誘導分岐
- ギリシャ神話に複数登場する女性名。
- 『ふしぎの海のナディア』のキャラクター。→メディナ・ラ・ルゲンシウス・エレクトラ
- 『ルーンファクトリー オーシャンズ』に登場する人物。メルプリンの主人。
- MARVELコミックスに登場するスーパーヒロイン。→エレクトラ(MARVEL)
- セガのベルトスクロールアクション・『ベアナックル2』に登場する敵キャラクター。
概要
ギリシャ神話に複数登場する女性名。エーレクトラー。
1.アガメムノンの娘。
3.オケアノスの娘。
4.ダナオスの娘。
など、知られているだけでも4人はいるが、一般にエレクトラと言えば、アガメムノンの娘の事を指す。
名前は「琥珀」(elektron)に由来し、エレクトラー本人も琥珀色の目をしていたとされる。ちなみに、電気を意味する「electro」に音がそっくりだが、それもそのはず琥珀をこすると電気が発生した事に由来する。
しかし、ギリシャ神話において電気というのはゼウスの権能である為、彼女が電気を使えるわけではない。
アガメムノン王の娘であった彼女は母親とその愛人の陰謀によってトロイア戦争から帰還した父親を殺された事を嘆き、デルフォイの神託所で復讐をせよとのお告げを賜った弟のオレステースと共謀して復讐を目論んだ。
かくして復讐を成し遂げた二人であったが、ギリシャでは親殺しは罰せられるべき悪徳である。オレステースはいくら神託といえど、母親を殺した罪は変わらないので復讐の三女神エリーニュスに取り憑かれて狂気に陥ってしまった。
そしてアテナが12人の裁判官を引き連れてオレステースの罪を裁く事にしたが、有罪派と無罪派がぴったり6で分かれてしまったので中々決着が付かないでいた。そこでアテナは自ら無罪に票を入れた事でオレステースは晴れて無罪の身になった。
異伝はあれど概ねこのようなストーリーとなっており、この神話はのちに「エレクトラコンプレックス」の語源となった。
それにしても、エレクトラがなぜ、エリーニュスに苛まされなかったかについては謎のままだが、直接親を殺したかどうかが基準になっているのかもしれない。