ミネバ・ザビ
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みねばざび
宇宙世紀ガンダムシリーズに登場する人物。
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Z最終回からZZ最終回の間のどこかです。 嵐の晩、セイラさんが暮らす海辺の館に、兄さんがある人物を伴って訪れます。 セイラさんは、アニメ版と小説版とオリジン版でずいぶん性格が違っていて、アニメ版でも、前半と後半で違いますよね。私はアニメ版後半のセイラさんが特に好きです。セイラさん、終戦後~Zまではどうしていたのでしょうね? どうも医大に進学しなかったようです。井荻麟『ひとり暮らしのアルテイシア』によると、あちこちの街を放浪していたみたいです。誰にも会わずレースを編みながら独り暮らし。でも寂しくて色んな男性と付き合うも上手くいかず、去られ、夜中に1人で冷え切ったサラダを食べたり、シーツが清らかなままなのが悲しかったり、男の残り香を探してしまったり。そして、街角でボーイハント、とか。投資家という道を選んだのは、他人と係わらず独りで生きてゆくため、なのでしょうけれど、やはりセイラさんは医者になって欲しかったです。 今回はちょっとメロドラマ風、ハーレクインロマンス風にしたつもりなのですが……どうでしょう? あとコアブースターでなくGファイターなのは、Gファイターの方が好きだから、なのです。「Gメカがある世界」の方がお話が色々作れそうです。〈マダム〉はオリジン版のレディ・バーリー的ポジションのオリジナルキャラです。9,843文字pixiv小説作品来訪者・後篇
投稿日が2019年9月になっていますが、非公開でちまちま書きつづけて公開したのは2021年12月です。 兄さんと少女を館に泊めた翌日。心の平穏を乱されたセイラさんは朝からドタバタしています。少女を預かることになったものの、兄さんに対する不安は消えることなく、ますます膨らんでいきます。そして深夜、恐ろしい「予兆」のイメージに触れたセイラさんは、ある決心をして兄さんの部屋に向かいます。 事あるごとにセイラさんが妄想・回想(らにーにゃの捏造+ひとりぐらしのアルテイシア)に耽るので、なかなか話が進みません。夢と現実、現在・過去・未来が入り混じり、繰り返し、グルグルしています。他のガンダム世界やガンダム以外の世界、現実世界なども物語に侵食してきます。 ブレックス准将の死に涙するシャアの姿が、虫プロのA専務の死に涙するトミノ監督の姿と重なって見えるので、『だから僕は…』ふうに描いてみました。そういえば、ガンダムを見ていると「シャア=トミノ、アムロ=ヤスヒコ」に思える時と、「シャア=トミノ、アムロ=トミノ」に思える時があります。虫プロ入社時に「凄まじく上手い新人が来た。天才、いや大天才だ! 化け物だ」(虫プロに在籍していた人から直接お聞きしたことがあります)と周囲を驚かせたヤスヒコさんはアムロっぽい。逆シャアでは、トミノさんの本音=シャア、建前=アムロのように感じます。しかし、おふたりのプロフィールからすると、東京のマンモス大学の自治会執行部にいたトミノさんがアムロで、地方大学で全共闘のリーダーとして暴れていたヤスヒコさんがシャアのようにも思えてしまいます。さらに、テレビシリーズの製作途中で倒れたヤスヒコさん=ブライト、S社のガンダム制作班=ホワイトベースクルー、と見立てると、現実と虚構がリンクして不思議な気分になります。 ペース配分をミスって、前編・中篇とくらべて後篇だけ妙に長くなってしまいました(表記も違ってしまった)。シリーズものとはしていませんが、他の自作品ともつながっていますので、よろしければどぞうぞ。 作中では、セイラさんの頭の中では「禿山の一夜」が鳴り響いていた、と書きましたが、13P 14PあたりのBGMとして阿部薫「彗星パルティータ」をおすすめ。全体的なBGMとしては坂本龍一「嵐が丘」を。67,192文字pixiv小説作品