解説
ADF-01は、エースコンバットシリーズに登場する架空の戦闘機。
シリーズ初の架空機だが、当初は敵としてのみの登場だった。
『2』初出と『5』初出の2機種が存在するが、本記事では便宜的に前者を『ADF-01』、後者を『FALKEN』として扱う。
両者とも本来の型式がADF-01という点には留意すべし。
FALKEN
初出は『5』。『2』で登場したADF-01のデザインを踏襲しつつも、新たなギミックの追加により機首周辺部に大きな改変がある。
設定
ノースオーシア・グランダーI.G(グランダー社)が「Z.O.E.プロジェクト」に基づき極秘裏に開発していた双発単座の大型ステルス戦闘機。
ベース機はグランダー社の前身組織である「南ベルカ国営兵器産業廠」のADFX-01/02だが、様々な最新鋭技術が投入された結果、基本的な機体構成以外のほぼ全てが大きく刷新された。
特徴
細長く尖った機首や左右下方3面に配置されたカナード、Su-47のような前進翼、F-22のような二次元ベクタードノズル、機首・左右エンジンの3ブロック構造など特徴的な点が多いが、最も目を引くのは透明なキャノピーの無いコックピット。
これは、外部の情報を機体各所に配置された各種センサーから取得、内部の全天周モニターに出力する「COFFINシステム」が採用されたためのもので、本来キャノピーがある場所には代わりに多数のカメラが取り付けられているほか、この情報処理を担当する管制AIとして「Z.O.E.」が搭載されている。
さらに、胴体内部には「TLS」(Tactical Laser System:戦術レーザーシステム)を搭載、発射時には機首からコックピットにかけての構造を丸ごと可動、発振装置を露出するという、いわば可変戦闘機の要素も持ち合わせる。
性能諸元
全長 | 24m |
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全幅 | 15.92m |
全高 | 5.64m |
自重 | 23,300kg |
固定武装 | 航空機関砲×1、TLS×1 |
武装設備 | エンジン下部ミサイルベイ×2(AIM-9短距離対空ミサイルを格納)、主翼下増設パイロン×4(搭載武装:燃料気化爆弾、ミーティア長射程空対空ミサイルなど) |
ADF-01
初出は『2』。XFA-27と並ぶシリーズ初の架空機で、実質的なZ.O.E.専用機。
ただし登場作品が少なく、ストレンジリアル世界における設定上の立ち位置も不明瞭となっている。
特徴
コックピット(?)の位置は前方寄りで、その他の機体構成も含めてFALKENよりも現実の戦闘機に近いプロポーションを有するほか、Z.O.E.搭乗(?)機に共通する真紅の機体塗装は上面のみで、下面は黒一色となっている。
また、搭載箇所は不明ながら後方へのミサイル・機銃攻撃を可能としており、さらに『3D』ではプレイヤー機のHUDに大量のダミーコンテナを発生させるという特異な電子戦能力も示されている。
登場作品
- ACE COMBAT 2 / ACE COMBAT 3D
(奥:ADF-01 手前:XFA-27)
最終ミッションにて、Z.O.E.の搭乗(?)する事実上のラスボスとして登場。
『2』『3D』両作において、ADF-01をプレイヤーが入手・操作することは不可能となっている。(『3D』はFALKENであれば入手可)
プレイアブル機となった。
...が、後方へのミサイル・機銃攻撃は省かれており、『2』『3D』における登場機との共通点は外見のみ。
関連動画
公式によるADF-01 コメンタリー
関連タグ
ADA-01:ADF-01と並行して開発された攻撃機。外見的にも似通った部分が多い。
XFA-27:2における架空機。ADF-01とは同期で事実上のライバルだが、シリーズ通しての扱いの落差は大きい。
ADFX-01/02:エースコンバットZEROで登場した試作機。当機の設計を元にファルケンが開発された(メタ的にはこちらがファルケンを元にデザインされている)。
ADFX-10/ADF-11/ADF-11F:エースコンバット7で登場する新たなADFシリーズ系列機。