概要
2006年から2014年まで量産販売。
型式は「ABA-MSP1」。
キャッチコピーは「本能の誘惑。煩悩の悦楽。」
2001年の東京モーターショーでコンセプトカーとして初登場した。
光岡自動車にとってはこれが初出展で、その記念としてホンダNSXを改造したモデルが大変な反響を呼び、市販化するに至った。
400台の完全受注生産で、2006年10月3日に予約を開始して2014年9月末に生産を終了した。
光岡はこの車を「ファッションスーパーカー」というカテゴリーに分類しているが、実態は個性的なコンセプトとスーパーカー風の見た目にしたスペシャリティカーであった。
「オロチ」という名前が示す通り、デザインは日本神話のヤマタノオロチからインスパイアされており、それ以前の日本車では類を見ない有機的なデザインとなっている。
市販車は自社製のシャシーを仕様。
駆動方式はMRで、心臓部にはトヨタのハリアー・ハイブリッドと同じ3MZ-FE型を搭載。
モータースポーツや激しいスポーツ走行を目的に開発はされていない。
特別・限定車
大蛇・零
2008年1月30日に「自動車人気復興大作戦」の一環として特別限定車「大蛇・零(オロチ・ゼロ)」を発表。
内外装を簡略化した廉価モデルとなっており、新車価格は934万5000円(因みにオロチのベースグレードは1,197万円)。
大蛇・兜
2008年9月に「大蛇・兜(オロチ・カブト)」を5台限定で発表。鎧兜をモチーフとしてエアロパーツにカーボンファイバーを使用し、より攻撃的な見た目となった。
オロチ・リッケンバッカー
2009年12月、アメリカのギターメーカーのリッケンバッカーが光岡とコラボレーションし、5台限定で予約販売した。
この時オロチだけでなくヒミコも同様にリッケンバッカーの特別モデルが5台限定で販売された。
オロチ ゴールドプレミアム
2010年6月4日、「オロチ Gold Premium(ゴールド プレミアム)」を20台限定で販売。
内外装に専用品を用いた特別仕様車。
ファイナル オロチ
2014年4月16日、光岡自動車はオロチの販売終了を発表。
その最終モデルとして「ファイナル オロチ」を5台限定、新着順で販売した。
内訳は『不夜王』と名付けられたパープル2台とゴールドパールの3台でいずれも同年5月12日に完売。
エヴァンゲリオン オロチ
2014年11月、セブン-イレブンとの共同企画でエヴァンゲリオンとのコラボモデルの受付を開始。
限定1台の抽籤販売で、全国各地のセブンイレブンから応募が殺到した。
翌年5月末には厳正な審査のもと選ばれた一般の個人に納車が完了した。
デビルマンオロチ(Devilman Crybaby仕様)
2018年9月6日、漫画家の永井豪氏の現役50周年を記念し、彼の作品の一つである「デビルマン」に出てくるキャラクターを模したデザインのオロチを限定1台で製作販売した。
ベースとなった一台はこのためだけに作った新車ではなく、光岡保有の2007年製車である。
また2018年には光岡も創業50周年を迎えた。
公式PV
関連イラスト
関連項目
:アニメ「超速変形ジャイロゼッター」にてオロチを愛用。また、ヤツメノオロチに合体させてもいる。
高須克弥:著名なオーナーの一人
新世紀エヴァンゲリオン DEVILMAN_crybaby:コラボモデルを販売。尚、後者に関しては劇中にも登場する。
ジェットロン(スタースクリーム、サンダークラッカー、スカイワープ)、バンザイトロン
:トランスフォーマー オルタニティで当車種に変形する。