概要
SG-1000とは、セガが発売した家庭用ゲーム機である。ただし実際は開発の大部分をフォスター電機に丸投げしていたことが後のインタビュー記事で明らかにされた。
セガが開発したゲームパソコン「SC-3000」をベースに、よりゲームに特化させた廉価版である。
パソコンとしての機能を取り除くことで、SC-3000の約半額の15,000円という大幅な低価格化を実現している。一説には元々「SG-2000」として19,800円で発売する予定だったのをファミコンに対抗して15,000円に値下げして型番も「SG-1000」に変更したとされているが、これに関するセガからの公式発表は一切存在しない。ただ普通に考えればSC-3000からキーボードを取っ払っただけで半額になるとは考えづらいだろう。しかもSC-3000には付属しないジョイスティックが付属するのである。
別売りのキーボード「SK-1100」を接続することで本機もパソコンとして使えるようになる。
ハード構成や性能は前年に米コレコ社が発売した「コレコビジョン」とほぼ同一で、結果としてコレコビジョンと同じ性能のゲーム機を一年遅れでリリースしたことになる。なお台湾では「Dina 2-in-1」というSG-1000とコレコビジョンのゲームが両方遊べる互換機(非正規品)が発売さている。
しかし、コントローラーのジョイスティックは操作性が良くなかった。
加えて当時のセガは自社のアーケードゲームタイトルの家庭用への移植権を海外メーカーに与えており、それによって使いたい自社タイトルを自社ハードに供給できないという事態を招いてしまっていた。他のアーケードゲームメーカーは基本的にはライバルとなるため、なかなかサードパーティーを増やすことができなかった。
任天堂のファミリーコンピュータが同日に発売されたこともあって、終始劣勢を強いられた。終いにはセガ自身が「セガのファミコン」と称して売り歩く有り様で、親にファミコンを買ってもらうことになったのに「ファミコンが売り切れていたので代わりにこれを買ってきた」とSG-1000が我が家にやって来た、という眉唾物の都市伝説も存在する。
ところが、本機は初年度だけでも日本国内で16万台を売り上げた。当初セガは5万台程度の売上を見込んでいたが予想以上の成功を収め、海外にも展開したことで販売台数は40万台を達成。
以後もセガが家庭用ゲーム機事業を継続する切っ掛けを作った。
SG-1000用ソフトは後にメガドライブ用周辺機器として発売する『メガアダプタ』との互換性は無い。
一部のソフトはポニカによりMSXに移植されて販売された。
現在はMSXに装着することでSG-1000用ソフトを遊べる『MEGA MSX ADAPTER』により
RFスイッチが不要になり手軽にテレビへ接続できる。
こちらは上記のメガアダプタやレトロフリーク用ギアコンバーターが必要。
セガ・ハード・ガールズ
泣き虫で引っ込み思案、不器用なドジっ娘。
背中のモノリスが重く、すぐよろけて人にぶつかったりつまずいたりするため、いつも謝ってばかりいる。
だが、本気で怒るとモノリスから抑えられていた力が解放され、暴れ出す。
(※『セガ・ハード・ガールズ』公式サイト内紹介文より抜粋)
関連タグ
セガ ゲーム機 据え置きゲーム機 SC-3000 SG-1000II セガマークⅢ
外部リンク
MSXでSG-1000のゲームを動かすためのアダプタ「MEGA MSX ADAPTER」 - AKIBA PC Hotline!