Saab AB
スウェーデンの航空機・軍需品メーカーである。サーブ(SAAB)とはスウェーデン語でSvenska Aeroplan AB(スウェーデン航空機社)の頭文字で、1937年、スウェーデン軍向けの航空機の開発・製造を目的に設立された。
最初の「製品」は1940年に初飛行した『サーブ17』である。
時代の変遷と共にサーブ社の技術も発展を続け、
初の新規ジェット戦闘機は1948年に初飛行した『サーブ29』となった。
唯一、実戦はコンゴ動乱を経験しており、様々な用途へと投入された。
続く『サーブ32』に続き、1955年に『サーブ35』が初飛行し、
スウェーデン戦闘機の集大成として『サーブ37』が生まれるのである。
そして、航空機開発のコストが増大する現代、最後の独自開発といえるのが『サーブ39』である。
2014年にスウェーデンのマルメを本拠地とする軍事造船企業コックムスを買収、これまでの空軍・陸軍向け兵器に加え、海軍向けの兵器も取り扱う、北欧随一の軍事コングロマリットとなった。
Saab Automobile AB
スウェーデンに存在した自動車メーカー。上記SAAB ABの自動車部門として、1947年に設立。
1990年に、アメリカのゼネラルモーターズ (GM) の出資を受けて「サーブ・オートモービル」に移管・分離。2000年に完全子会社に。
2009年2月20日、経営悪化のために会社更生手続きに入り、2010年にオランダのスパイカー・カーズに売却され、親会社はスウェディッシュ・オートモービル(SWAN)に社名変更したが2011年に破産した。
2012年6月、中国の投資家と日本の投資会社の企業連合体「ナショナル・エレクトリック・ビーグル・スウェーデン社(NEVS)」が買収したが2014年8月にに破産申請。2016年6月、2017年度よりブランド名を継承社名と同じナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)に変更し、サーブを使用しないことを発表した。