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サンダーフォースⅣ

さんだーふぉーすふぉー

テクノソフトから発売されたメガドライブ専用横スクロール型シューティングゲーム。
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概要

サンダーフォース』シリーズの第四作目で、テクノソフトから1992年7月24日にメガドライブ用ソフトとして発売された。全シリーズの中でもとりわけ難易度が高く、全10ステージもの長丁場を戦うことになる。入門用としては厳しいかもしれないが、トライアンドエラーで攻略して行くやり込みゲーである。また、BGM作曲を手掛けた山西利治(ふぁんきい素浪人)と吉田猛(OMEN)によるFM音源を駆使ししたギターサウンドや、細部まで描き込まれたグラフィックなども高い評価を得ている。


後に追加要素を加えた『サンダーフォースゴールドパック2』がセガサターン用ソフトとして『サンダーフォースAC』とのカップリングで1996年12月6日に発売。そして2018年9月20日にはNintendo Switch用ダウンロードコンテンツとして『SEGA AGES サンダーフォースⅣ』が発売された。オリジナル版の移植+ゴールドパック2版にあったSTYXが使えるモードが追加され、その場でセーブ&ロードが可能である為、ビギナーでも頑張ればエンディングを見る事が可能となった。


また、メガドライブミニ2の収録ラインナップ入りが決定した。


FIRE LEO-04"RYNEX"

THUNDER FORCE IV

プレイヤーが操作することになる銀河連邦軍の次期主力超高性能小型戦闘機。パイロットはロイ・S・マーキュリーで、ナビゲーターとしてキャロル・T・マースが同乗。開発中の機体ゆえに前半ステージはサンダーソードユニット&サンダークローが未実装の不完全な状態で戦うことになるが、ステージ5にて友軍のSTYXが空輸してきたユニットを装着し、後半への戦いへと臨む。


最終決戦後に大破したRYNEXの残骸は太陽系へと流れ着き、地球人の無人調査宇宙機「石華」によって回収される。オーバーテクノロジーが詰まったこの機体から得た技術が後に地球で騒乱を引き起こす事となる…


Nintendo Switch版『サンダーフォースAC』では追加機体として「RYNEX(初期)」と「RYNEX(サンダーソード仕様)」の2種が使用可能。


初期武装はツインショットとバックショット。各ステージに出没する武器トレーラー(アイテムキャリアー)を破壊して出現するアイテムを取得することで武装が強化できる(ミスをすると装備していた武器は没収されるが、Switch版のKidsモードならば失われない)。


Aボタンを押すと25、50、75、100%のプリセット速度が選択可能で、ボタンを押し続けると1%ずつの微調整が行える。


クロー(CLAW)

シリーズおなじみの追加武装。自機の周りを回転しながら自機の攻撃に同調してショットを発射する。また、特定の敵弾をかき消すことも出来る。


ブレイド(BLADE)

ツインショットと入れ替わる形でパワーアップする(ミスするとツインショットに戻る)。その名の通り刃状のエネルギー弾を連射。当たり判定は広いものの、その広さゆえに局所を狙いにくいという難点もあるが、一部の場面で処理落ちを誘発させる事が可能なので、あえてブレイドで戦う事も戦術の一つ。実は仕様の関係上、着弾してから初めてダメージが出るようにしていたらしい。


レールガン(RAIL GUN)

バックショットと入れ替わる形でパワーアップ(ミスするとバックショットに戻る)。前方に単発のショットを放ち、後方に強力なレーザーを発射。STYXのランサーよりも連射速度が低下し上下の攻撃範囲も狭いが、後方に対して非常に有効であり威力も高い。


スネーク(SNAKE)

前方に通常ショットを放ちながら上下に爆弾を発射。着弾したところの地形に沿って爆風が進んでゆく。クローを装備していると残像を描きながら攻撃を行う。


フリーウェイ(FREE WAY)

自機が移動する方向にショットを放ちながら、逆方向には5方向へ扇状に直進ミサイルを放つ。多方向から一度に来る敵に対処できる上に敵に密着して撃てば威力はかなりのものだが、扱いには慣れが必要。


ハンター(HUNTER)

威力は低いが敵を追尾する弾丸を発射し、地形も貫通する。ただし、高速で突っ込んでくる耐久力のある敵に対しては撃ち負ける可能性があるので使いどころには注意。


サンダークロー(THUNDER CLAW)

5ステージクリア時に使用が解禁される追加武装で、以降のステージでクローを入手する際は全てこのサンダークローになる。ショットの性能は以前と同じだが、強力なサンダーソードを放つことが出来る。


