引き継いでいる。

Gジェネレーションクロスレイズにおいて、この1号機がデスティニーインパルスとして生産可能。

ガンダムビルドファイターズトライでもこちらが登場した。



2号機編集

VPS装甲のカラーパターンは「ザフトレッド」の様な赤。受領については現時点不明。


3号機編集

VPS装甲のカラーパターンは青紫。コートニー・ヒエロニムスに受領される事となる。

メサイア攻防戦に投入された3号機は多大な戦果を挙げている。ザフトとしてオーブ軍とクライン派と激突を繰り広げているのだが、最終的にはデュランダル支持派と交戦している。

Gジェネレーションオーバーワールドでは、この3号機がデスティニーインパルスとして生産可能。


4号機編集

その存在以外、詳細不明である。


マディガン機編集

『天空の皇女』に登場した、カイト・マディガンのMSコレクションの1機。

マディガンが所有する他のMSと同じく白い十字のマーキングが施されている。登場する前に起きた出来事からの推測になるが、恐らくマーレ・ストロードの1号機だと思われるが詳細不明である(この頃には諸事情で後述のデスティニーインパルスRおよびその随伴機の残骸が市場に流出しているので、そちらの流用の可能性もあるが)。

『FREEDOM ASTRAY』でのコートニーの反応も見るに自身が乗った3号機とは別の機体のようだ。


バリエーション編集

デスティニー編集

新規設計により開発された3種のシルエットの特性を統合させた万能機。

詳細はデスティニーを参照。

デスティニーSpecⅡ編集

デスティニーの改修機。

詳細はデスティニーSpecⅡを参照。


デスティニーインパルスR編集

デスティニーインパルスR

デスティニーインパルスの計画を引き継いだ民間企業が、独自のコンセプトを加えて完成させた機体。

詳細はデスティニーインパルスRを参照。


ガンプラ編集

プレミアムバンダイ限定として1号機カラーでRG化している。

腕部やデスティニーシルエット自体は完全新規造形となっており、元のRGデスティニーからの流用はないがRGデスティニー用の光の翼エフェクトをそのまま装着させることができる。

さらにオリジナルギミックとして、テレスコピックバレル延伸式ビーム砲塔を取り外し、手持ち武装として使用することが可能。

シルエットフライヤーは付属しないが、装着すること自体は可能。

また余剰扱いだが、機動防盾も付属する。


その後、2024年に行われた『プレバンガンプラ総選挙2024』で1位を獲得した。



余談編集

インパルスシステムの名残編集

問題の合体・分離機構とシルエットシステムであるが、デスティニーインパルスでは、コアスプレンダーからの合体はそのまま残っている。専用カタパルトから分離状態で発進後、戦闘時に合体を行う事や合体形態での発進も出来る。



映画に絡んだ小話編集

2024年1月18日に再販予約が始まった際、『機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』公開直前という狙いすました様なタイミングで在った為、ファンの間ではインパルスSpecⅡがデスティニーシルエットを装備するのでは?」という憶測が飛び交っていた(同機は技術の進歩でエネルギー効率などのネックが改善している可能性がある事も裏付けになっていた)。

もっとも、この時期はSEEDシリーズのガンプラが数多く再販されており、デスティニーインパルスもそのひとつにすぎなかったと思われる。

結局映画に登場するという憶測は外れだったが、公開後のスタッフトークイベントで実際に映画へ出す予定があったと判明

CGモデルの発注までは行ったものの、見た目や戦い方がデスティニーSpecⅡと被ってしまうため、「インパルスがいろんな武器を使って戦ってた方が差が出る」とのことで登場は見送られたという。

要約すると、とどの詰まり「これは"インパルス"では無い」という事であり、換装を駆使していたインパルスSpecⅡこそが"インパルス"だったと言える。

また、上記の通りデスティニーインパルスは外伝で多数の人物が搭乗しており、今更本編に出してもあまり目新しさがない、と言うのも理由として考えられる。


関連タグ編集

登場作品編集

機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 天空の皇女 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ASTRAY


所属(組織・分類)編集

プラント ザフト

ザフト製MS・戦艦 ZGMFシリーズ セカンドステージシリーズ


関連機体編集

原型機

改修機・後継機

その他関連機種


その他

インパルスシステム シルエットシステム コアスプレンダー

イズナ・シモン:ビルドファイターズトライの登場人物。

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