ケルベロスバクゥハウンド
けるべろすばくぅはうんど
ザフトの陸戦用モビルスーツTMF/A-802 バクゥを、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後に近代化改修を施したグレードアップモデル。ケルベロスウィザードの装備が基本形態であり、装備なしの「バクゥハウンド」として運用されることは無い。
頭部は本機と共に開発された「ケルベロスウィザード」に合わせて独自の頭部ユニットに換装されている。顎のように見える部位はメインセンサーを収納したリトラクタブルガードと呼ばれる。さらに、格闘戦で威力を発揮するビームファングシステムが搭載されている。
ザクシリーズやドムトルーパーとのウィザードシステム規格で装備の共用化を図り、背部ターレットシステムはウィザードシステム対応のアタッチメントに換装されている。ただし、二足歩行の人型MSと四足歩行の獣型MSとでは本来の運用思想が異なるため、スラッシュウィザードなどそのままでは使用不能な装備も少なくない。
デザインもどこか愛嬌があった原型機とは打って変わっていかつく刺刺したものとなっており、劇中の所業も相まって異界から現れた魔獣を思わせる禍禍しさを感じさせる。
デザイン担当は藤岡建機。
『STARGAZER』のエピソード2にて登場。ザフト所属の陸上部隊として地球連合軍の陸上戦艦ボナパルトを襲撃、バクゥとの連携によってボナパルトを防衛しているファントムペイン所属機を孤立させていき、ブルデュエルから戦闘能力を削ぎ落とし脚部を斬って転倒させた上、獲物に群がるハイエナの如く、ビームファングで貪り殺す。これが、ケルベロスバクゥハウンドと言う機体を象徴するシーンである。実際にはコックピット周辺を何度も刺しているだけだが「四足獣ロボット三機が孤立して動けない人型ロボットを群がって襲う」様子が捕食しているようにも見え、パイロットのミューディー・ホルクロフトの絶叫と共に、その描写には多くの視聴者が衝撃を受けたであろう。
背部ターレットシステムをウィザードシステム対応のアタッチメントから、原型機のバックパックウェポンである450mm2連装レールガンや400mm13連装ミサイルポッドに換装可能。基本的にバクゥシリーズは射撃兵装が背部ターレットシステムの武装に依存しやすい傾向にあるため、本体側は武装が最低限の物になりやすい。
背部ターレットオプションのウィザードシステム対応アタッチメントに装着可能。
ケルベロスウィザード
ケルベロスバクゥハウンドのために開発された高機動格闘用ウィザード。
ケルベロスの名を体現するバクゥの頭部を模した2対の武装ユニットを有し、本物の頭部と同様にフレキシブルな稼働によって自在で動く。
ウィザードシステムとして設計されているため、ザクシリーズやドムトルーパーにも装着できる。その場合のビームファングシステムは手持ち武器となる。
- ウィザード頭部リトラクタブルセレクション内ビーム砲
ウィザードに搭載された頭部に内蔵されたビーム砲。
- ビームファングシステム
ウィザード頭部に装備された近接格闘戦のビーム兵装。ケルベロスバクゥハウンドの頭部と同じ物だが、こちらは他のMSが使う際に取り外すことでビームサーベルとしても使えるように設計されている
アレック・ラッド専用機
『FRAME ASTRAYS』で登場。
ミスター・ジェントルことアレック・ラッドが搭乗する機体。白いカラーリングが特徴。
叢雲劾が乗ったハイペリオンGとの交戦で小破した後、再登場にはブレイズウィザードを装備したブレイズバクゥハウンドになっている。
HG1/144シリーズにラインナップ。実はバクゥシリーズで初めて可動式プラモが出たのはこのMSで、後にランナーを流用する形で原型機のバクゥが発売されている。
劇中同様にアクションが取れる他にケルベロスウィザードは脱着可能。 ウィザードは、ザクウォーリアのものと同形状のコネクターにバクゥ用のコネクターを噛ませることで装備されているため、ザクウォーリアにも装備が可能。
また、バクゥ用コネクターは、同スケールのストライカーパックにも対応しているためノワールストライカーやI.W.S.P.を装備させることも可能。
ビームファング再現用エフェクトパーツも同梱されている。
後にFRAME ASTRAYSに登場した「アレック・ラッド専用機」も販売された。※作中のようにブレイズウィザードを装備させたい場合は、別売のブレイズザクファントムを購入する必要がある。
ガシャポン「SDガンダムフルカラー」にラインナップ。