- 本記事は記述している情報が不足しているため、加筆にご協力をお願いします。
概要
対応するハードはPlayStation2。発売日は2001年9月13日。
サブタイトルの「シャッタードスカイ」は「砕かれた空」を意味し、劇中では「ソラノカケラ」と意訳されている。
シリーズで多くのシナリオを手掛ける片渕須直が初めて参加した作品である。片渕は本作ではサイドストーリーの脚本を担当。戦争で家族を失った少年の視点から本作の宿敵・黄色中隊を描く。
導入
ユージア大陸西部一帯を治めるエルジア共和国と、中央ユージア連合(FCU)を中心とする中部・東部諸国は歴史的に関係が悪く、「武装平和」と呼ばれる緊張状態に陥っていた。
そんな中1996年7月、小惑星「ユリシーズ」が地球への直撃コースをたどっていることが判明。ユージア大陸の各国は団結して大陸中部に迎撃用の超巨大レールガン「ストーンヘンジ」を建造した。
そして1999年7月、ロシュ限界を突破したユリシーズは1,000個以上の破片に分裂して落着。ストーンヘンジによって大部分は破壊されたが、撃ち漏らした破片による被害は甚大であった。
それから4年後の2003年夏、エルジア共和国は難民問題による対立激化により大陸各国へ武装侵攻。後に「大陸戦争」と呼ばれる戦争が幕を開けた。
FCUをはじめとする国々は独立国家連合軍「ISAF」を結成して対抗するが、ストーンヘンジを手中に収め、さらにエース部隊「黄色中隊」をも有するエルジアにはなす術もなく、大陸北東の島国ノースポイントへの後退を余儀なくされた。
最後の砦となったノースポイントにもエルジアの戦略爆撃機が迫り、ISAFは迎撃の戦闘機隊を発進させる。
その中には、後に大陸戦争の英雄とも称される伝説的パイロット「メビウス1」の機体の姿もあった。
登場人物
ISAF
ISAFの戦闘機パイロット。メビウスの輪を模したエンブレムが特徴で、そのエンブレムの形状から「リボン付き」の異名がある。
エルジア軍の無敵のエース部隊「黄色中隊」に一撃を与えたことから敵味方から注目を集め、やがて大陸戦争の伝説となっていく。
メビウス1と共に出撃するISAFのパイロットのひとり。
ISAF空軍のパイロットは基本的に各地から召集された生き残りの寄せ集めであり、オメガのほかヴァイパー、ヘイロー、レイピアのコールサインが確認できる。
ISAFのAWACS(空中管制機)に搭乗する管制官。
E-767早期警戒管制機に搭乗し、メビウス1らISAFの戦闘機パイロットたちへの航空管制を担当する。
ISAF地上部隊の第32海兵コマンド連隊B部隊を率いる中尉。
大陸再上陸作戦「バンカーショット作戦」にて部下のコリンズ軍曹らとともに参加、メビウス1ら航空部隊と共闘する。
エルジア共和国
ストーンヘンジ防衛のために召集されたエルジア軍最強のエース部隊「黄色中隊」の隊長。
黄色中隊の不動の2番機を務める女性パイロット。黄色中隊の紅一点でもある。
エルジア空軍の残党部隊をまとめるパイロット。「新生黄色中隊」の隊長となり黄色の21のコールサインを得る。
その他
戦災孤児の少年
サイドストーリーの主人公で中立都市国家サンサルバシオンに暮らす少年。開戦初期に黄色の13が撃墜した戦闘機が自宅に墜落したことで家族を失い、黄色の13への復讐を誓う。
しかし身を寄せた酒場で偶然にも黄色中隊と交流することとなり、黄色の13に複雑な感情を抱いていく。
サンサルバシオンの解放後、敗走する黄色中隊を追ってエルジア首都ファーバンティへと至り、彼の最後の戦いを見届けることになる。
特技はハーモニカの演奏。
酒場の娘
少年が身を寄せた酒場「CAFE PUB & RESTAULANT SKY KID」の主人の娘。少年よりやや年上で、少年が心惹かれていたが、彼女自身は黄色の13に想いを寄せ、黄色の4には嫉妬心を抱いていた。
占領軍である黄色中隊をなじみ客にしている店のため街の住民からは煙たがられているが、その正体はレジスタンスの一員。
図らずも彼女が破壊工作を行ったことが黄色の4の戦死の遠因となった。
少年の叔父
身寄りのなくなった少年の当初の保護者。タクシーの運転手をしていたが、エルジア軍占領下の燃料統制によって失業。以来少年の稼ぎを頼りに酒浸りの日々を送っていたが、原因不明の失踪を遂げる。
ナガセ
エアイクシオン701便の副操縦士。離陸時に機長が負傷したため操縦を代行、702便と共にエルジアに拘束されていたストーンヘンジの技術者とその家族を乗せてエルジアからの脱出を試みる。
