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ロッキード

ろっきーど

アメリカに存在した航空機メーカー、現在はマーティン社と合併しロッキード・マーティンとなっている。
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概要編集

軍用機ミサイルの製造、武器システムの開発などを行っていたアメリカ合衆国の会社。

旅客機モノレールなども製造していたが、いずれも現在は撤退している。


1943年6月、メッサーシュミットMe262ジェット戦闘機に対抗してP-80を開発するため社内に設立された「スカンクワークス」は少数精鋭の開発チームで、その後もU-2偵察機SR-71偵察機やF-104戦闘機などを開発し世界に名を轟かせた。


略歴編集

1913年、ロッキード兄弟によりアルコ水上機会社が設立される。


1926年、アルコ水上機会社を元に、ハリウッドでアラン・ロッキード、ジョン・ノースロップ、ケネス・ケイ、フレッド・キーラーによりロッキード航空機会社が設立される。

1927年、ジャック・ノースロップが独立してノースロップ社を創業(現在はノースロップ・グラマン社)。大株主のフレッド・キーラーが会社をデトロイト航空機会社に売却し、アラン・ロッキードは社長を辞任。

1929年、世界恐慌が起こり、1931年にデトロイト航空機会社が倒産し、ロッキード航空機会社も破産管財人の管理下に置かれる。


1932年、グロス兄弟、ウォルター・バーニーら投資家グループが管財人からロッキード航空機会社を買収。

1934年、バーバンク空港(現在はボブ・ホープ空港)に本拠を置く新会社として再建され、ロバート・E・グロスが社長に就任。

1939年、第二次世界大戦が勃発。ロッキード社の工場は自社製品の他、ボーイングB-17のライセンス生産などにも携わった。


1945年、戦争中にトランスワールド航空と共同開発していた4発レシプロ大型旅客機コンステレーションがトランスワールド航空のワシントンD.C.パリ便に就航。スカンクワークスが開発したジェット戦闘機P-80がアメリカ陸軍航空隊に制式採用される。

1954年、戦術輸送機C-130が就役。

1958年、ジェット戦闘機F-104が就役。

1959年、ダグラス社のジェット旅客機DC-8が就役し、大ヒット作となる。ロッキード社は旅客機のジェット化の波に乗り遅れた。

1967年、高高度偵察機SR-71が就役。

1971年、ロールス・ロイス社(イギリス)の破産によりロッキード社初のジェット旅客機L-1011トライスター)のRB211エンジンの開発が遅れ、ロッキード社は危機に直面するが、政府同士の話し合いの結果、イギリスから補償を受けられることになり倒産は回避された。

1972年、トライスターが運用開始。軍用機で培われた技術を投入したハイテク機だったが販売不振に苦しむ。

1976年、日本でトライスター受注に絡む大規模汚職事件(ロッキード事件)が発覚。

1981年、トライスターが生産中止となる。ロッキード社は民間航空機市場から撤退。


1993年、ジェネラル・ダイナミクス社の航空宇宙事業部を買収。


1995年、マーティン・マリエッタ社と合併してロッキード・マーティンとなる。システム開発の分野にも進出した。


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旅客機編集

コンステレーション エレクトラ L-1011

軍用機編集

P-38 F-104 F-117 F-22 F-35 P-3 C-5 C-130 SR-71(A-12) U-2 S-3 T-33

ミサイル編集

トライデント ポラリス

ジェネラル・ダイナミクスから獲得編集

F-16 F-111

共同開発編集

F-2三菱重工と共同開発した戦闘機


ロッキード事件編集

ロッキード社の日本への航空機売り込みに絡む大規模汚職事件。

1972年6月17日に起きた「ウォーターゲート事件」の捜査の過程で、当時のアメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソンへの不正献金からの流れで明らかになった。

日本アメリカオランダヨルダンメキシコなどの政治経済界を巻き込む一大疑獄となった。


関連タグ編集

ロッキード・マーティン マーティン ノースロップ

ロッキード事件 全日空 田中角栄 児玉誉士夫 小佐野賢治


外部リンク編集

wikipedia:ロッキード

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