サンダーソード(THUNDER SWORD)

サンダークロー入手後、ショットを撃たずにいるとチャージが始まり、ショットボタンを押すと発動。前方に地形を貫通する剣状のビームを突き出し、斜め上下に雷撃を放つ。チャージ時間によって射程が可変し、移動しながら発射すると放たれる雷撃の挙動が変わる。ただし、発射時には反動が発生し自機が後ろに下がるので、地形の入り組んだステージでは注意しなければならない。


量産型STYX(FIRE LEO-03MP STYX Mass product)

オリジナル版ではステージ5でRYNEXを支援すべく複数機が登場。RYNEXに追従して敵戦艦に攻撃を加えた部隊は正体不明の敵の攻撃の前になすすべもなく撃破されてしまうが、サンダーソードユニットを輸送してきた別動隊は無事RYNEXへのユニット装着を成功させている。


後年発売された移植版では隠し機体として使用可能で、性能は前作と全く同じだが、ボタンを押すとクローが高速回転するロールが追加されている。前半ステージはRYNEXよりは有利に進める事ができるが、後半ステージはサンダーソードユニット搭載のRYNEXを前提とした構成である為、次第に押され気味となる。当然だが、サンダーソードユニット装着シーンは無い。


なお、演出で登場する量産型STYXはクローも装備せずノーマルショットしか発射していないが、これはメガドライブの処理能力への影響(処理落ち)を回避する為の策だったらしい。


Nintendo Switch版『サンダーフォースAC』ではこの『サンダーフォースⅣ』版のSTYXが追加機体「FIRE LEO-03MP」(MP=Mass Product:量産型)として逆輸入される。基本はSTYXと同じだが、スピードアップ時のバックファイヤーで敵を倒すと撃破時のスコアに8倍の倍率がかかる。


ステージ

ステージは全10ステージで構成され、最初の4ステージは任意の順番で攻略可能。プレイヤーが順番を決めないでそのままスタートボタンを押すとSTRITE~DASERの順番になる。


STRITE

雲と山を望むステージ。画面下に移動すれば水面が映える。背後から出現する中ボスのグリーンオクトを倒さないと敵戦艦が潜む水中には移行しない。ボスは前作に登場したガーゴイルの水中戦仕様とも言える多関節の尻尾を持った「GARGOYLE DIVER」。


ステージ前半曲である「Fighting Back」は1ループ自体長い曲であるが、中ボス戦を意図的に長引かせない限りフルで聴くことはできない。


RUIN

水中の様な深さを感じ取れる宇宙コロニー内部。ステージ名が示す通り、内部は完全に破壊し尽くされている。ボスは二門の砲を持った大型戦闘機「HELL ARM」。


AIR-RAID

ステージ名は「空襲」を意味しており、RYNEXは都市部への攻撃を敢行する敵艦隊を迎え撃つ。ステージ中盤に差し掛かると敵艦隊へ地対空ミサイルが放たれるシーンがあり、それに呼応して高速で都市上空から離脱する敵艦隊の隙間をすり抜けボス戦へと移行する。ボスは武装豊富な輸送船「RATT CARRY」。


DASER

地平線の彼方に廃墟が点在する砂漠地帯。プレイヤーの操作に実害を与える程に舞い散る砂が行く手を阻む。ボスは球形のビットで身を守りながら不規則に高速弾を放つ「FOMALHAUT」。攻撃パターンが激しく苦戦するプレイヤーも多い。


VIOS

逃走を図る巨大戦艦を友軍機のSTYXと共に追撃。そして新たなる敵、ファウストが登場。ここのボスのみイベント戦闘となる為、ボスの撤退と共にクリアとなる。その後追加装備「サンダーソードユニット」装備デモを挟んで後半ステージへと移行する。ステージクリア時にサンダークローが強制装備される。


VOLBADOS

氷に覆われた海の中を進む。このステージから追加武器「サンダーソード」が使用可能になる。

ここから難易度がじわりと高くなってくる。ボスは「山」の字を横にしたような生物「SPARK LANCER」。


DESVIO

溶岩地帯。狭い地形に奇妙なギミックを持った雑魚がわんさか出現。ボスは『サンダーフォースⅡ』に登場したガイア・ビーストを思わせる形態から火炎弾を吐く大蛇へと変化する「DUST EAG」。


WALL

うねうねとした有機物質に覆われた廃棄処分場のような雰囲気を持つステージ。このステージのBGM「Metal Squad」はとりわけ高い人気を持っているようである。ルート分岐が複数存在し、ルートによって途中で戦う中ボスが変化する。ボスは蛹のような生物の「EVIL CORE」。


