CV:西田雅一
人物像
区立常冬中学のプラモデル部チーム「フェイス」のエースファイター。右頬に絆創膏を貼る少年。
元ボクシングの中学チャンピオン。
重病を患った弟のマモルを励ます為にボクシングから身を引き、シモンを慕うマスダ・ゴロウ、タニオカ・コウジらと共に弟の作ったガンプラを駆り全日本ガンプラバトル選手権へ望む。
元ボクサーという経歴もあり、ガンプラバトルに於いても正々堂々とした戦いを重んじる熱血漢。また、ボクサー時代の名残からガンプラバトルでボクシングの競技用語を用いる事もある。
最初こそガンプラバトルを子供の遊びと捉えていたが、選手権に出場してからはその奥深さにのめり込んでいき、同じく格闘家としてガンプラバトルに身を投じるカミキ・セカイとバトルを通じて良きライバルとも言える間柄となる。
セカイとの試合を終えた後も彼の特訓に付き合い、また全国大会への切符を手に入れたセカイ達を応援するなど友情を深めていく。
戦績
使用ガンプラは、説明書通りに組み立てただけでカラーリングもチューンも施していない『素組み』のデスティニーガンダム。シモン自身の作ではなく弟のマモルが作り上げたガンプラであり、これを用いて選手権を勝ち上がる事で弟を元気づける事が、彼と彼が率いるチーム「フェイス」の目的である(チームメンバーのゴロウ、コウジも同じく素組みのムラサメ、ウィンダムを使用するが、彼らは数合わせ的な意味合いが強い)。
ガンプラの出来栄えによって機体性能が上下するガンプラバトルに於いて、素組みは実質最底辺の存在だが、バトル時はそれを補って余りある程のバトルセンスを発揮する。
特にデスティニーガンダムを象徴する武装であるパルマフィオキーナは、掌を晒す本来の使用方法ではなく、そのエネルギーを拳に集約するボクサースタイルで使用する事が多い。
全日本ガンプラバトル選手権西東京予選に於いて、選手権の上位常連校であるコスモ学園貴族科チーム「バビロニア」を下し準々決勝にまで駒を進め、チーム「トライ・ファイターズ」と当たる事になる。
トライ・ファイターズとの試合ではゴロウとコウジがその身を呈してホシノ・フミナのウイニングガンダムとコウサカ・ユウマのライトニングガンダムの2機を場外アウトに持ち込んだ事からカミキ・セカイのビルドバーニングガンダムとの一騎打ちとなり、お互いの得意レンジである近距離で熾烈な格闘戦を演じるが、惜しくも敗北した。
その後、敗北を弟のマモルに報告するが、マモルは落ち込むどころか「素組みでなくカラーリングや改造も施したガンプラを作りたい」と目を輝かせており、逆に勇気づけられたシモンも、共に次の選手権へ出場する決意を固めている。
その後の全国大会ではサザキ・カオルコたちと共にセカイたちの応援している。
世界大会レベルの完成度を有するビルドバーニングガンダムに対して素組みのデスティニーガンダムで互角のバトルを演じ、またセカイと違い射撃武装も難なく使用している事から、ファイターとしての力量、そして「弟のために勝ちたい」という想いの強さは同年代の中では頭ひとつ抜きん出たレベルに達しているであろう事は想像に難くない。
メイジン杯ではかねてからマモルが制作していたデスティニーインパルスに搭乗。カリマ・ケイの操るラフレシアと戦った。
余談
シモンの僚機として登場したガンプラの内、ウィンダムは放送当時ガンプラ化されておらず、2020年になってようやく待望のHGCEでの発売となった。
また、デスティニーガンダムも2019年にHGCEとしてリメイクされている為、現状ムラサメのみ旧規格のSEED HGしか存在しないキットとなっている。