概要
1950年代にロジャー・ロスマイズルが設計した独特なフォルムのエレキギターが有名。乾いた明るい音色が特徴で、ロック系のギタリストに主にバッキング用として使用されてきた。
ベースギターの「モデル4001S」も押しの強い音で愛好者が多い。
ビートルズのメンバーが使用したことで、日本ではヨーロッパのメーカーだと思われていた時代もあった。
沿革
1931年、元ナショナル社のジョージ・ビーチャム、ポール・バースらのグループがロー・パット・イン・コーポレーションを設立。
1932年、ハワイアン・ミュージック用のラップスチールを電気化したギター「フライング・パン(日本語のフライパン)」を発売した。「フライング・パン」は1937年まで特許を取得できず、その間に他のギター会社のエレキギター製造への参入を許した。
1934年、社名をエレクトロ・ストリング・インストゥルメント・コーポレーションに変更。
電装系を担当するアドルフ・リッケンバッカーの従兄エディー・リッケンバッカーは、第一次世界大戦で米軍の撃墜王として有名だったため、ブランド名を「リッケンバッカー・エレクトロ」として知名度を利用した。
1953年、ラジオ&テレビジョン・イクイップメント社が、リッケンバッカー・ブランドを買収。この頃ロジャー・ロスマイズルが設計した一連のモデルが、ビートルズの使用により1960年代に人気を博す。
1956年、セミー・モズレーが在籍中にモズライト社を創業するが、会社にばれて解雇される。