BIO-BASE

基地内部。地形と敵の攻撃、初見殺しなどが随所に見受けられる。ボスは巨体に多彩な攻撃方法を持った「蟹」の異名を持つ「ARMMENT CLOW」。


VERSUS

最終ステージで、辺り一面が雪景色の惑星をバックに敵要塞へと突入していく。ステージ序盤に武器トレーラーが複数飛来してくるが、難易度を上げているとアウトレンジから敵要塞の攻撃が飛んで来ることもある初見殺し。再び対峙する5ステージのボスには一切攻撃が通用せず、要塞の砲門を攻撃しなければ活路は開けないまさに初見殺し。要塞の奥には最終ボス「FAUST」が待ち構えている。


その他

北米では『Lightning Force QUEST FOR DARKSTAR』のタイトルにて発売。メガドライブのソフトの多くには「メガドライブかジェネシスかで起動したハードによって日本国内版か海外版に変わる」仕様があるのだが、日本国内版『サンダーフォースⅣ』をジェネシス及び欧州版メガドライブで起動しようとすると警告文がタイトル画面に加わり起動できない。メガドライブは内部基板のリージョン識別パターンを弄るとジェネシスと欧州版メガドライブ仕様にもなるが、これで起動してもゲーム自体は起動できない。


『サンダーフォースⅣ』開発当時は開発スタッフの多くが新人だったらしく、テクノソフト開発室長であった新井氏によるとメガドライブソフト開発に慣らせる事と実績を積ませるべく、テクノソフトから発売された『デビルクラッシュMD』を作らせてから本作の開発を行わせたという。


SEGA AGES サンダーフォースⅣ

Nintendo Switch版はゴールドパック2とは異なり、メガドライブ版にゴールドパック2での仕様を追加したものであるらしい。そもそもゴールドパック2版はセガサターンに移植する際に一度プログラムを解体して組み直したものである。その為Nintendo Switch版に格納されている『サンダーフォースⅣ』はMD版がカスタマイズされたものとして動かしており、技術的にはSTYXモード込み(オリジナル版のゲームデータ上の空いている領域に入るらしい)でメガドライブでも動かせるとの事。


なお、ニンテンドー3DSで『Ⅲ』と共に移植するかどうかで一度検討されたが、「3D復刻アーカイブス3の開発が押し迫っていた事」「同時収録するには時間が足りず『Ⅲ』の移植を選んだ」「『Ⅳ』はメガドライブの機能の限界まで使っていた事で3D立体視の作業にまで人員が裂けなかった」等の理由で先延ばしにされていた。


サウンド関連ではやはりメガドライブのFM音源を複雑な方法で限界まで使っていたらしく、スタッフは再現性の低さをどうするかと思案していたが、かつてM2に所属し、ニンテンドー3DS版『Ⅲ』のサウンドを手掛けた齊藤彰良氏(2016年没)が遺していた『Ⅲ』で用いたFM音源用のプログラムを調整した事で再現できるようになったという。


Nintendo Switch版では北米版の『Lightning Force』に切り替える事も可能。なお、詳細は不明だがNintendo Switch版はメガドライブのパッケージイラストが権利の都合で使えなかった為に新規のイメージイラストが元テクノソフトスタッフによって描かれた。現在、セガのオフィシャルページでは『Lightning Force』版のパッケージイラストもこっそり掲載されているが、何故かRYNEXのデザインがゲーム中のものからかけ離れており、キャノピーの位置が後方に移り機首はソリッドノーズと化している。

Nintendo Switch版以降は『メガドライブミニ2』での紹介でもパッケージイラストは新規版が使われている。


余談

  • MD版では処理オチが発生するが、これは意図的にかけられていた模様。ゴールドパック2・Nintendo Switch版・メガドライブミニ2版では処理オチが無い設定にできるが、そのせいでオリジナル版よりも難易度が高くなってしまう。ただし、意図的にかけられているもの・ハード起因による処理オチ箇所があるとのことで、上記で解説したブレードの処理オチを逆手に取ったテクニックなどがある。

  • ステージクリア後に背景が暗転するのは「ROM内に圧縮された次のステージデータをロードしている」為。同様の事は前作『サンダーフォースⅢ』のステージ間マップ表示でも行われているが、読み込んでいる感覚を感じさせないように『サンダーフォースⅣ』では演出を変えたという。

