[MOBILE SUIT NEO OPERATION SYSTEM]
GUNNERY
UNITED
NUCLEAR
DEUTERION - ADVANCED
MANEUVER
(SYSTEM)
概要
C.E.73年末にザフトがセカンドステージシリーズからのフィードバックを経て製造したさらなる次世代高性能モビルスーツ(MS)群。
プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルの「最高の技術を全て盛り込む」という指示の下で設計されたため、ヴァリアブルフェイズシフト装甲を筆頭とした最新技術はそのままに、新型動力「ハイパーデュートリオンエンジン」、光波防御帯「ビームシールド」、推進システム「ヴォワチュール・リュミエール」といった、さらなる次世代技術が導入されている。引き続き全領域対応型のガンダムタイプとして開発されたものの、可変・合体や特定の領域での戦闘に特化させたセカンドステージシリーズとは設計思想が根本的に異なる。
ハイパーデュートリオンエンジンはZGMF-Xシリーズ(ファーストステージシリーズ)で実用化されたニュートロンジャマーキャンセラー(NJC)搭載型核エンジンの発展型にあたる動力機関であり、NJCをMSに搭載したことでユニウス条約を反故にしてしまっているが、そもそも開戦時に地球連合軍がプラントへ向けて核攻撃を加えた時点で形骸化してしまっているので解禁も止む無しである。その一方、核エンジンを解禁した事情を隠匿する目的で(表向きの分類は)セカンドステージシリーズの機体として扱われるなど、ザフト内の大人の事情が垣間見える部分もある。
セカンドステージシリーズで実用化された技術や、ユーラシア連邦領内の軍事企業アクタイオン・インダストリー社やD.S.S.Dといった外部組織から流入した技術を反映してさらなる高性能化が図られた結果、セカンドステージシリーズとZGMF-Xシリーズ双方の技術的優位性を兼ね備え、まさに最高の技術を全て盛り込んだ機体群と言える。
ZGMF-Xシリーズと比較して、核エンジンからのエネルギー供給量に依存する形で無視されていた武装の燃費の劣悪さがセカンドステージシリーズで培われたエネルギー変換効率の上昇により改善された他、エンジンの改良による出力上昇、電圧調整が可能なヴァリアブルフェイズシフト装甲採用などによりパワーロスが大幅に減少し、マシンスペックとしては比にならないレベルに上昇している。
本シリーズと同等の性能を誇るとされるファクトリー製のZGMF-X19A インフィニットジャスティスおよびZGMF-X20A ストライクフリーダムと比較すると、「MSとしての完成度」だけで言えば(正規軍製である)こちらの方が高い。が、あちらは特定のパイロットの搭乗を前提として機体をチューンするという、本シリーズとは別方面のアプローチを取っている事とそのパイロット達の並外れた技量により、実運用上の差異は埋められている。
該当機種
※ハイパーデュートリオンエンジンではなく、新型融合炉が搭載されている。新型融合炉の詳細については今のところ不明。
機体コンセプトとしては、デスティニーはZGMF-X56S インパルスの統合兵装装備であるZGMF-X56S/Θ デスティニーインパルスの、レジェンドはZGMF-X13A プロヴィデンスのそれぞれ延長線上に位置する。一方、最新技術による高性能化の追求により、機体性能は大きく向上している。
この他、ニューミレニアムシリーズで没を食らったドムトルーパーをこの枠で復活させようともしていたらしい。あちらの型式番号に含まれている「T」はこの名残である。
新技術
本系列に搭載される新型エンジン。詳しくはリンク先参照。
劇中の活躍
C.E.73年12月、ダイダロス基地でロールアウトした両機はミネルバ隊に配属され、地球連合軍のデストロイをはじめとする、フリーダムですら苦戦した強力な機体達を瞬殺する圧倒的な性能を見せ、特にヘブンズベース攻防戦ではインパルスを含めた3機で劣勢だった戦況を覆すというとんでもない活躍を残した。
一方で、デスティニー・レジェンドと同等の性能を誇るストライクフリーダム・インフィニットジャスティスには苦戦を強いられる。機体性能は文字通り同等だが、デスティニープランに対するパイロット両名の迷いを契機に敗戦し、2機とも大破。レジェンドはその後メサイアに帰還したが、そのメサイアの陥落により消失。パイロットのレイ・ザ・バレルもメサイア内部で炎の中に消えた。
デスティニーはインパルス共々月面に放棄され、パイロットのシン・アスカはルナマリア・ホーク共々アスラン・ザラに救助された。その後はターミナル経由でモルゲンレーテ社へ送られる。
その後、デスティニーはインパルスやフリーダム強奪事件で撃墜されたストライクフリーダム共々、機体の修復と改修を受けデスティニーSpecⅡとして蘇った。デスティニーは再びシンにより運用され、ファウンデーション相手に大金星を挙げた。
デスティニー自体はブラックナイトスコードに技術面で遅れを取っていたが、シンのMSを手足のごとく自由に動かせる操縦技術の高さとそれを前提に製造されたデスティニーのタッグであれば何の問題もなく、今は亡きデュランダルの「人間の適性を見抜く才能」は紛れもなく本物である事を証明する形となった。