フルネームはケイ・ナガセ、元空軍パイロットでTACネームが「エッジ」であり『エースコンバット2』・『エースコンバット3D』の永瀬ケイと同一人物であることが示唆されている。
用語
正式名称「1994XF04」。直径約1マイル(1.6km)程の岩石塊でできた隕石。1999年7月、1,000個以上の破片に分裂しながら地球に落着し、ユージア大陸を中心に甚大な被害を与えた。ユリシーズ落着により大陸各地には巨大なクレーターが残されたほか、隕石災害による経済混乱と難民問題が発生。特に難民問題を大陸各国がエルジア共和国に丸投げしたことが、大陸戦争勃発の遠因となった。
また、落着から長らく後も無数の破片が軌道上に漂っており、忘れた頃に地上へと落下してくるという。
正式名称「120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲」。小惑星ユリシーズ迎撃のために建造された、超巨大レールガン。1996年7月、ユリシーズが地球への直撃コースをたどっていると判明したことで、ユージア大陸各国が団結して大陸中部に建造した。名称は、砲が8基円く並べられた姿から付けられている。ユリシーズ飛来時には大部分の隕石片を迎撃するも、撃ち漏らした破片が大陸各地に甚大な爪痕を残し、ストーンヘンジ自体も8基中1基が機能停止した。
大陸戦争勃発後、エルジア軍による中立国サンサルバシオンへの侵攻に伴い占領され、大陸のほぼ全土を射程に収める巨大対空砲としてエルジア軍が運用。ISAFの航空戦力を大陸から駆逐した。
ユージア大陸西部に位置する大国。中央ユージア連合(FCU)を中心とする中部・東部諸国は歴史的に関係が悪く、「武装平和」と呼ばれる緊張状態に陥っていた。ユリシーズの接近に伴い、一度はFCUなどと協力し、隕石迎撃のために団結。しかし首都ファーバンティに隕石が直撃したほか、大国という理由だけで難民問題を各国から押し付けられる等、経済的にも人的にも甚大な被害を被る。
各国と対立を深めつつあったエルジアは、これら問題を解決するために中立国サンサルバシオンへと侵攻し、大陸戦争が勃発する。
軍事大国でもあり強大な戦力を保持するが、占領したストーンヘンジを対空砲として運用したことでISAFを圧倒していた。
ユージア大陸中部に位置する中立都市国家。ユリシーズ迎撃のため、国内にストーンヘンジが建造されていた。エルジア共和国の侵攻に伴い、全土を占領下に置かれる。
サイドストーリーの主な舞台で、メインストーリーでもいくつかのミッションで登場する。
正式名称「独立国家連合軍」。エルジア共和国による中立国サンサルバシオンへの侵攻に反発した大陸諸国が、中央ユージア連合(FCU)を中心に結成した連合軍。
エルジア軍に対抗できるだけの戦力を有しており、多数の航空戦力、陸上戦力、「バンカーショット作戦」時には揚陸艦と巡洋艦、オープニングでは空母を保有していることも分かるが、ストーンヘンジを手中に収めたエルジアにはなす術なく制空権を喪失。大陸北東の島国ノースポイントへの後退を余儀なくされていた。
以下、ネタバレ注意
エルジア軍の最終兵器。
エースコンバット7との関連情報
- エルジア軍が動かす無人全翼機「アーセナルバード」の破壊のため、小惑星片の落着で使用不可になっていた4号機のストーンヘンジがオーシア軍により応急的に修繕・稼働され、撃墜に成功している。一発で。
- メビウス1を含むISAF空軍が壊滅させたエイギル艦隊、その旗艦であった戦艦「タナガー」艦長が、DLCに登場するマティアス・トーレスと判明。
- Mission 17のブリーフィングにて、不意にカーソルがメガリスを指している。
時系列
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エースコンバット2/3D (20世紀末、一部資料では1997年との記述あり)
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解説動画(ネタバレ注意)
2022/08/04にエースコンバット公式チャンネルより本編の世界史を紹介する動画が投稿された。
既にクリア済みのエース達やまだエースコンバットを知らない人は、これをきっかけに彼らの勇姿を追ってみるのも一興だろう。
外部リンク
エースコンバット04公式サイトのアーカイブ。本作サイトのみ動画ではなくPDFファイル形式となっている。
「WORLD NEWS」項目にて今作の裏設定が詳細に記述されているので、今作の世界観をより深く知りたい方は閲覧してみよう。