バーチャルボーイ
ばーちゃるぼーい
任天堂は過去にも3D時代の到来を予感していた。
その予感の産物がバーチャルボーイである。
左右の目にそれぞれ視差のある映像を映し出すことで立体視を可能にした携帯ゲーム機である。ただし、携帯ゲーム機としては大掛かりで据え置きゲーム機としてはテレビモニターを使わないという点ではやはり任天堂のゲーム機では異質なハードである。
3D映像という目新しさを狙い市場に投入されたが、赤黒のモノトーン映像、試遊台が独占型・身動きのできない形になってしまい発売前の広報に失敗してしまったこと、大勢での遊びに向いていなかったことが災いし、プレイステーションやセガサターンの陰に隠れ数か月で市場から姿を消した。
発売日が07月21日であることから、一部からは発売日を捩って「任天堂のオナニー」という蔑称まで付けられた。AVGNもEp42で「コイツは史上最悪の発明だろう」「わざわざ頭痛とクソゲーを同時に味わいたいか?」と酷評レビューしている。
3D映像を扱ったゲーム機としては、任天堂が1987年に「ファミコン3Dシステム」を発売していたが、高価なこと、大勢での対戦に向いていなかったこと、目に負担になる設計だったことからその時も売り上げは伸び悩んだ。
そしてバーチャルボーイの登場から15年、ついに任天堂の3度目のリベンジが行われることになる…。
ちなみに本機と同じく32ビット機。
さらに登場から21年後にはまさかのバーチャルボーイタイプのゲーム機が注目される世の中になっていた…。ある意味時代を先取りしすぎている。
さらに2019年にはある意味直系子孫というべきオプション(?)のニンテンドーラボVRキットが発売。
なお、中古市場では2015年現在、発売当初の価格と変わらない中古価格が付いている場合が見られるようなケースもある。
任天堂製
- マリオズテニス
- ギャラティックピンボール
- テレロボクサー
- マリオクラッシュ
- バーチャルボーイワリオランド アワゾンの秘宝
Vectrex(光速船) - 専用ディスプレイを持ったゲーム機としてはこちらと同じ部類のゲーム機。これもプレミア化している。
PSVR - 2017年に出現したVRゲーム機。まさか、時代が追いつくことになるとは……。
とびだせどうぶつの森 - まさかの家具としての登場を果たしている。
ニンテンドースイッチ - 据え置き・テーブルモード(半据え置き)・携帯モードの三つの形態を持つ後継者(?)