「私はドモン達のような武闘家の心は持ち合わせていない。だけどあなたのようにDG細胞に犯された人を救いたいという気持ちは誰にも負けない!」
概要
『機動武闘伝Gガンダム』に登場する巨大ロボットで、主人公機のシャイニングガンダムと一部部品を共用している。開発はミカムラ博士。
メインヒロインのレイン・ミカムラが乗りこみ、薙刀と弓を駆使して戦う。
活躍は少なかったがメインヒロインの乗った機体ということで知名度や客演はそこそこある。
これによりGガンダムも「実親が開発したガンダムタイプに自分がメインパイロットとして乗る」というファーストと同じ流れを汲むこととなった。主人公ではなくヒロインという点でも珍しい。
機体スペック
分類 | モビルファイター |
---|---|
形式番号 | JMF1336R |
全高 | 16.2m |
本体重量 | 6.7t |
最大加重重量 | 15.3t |
装甲素材 | ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材、レアメタル・ハイブリッド多層材 |
動力 | 熱核融合炉 |
所属 | ネオ・ジャパン |
GFアビリティポイント
ステータス | ノーマルモード | モビリティモード |
---|---|---|
POWER/力 | 18.67 | 18.67 |
SPEED/速さ | 18.72 | 18.72 |
OFFENSE/攻撃力 | 20.85 | 21.97 |
DEFENCE/守備力 | 21.25 | 19.54 |
SEARCH/索敵能力 | 18.12 | 18.12 |
ADAPTATION/適応能力 | 18.98 | 18.98 |
TOTAL/総合 | 116.59 | 116.00 |
機体解説
ミカムラ博士が開発した純粋に戦闘を主目的としたモビルスーツに近い性格の機体で、ノーマルモードとモビリティモードの2つの形態を持つ。
また、シャイニングガンダムのプロトタイプといわれており、ほとんどの部品がそれと共用である。ただ、シャイニングと違いブースターなどのパーツがオミットされているため、重量は元から軽いシャイニングよりさらに軽い。ただし、本編に登場した機体は対デビルガンダム戦を想定して仕様変更がなされている。
ネオジャパン製なだけあって、薙刀(ヒートナギナタ)に弓(ビームボウ)という、いかにも和風な武装をしている。
モビリティモードは、ビームボウに両肩の装甲をつけることで作られる「ライジングシールド」を展開する事でなり、シールドを張っていてもビームボウ自体の銃口は開かれている。
必殺技は「必殺必中ライジングアロー」。
後のEVOLVEにて新たに「ライジングフィンガー」が後付設定され、以降のゲーム作品でも用いられるようになる。
シャイニングのパーツの流用機体だけあってコアランダーも同規格であるが、真下にヒートナギナタのマウントパーツが増設されているため、シャイニングのものと違い物理的に見てコアランダーのまま水平に着地することが出来ない。
劇中でも特にコアランダーが分離した描写はないので、コアランダー単体での運用は特に考えられていないようである。
搭乗者は、レイン・ミカムラ。
初登場は39話で、元々はウルベ・イシカワが専用機として使うために用意されていたが、地上で組み立てられたあと、ランタオ島内に秘匿されていたデビルガンダム撃破を援護するため42話でレインが強奪しそのまま搭乗機となった。
ランタオ島ではシュバルツ・ブルーダーのガンダムシュピーゲルと共にバリアフィールド破壊に尽力し、バリア破壊後はドモンを襲撃していたDG細胞とバーサーカーモードの両方に浸されたアレンビー・ビアズリーのノーベルガンダムを足止めする役割を買った。
そしてノーベルから変異したウォルターガンダムとの連戦でアレンビーを救い出すために中破、そのまま機体は破棄された。
『超級!機動武闘伝Gガンダム』でも出自は同じだが、ウルベ向けからレイン向けに再調整されている。鍛錬を積んでいない人間でもあらゆる武器を使いこなせ、繊細な動きに関してはドラゴンガンダム以上と、ミカムラ博士も最高傑作と太鼓判を押している。そういう繊細でキメ細やかな挙動は、戦闘以外でも世界に役立つ技術としてカッシュ親子に高く評価されており、それを知らされたことがミカムラ博士の改心の切っ掛けとなった。