  • 過去に故・大園社長がメディアでのインタビューで『サンダーフォースⅣ』のAC移植も視野に入れているとコメントした事もあったが、結局は実現しなかった(なお、元スタッフの中にはAC移植の話は一度も聞いた事はないと語った者もいるらしいが)。後年にはM2によって『サンダーフォース アーケード』に追加機体としてRYNEXを入れた事で変則的に実現した(?)。また、雑誌「メガドライブFAN」の1992年8月号別冊付録の「サンダーフォースⅣ攻略ガイド」掲載のインタビューにて開発スタッフが「『サンダーフォースⅣ』をアーケードに移植する構想がある」旨を語っていることから少なくともAC移植の話自体ガセではないことが判明している。

  • ステージ8BGM「Metal Squad」は屈指の人気曲であるが、作曲者がLOUDNESSの「Soldier of fortune」の影響を受けまくっていたせいかものすごくそっくりである。聴き比べてみるとよくわかる。この曲には後に『セガガガ』で使われた「Steel Squad」という姉妹曲がある。また、スタッフロール曲「Stand Up Against Myself」はアン・ルイスの「六本木心中」の影響がそこかしこに感じ取れる。

  • オリジナル版は難易度別にクリアするとオプションのサウンドテストに本編未使用のオマケ曲(全10曲)が出現するが、ゴールドパック2版では未収録。SWITCH版とメガドライブミニ2版は最初から全て解放されており、クリアせずとも聴けるようになった。なお、このオマケ曲はこれまでサントラ未収録曲扱いとなっていたものであり、サントラでは聴けなかった貴重な曲である(そのうちの1曲『Omake2』は『サンダーフォースAC』ステージ4で使われたもので後に「Ⅲ&AC」の新規サントラでは曲名がそのままOmake2となっている)。

  • ゴールドパック2収録版のスタッフロールに記載されているスタッフは、移植を手掛けた当時のテクノソフトスタッフに変更されている者もいる。これは既にテクノソフトを去っていたオリジナル版『Ⅳ』開発スタッフがいた為の配慮とされている。Nintendo Switch版はオリジナル版を尊重しているのか、開発当時の『Ⅳ』のスタッフに戻されている。

  • Nintendo Switch版ではMD版で一部にあった永久パターンができなくなっている。これはオンラインランキングが追加された為。その為その永久パターンの点数獲得となるものでは「0点」に変更された為スコアに加算されない。また、タイトル画面でA・B・Cのいずれかのボタンを押しながらスタート(Switch版はA・B・Yのいずれか+X)で入れるコンフィグモードでのボタン設定項目が削除されている(これはSwitch版のシステム設定でキーコンフィグが存在する為)。

  • 新たなる敵勢力「ファウスト」が一体何者だったのかは本作では明かされることなく正体不明のままに終わった。これは続編である『Ⅴ』の舞台が変わった事やスタッフが大きく変わった為だとされている。

  • 2021年、OP冒頭の背景のアニメーション(縦に下から上に星が2重スクロールする)に不具合があった事が判明したため、本来のものに修正された。

  • また、2021年8月19日には新規レコーディングされたサウンドトラック『Technosoft Music Collection - THUNDER FORCE Ⅳ -』が発売される。テクノソフトからリリースされていたサウンドトラックと異なり、ディスク二枚組でDisc1はゲーム本編で使われた楽曲群、Disc2にはこれまでサントラ化されなかったサウンドテストでしか聴けなかった未使用曲(『Omake 1~10』)が収録される上に曲の再生時間の都合でサントラでは1ループ収録がやっとだったステージ1A BGM「Fighting Back」・ステージ8BGM『Metal Squad』の2ループ収録版、そしてアレンジャーによる新規アレンジ楽曲が収録される。

  • 実はスタッフロール後の宇宙空間を漂流するRYNEXの一枚絵において、隠しメッセージらしきものが左上と右下に非常に細かいドットで書かれている。一枚絵の表示時間が短い上に演出でノイズ混じりな上に当時のブラウン管では潰れてしまう為に解読は困難だが、内容も何やら当時一部のスタッフ間で一悶着あったらしい事が左上に中途半端に途切れた形で記されている。右下にも英文らしき表記で何かを断片的に記した様子。過去にはゲームソフト内に隠しファイルを用いてぶっちゃけたメッセージを書いていたスタッフが存在したが、一枚絵に忍ばせていた形は現段階で確認できるものである(『Ⅴ』のラスボス戦でも存在するが、プレイヤーを労い感謝するメッセージであった模様)。当然だが、本編の内容とは一切関係は無い。なお、ゴールドパック2収録版には何故かこのRYNEXの一枚絵は出てこない。

  • メガドライブミニ2収録版は通常モードとウェイトがかからないモードが選択可能になっている。

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