概要
1970年に日本ビクターおよびTBSがメインとなり設立された会社である。なお、東映、学習研究社、毎日新聞社、電通、松下電器なども出資を行っている。
その後映像部門は日本ビクターの子会社となり、1996年10月にはビクターインタラクティブソフトウェアに社名変更。社名変更後もぬし釣りシリーズなどの作品は引き続きパック・イン・ビデオのブランドが使用されていたが、1997年初めからパック・イン・ソフトに変更され、末期はビクターに統一されていた。2003年に会社が買収されたことによりマーベラスインタラクティブと名称変更、2007年に親会社であったマーベラスエンターテイメントに合併され、会社としても消滅する。 後にマーベラスエンターテイメントは2014年にマーベラスに社名変更して今に至る。
会社の事業
この会社が設立された目的は「家庭用ビデオソフトの製作販売」というものであったが、設立された年代にはUマチックやオープンリール式のビデオデッキが存在したものの、それらは高価なものであり、一般家庭に普及しているものではなかった。
そのため、ビデオのソフトになる資源、洋画の買い付け(映画の配給事業という)や、コンテンツの作成などを行うことになった。
1975年にはSONYが開発したベータマックス及び松下電器傘下であった日本ビクターが開発したVHSが発表され、その後ようやくビデオソフトが発売されるようになった。
1994年、ビデオ制作・販売と映像配給事業は、映像作成会社の競争に敗れ、採算が取れなくなったことによりヴィデオ事業は終了した(自社作成コンテンツを引き継いだのはビクターの子会社であるビクターエンタテインメント、発売していた他社コンテンツはそれぞれの会社に返却された)。
ゲーム事業
1980年代後半(確実に1987年にはソフトを出している)には家庭用ゲーム部門に進出した。後にこの事業はビデオ部門よりも利益を生む事業となったため、1994年以降はこれが本業となった。
当初は映画配給事業を行っていることから洋画の版権を用いたゲームなどを作っていた(悪い予感がしている君は正しい、一部ではクソゲーメーカーとして知られている、タイプとしては「調整無しで作りっぱなし」)。そのほか、ぬし釣りなどのスポーツゲームなども発売している。
MSX、ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、ゲームボーイ、PCエンジン、3DO、バーチャルボーイ、セガサターン、プレイステーションでゲームを発売した(なお、メガドライブはメガCDに参入予定であった)。
タイトルとして有名であるのはシルヴィアーナ、マジカルポップン、川のぬし釣り、牧場物語シリーズなどがあげられる。
制作物の現状
制作していたビデオの権利はJVCケンウッド・クリエイティブメディアが所有するものと思われる(TBSなど他社が製作したものはそれぞれの会社にある)。
制作したゲームに関しては基本的に吸収合併したマーベラスが所有しているものと思われる。