ゲーム作品での活躍
スーパーロボット大戦シリーズ
原作通りレインの搭乗機で、乗り換え非対応。多くはスポット参戦だったり、レインがシャイニングに乗って加入するせいで出番がゼロだったり、最後まで使えても性能がイマイチと不遇気味。
残念ながら、ウルベが乗る予定だったという設定を反映して「ウルベが乗って立ちはだかる」という誰もが想像するif展開はまだ実現していない。
『J』では修理装置を持つので、戦闘もできる回復役として有用。
『A PORTABLE』も条件を満たせば修理装置が追加されるのだが、その条件が資金を多く投じるというもので、大抵のプレイヤーは一軍の能力上昇に資金を使ってしまうため、やはり不遇気味。
ガンダムVSガンダムシリーズ
これまではシュピーゲルのアシストとして召喚される止まりだったがマキシブーストよりプレイアブル機体となる。コストは最低クラスの1500コスト。
Gガンダム関連の機体はブーストダッシュを行うと地上を走るいわゆる「地走機」と区分される挙動の機体が多い中、通常のMSと同じ普通にバーニアを使っての移動を行うGガンダム系統の中でも独自性を持つ機体となっている。
ノーマルモードとモビリティモードを切り替えて戦う変則的な換装機構を有しており、通常時はビームマシンガン(原作未使用武器)とライジングアローを持った射撃特化形態。ライジングアローはボタン押しっぱなしで3段階チャージ可能な狙撃武装となっている。モビリティモード時は正面にライジングシールドを常時正面に構えている形態でヒートナギナタやライジングフィンガーを使った格闘攻撃が可能。ただしライジングシールドを破壊されると一定時間はモビリティモードに換装できなくなる。
狙撃を筆頭に同コスト帯でもかなり器用な戦いが可能。ただし、自衛面に難を抱えているのはどちらの形態でも同じなのでそこは注意。
バーストアタックは相手の懐に飛び込んで零距離ライジングアロー。
ロストヒーローズ2
第1ステージ『コロニー・キューブ』で登場。性格のベースはウルb…ではなくレイン・ミカムラであるため、全体的に女性的なデザインとなっている。
アシストキャラとして召喚すると、味方一人の戦闘不能以外の状態異常とHP500を回復してくれると言う終盤まで活躍するキャラである。これは原作でのレインの本業を意識したもの。
ちなみに今作にもウォルターガンダムが登場するものの、流石にライジングガンダムが退場することはない。
立体物
近年は最新フォーマットでシャイニングガンダムが発売される機会も増え、そのシャイニングとほとんどのパーツが共通している。にもかかわらず、登場回数が少ないせいか立体化には恵まれていない。
一度ROBOT魂でイベントに参考出品されたことはあったが、現在のところ商品化にまでは至っていない。
- アニメ放映当時のプラモデル
1/144と「HG 1/100」シリーズにラインナップ。双方ともシャイニングの金型を流用していて、パーツ組み替えによって劇中同様にライジングモード⇔モビリティモードへの形態の変化が可能。
代名詞のビームボウは、1/144では格納状態と起動状態が別々で付属しており組み替えとなっているが、HG1/100は組み替え不要。
- MS IN ACTION
アクションフィギュアシリーズ「MS IN ACTION」ではウォルターガンダムとセットでラインナップ。北米版のMIAシリーズでは単体販売がされている。
- ヒューマブルモデル
プライズ商品という安価路線なのでライジングモードのみとなっており、ヒートナギナタとハンドパーツが付属する。
関連動画
関連タグ
トールギスⅡ…予備パーツ仲間。
ストライクルージュ…前期主役機のバリエーション機で真っ赤なカラーリング、非戦闘員の女性がパイロットという点は共通だが、こちらは開発元とは違う勢力が機体データを解析して造った模倣品。
マルチーワ…ライジングガンダムが元になっていると思われるキャラ。こちらも弓使いの女性型ロボットである。