概要
「XFA-27」とは、バンダイナムコゲームスのフライトシューティングゲーム『エースコンバット』シリーズに登場する「架空機」の一つである。
すべてにおいて最高位の性能を誇る究極の攻撃機であり、プレイアブル機体として登場する。
初出は『ACE COMBAT 2』。
統合軍の特殊戦術戦闘飛行隊「スカーフェイス」が運用したステルス艦上戦闘攻撃機。
その一切の情報が秘匿されており、最高機密として守秘されている。
『~2』の劇中ではクーデター軍への最後の切り札として試作型が配備されてくるという、いわゆる「隠し機体」の一種として登場する。
また、2020年に南オーシア大陸で勃発したオーレリア戦争でも、オーレリア軍に本機が配備されたとする資料もあるが、具体的な経緯などは不明としている。
デザイン
F-14をベースにSu-35やF-22の印象を取り入れた、独特なフォルムをしている。
その格好はさながら「空を舞う鳥」そのものであり、全体的スマートに見える。
設定上では高いステルス性能を有しているとしているものの、本来的なステルス機の設計から考えるとこの設定には無理があるらしい。
性能
全長 | 22.5m |
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全幅 | 20m |
全高 | 5.45m |
最大速度 | 2,600km/h(1,404kt) |
武装 | Scarface MBS、航空機関砲×1 |
備考 | ステルス性能、ミサイルの4連続発射機能 |
カナード(機首翼)、可変後退翼、上下2枚ずつ計4枚の斜め尾翼から構成されるという独特の翼構成がなされており、上尾翼は上半角付きの全遊動水平尾翼となっている。
舵を切るための動翼はないが、飛行エンジンに推力偏向可能な「パドル式ベクターノズル」を採用することでヨーイング(左右の水平方向転換)を可能にしている。
そのほか、コクピットにはコフィンシステムに類似したセンサーカメラと多角モニターが搭載されており、機体の死角を補えるように工夫されている。
武装面では「Scarface MBS」と呼ばれる4連ミサイルベイシステムを採用し、一度に4連続でミサイルを発射できるという破格の攻撃能力を有している。
このシステムは他のオプション機能と互換可能であり、高機動AAM、スタンドオフディスペンサー、 ECMジャミングポッドなどを搭載することも可能である。
登場作品
ACE COMBAT 2
前述のように隠し機体として登場する。
『EXTRAモード』にてミッション「ST.ELMO'S FIRE」もしくは「DARK STAR」に登場するネームド機二機を撃破することで入手できる。
本作における最強の機体であり、特に「Scarface MBS」による四連続でのミサイル攻撃は驚異的の一言。
また本作が初出であるADF-01の対極の機体として見ることとも可能。
ACE COMBAT X
「Scarface MBS」が取り外されされてオプション扱いとなったため、四連続ミサイル攻撃はそのままでは不可能となった。オプションで機能を復活させることもできるが、それ以外にも特殊兵装としてQAAM(高機動空対空ミサイル)、SOD(スタンドオフディスペンサー)、ECMP(ECMポッド)のうち一つを搭載することができる。
なお本作に限って特定ミッションでの条件次第では、『~2』の主人公である「SCARFACE 1」が本機に搭乗したうえにADF-01を伴って敵として登場することがある。
ACE COMBAT X2
「Scarface MBS」が完全に除外され、四連続ミサイル攻撃が不可能となる。
ただし、前作からの特殊兵装に加えてODMM(高性能多目的ミサイル)が追加され、この装備に限り四連続ミサイル攻撃を再現できるようになった。
ACE COMBAT 3D
『~2』以来となる最高性能機として地位を復権。
ただし非常に操縦性がピーキーで上級者向けとなっているため、操作には慣れとチューニングが必須。
『~X2』と同様にODMMのみ四連続ミサイル攻撃が可能となっている。
ACE COMBAT INFINITY
4連ミサイル攻撃は特殊兵装、MSTM(多連装統合攻撃ミサイル)としてリメイクされ通常ミサイルと同じ射程、威力ではあるが往時の4連射を再現しており通常ミサイルと組み合わせることで最大6連射までを可能とする。
ACE COMBAT 7
エースコンバット シリーズ25周年記念DLCの追加機体として2020年10月28日に配信。
特殊兵装はMSTM、SOD、IEWS(Integrated Electronic Warfare Syetem:統合電子戦システム)となっている。
カラーリングはスカーフェイスカラー、X2に登場したソルバルウモデルのカラーが明らかとなっている。