概要
所属はウスティオ空軍 第6航空師団 第66飛行隊≪ガルム(GALM)隊≫1番機。部隊におけるTACネームはサイファー。『エースコンバットZERO』に登場する。
ベルカ戦争を駆け抜け、畏怖と敬意の狭間で生きた傭兵。戦前の経歴は不明だが、パイロットとして抜きん出た資質を持ち、相棒である凄腕の傭兵「片羽の妖精」ことピクシーも文句ひとつ言わないところを見ると、サイファーの技量に信頼を置いていたことが窺える。
2番機ことガルム2はラリー・フォルク(TACネーム:ピクシー)が務めていたが、彼が行方不明になった後に、クロウ隊3番機よりPJが後任となる。
『エースコンバットZERO』ではエーススタイルというシステムが導入されており、プレイヤーの戦い方によって評価が3タイプに分かれる。
マーセナリールート | 純粋に力を信じる傭兵 |
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ソルジャールート | 瞬時に戦況を見極め 戦況を変える傭兵 |
ナイトルート | 冷徹さとプライドを併せ持つ傭兵 |
「ZERO」の物語は戦後に制作されたドキュメンタリー番組という体裁で語られるようになっており、プレイヤーはジャーナリストのブレット・トンプソンの視点で物語を追うことになる。エーススタイルによって出現する敵部隊(と、ストーリーパートのインタビュー)、ラリーの述懐が変化する。
いずれの場合でもトンプソンはサイファーの消息をつかむことは出来ず、その後の消息は不明としているが、トンプソンはどのエース達も「少し嬉しそうな顔をしていた」と語る。
その存在が広く知られることとなったのは、Mission10にあたる「バトルアクス作戦」でのこと。≪円卓≫こと空域B7Rにおいて、ベルカ空軍と交戦する味方の連合軍が航空戦力の40%以上を損失(いわゆる壊滅状態)しているという状況の中、「片羽の妖精」と共に増援として駆けつけ、圧倒的な力をもって戦況を一気にひっくり返したのだ。以下はその際に交わされた無線の一部である。
Belkan Squadron ≪容赦ない攻撃だ 全てを焼き尽くすつもりか≫
Belkan Squadron ≪あのウスティオの傭兵 なんて野郎だ あいつが戦況をひっくり返してやがる≫
Belkan Squadron ≪奴はバケモノか!?≫
Belkan Squadron ≪悪魔だ・・・≫
Belkan Squadron ≪そんな生易しいものじゃない≫
Allied Squadron ≪ああいうのはな・・・ 『鬼神』って言うんだよ≫
余談
『エースコンバットX2』のSPミッションに敵として登場した際にはF-15Eが乗機となっており、表示される名前は「GARM 1」と綴りが変わっている。
『エースコンバット3D』では、ベルカ出身で「円卓」での戦いを経験したと噂される人物セルゲイ・ブリンナーが、たびたび「鬼」という単語を口にしており、サイファーと交戦した過去があると推測されている。