陣取大戦ナワバトラー
じんとりたいせんなわばとらー
スプラトゥーン3に登場するミニゲーム。
ナワバリバトルから着想を得た、1vs1の対戦型カードゲームである。愛称は『ナワバトラー』。
お互いにマスの描かれたカードをフィールドに出していき、最終的にフィールドに多くのマスを残したプレイヤーの勝ちという、ボードゲームの要素を含んだゲームとなっている。
ゲームの開発とゲーム内の音楽は、全てアンチョビットゲームズが手がけている。
なお、pixivの作品では通称の「ナワバトラー」が多く用いられている。
ゲームの基本的な流れは次の通り。
- あらかじめ15枚のカードでデッキを組む。デッキには同じカードを2枚以上入れられないため、全て違うカードで組む必要がある。
- フィールドにはスペシャルマス(後述)がお互いに1マスずつ配置されている状態でゲーム開始。後述の通り、フィールドにはいくつかの種類があり、対戦相手によって使用するフィールドが異なる。
- お互いにデッキから4枚引き、手札にする。手札が気に入らなかった場合、一度だけ引き直すことができる。
- お互いに手札からカードを1枚選び、カードに描かれたマスをフィールドに配置する。
- 「自分の色のマスに隣接している」「(自分・相手問わず)既にマスが存在している箇所に重ならない」場所であれば、任意の場所に置くことができる。また、マスはテトリミノのごとく90度ずつ回転させて配置することができる。
- フィールドに出せるカードは明るく表示され、出せないカードは暗く表示される。
- カードをフィールドに出す代わりに、手札を1枚選んで捨てることもできる。この場合はパスとなる。
- お互いにカードを選んだら、選んだカードをオープン。配置したマスでフィールドを塗っていく。この時、相手と塗る位置が被った場合は、出したカードのマス数により以下の判定を行う。
- カードのマス数が異なる場合、先にマス数が大きい方でフィールドを塗り、その後マス数が小さい方でフィールドを塗る。塗る位置が被った個所は、マス数が小さいカードのマスで塗り替えられてしまう。
- カードのマス数が同じ場合、同時にフィールドを塗る。塗る位置が被った個所は灰色の「カベ」になり、以降いかなる手段でもお互いに塗り替えすことができなくなる。(カベは塗ったマスとしてはカウントされない)
- デッキから1枚引き、次のターンに移る。
以上の流れを12ターン繰り返し、最終的に多くのマスでフィールドを塗ったプレイヤーの勝ち。塗ったマスの数が同数の場合は引き分けとなる。
ここまでの流れだけだと、単純にマス数の多いカードを出していけば勝ちにも思えるが、カードゲームらしく駆け引き要素が存在している。
それが「スペシャルマス」及び「スペシャルアタック」。
- スペシャルマスは一部カードを除きほとんどのカードに1マス存在している。(カード内のオレンジ色のマス)
- スペシャルマスの周囲8マスを他のマスで囲むと、スペシャルマスが点灯し、点灯したスペシャルマス1つにつき「スペシャルポイント」が1ポイント得られる。スペシャルマスを囲むのは自分・相手のマス、及びカベを問わず、フィールドの端のラインもカウントされる。
- パスをした場合もスペシャルポイントが1ポイント得られる。
- スペシャルポイントが貯まると、カードに記された「必要スペシャルポイント数」分スペシャルポイントを消費し、「スペシャルアタック」でカードを出すことが可能になる。スペシャルアタックの場合、「自分の色のスペシャルマスに隣接している」「(自分・相手問わず)既にスペシャルマス・カベが存在している箇所に重ならない」場所にマスを配置できる。配置したマスが相手のマスである場合、こちらのマスで塗り替えすことができる。
このため、単純にマス数の多いカードを配置するだけでなく、「自分はスペシャルポイントを貯めつつ、相手にはスペシャルポイントをできるだけ貯めさせない」「相手の進行を防ぎつつ多くのマスを配置する」といったことを考えながらゲームを進めていく必要がある。
Ver.8.0.0時点でなんと266種類が存在。
全て本作に関係があり、ブキやキャラクター、ギアブランドやバンカラマッチのオブジェクトが元ネタになっている。
ブキのマイナーチェンジ版のカードは、無印版カードとは左右対称の配置になっている(左右対称にしてもマスが同じ形になるカードは、スペシャルマスの位置を変える対策が取られている)
カードの見方
(※画像はイメージです。実際、このカードはゲーム内に存在しません。)
各カードには「カード名」「イラスト」「マス」「必要スペシャルポイント」が記載されている。
マスはカードの右下、必要スペシャルポイント数はカードの左下にそれぞれ記載されている。
カード名及びイラストはビックリマンを彷彿とさせるタッチで描かれている。
マスの形状はカードの元ネタのシルエットを象っている。
ブキのようにシンプルな形状のものもあれば、各種キャラクターのように複雑な形状のものも存在している。
「遊び方」にも記載している通り、殆どのカードにはスペシャルマスが1マス存在しているが、スペシャルウェポンを元ネタにしたカードはスペシャルマスが存在しない。
必要スペシャルポイント数はマスの大きさに関係しており、3マスあたり1ポイントになる。例外的にスペシャルウェポンのカードはマス数12・必要スペシャルポイント数3で固定となっている。
レア度にはコモン、レア、フレッシュが存在し、カード名や必要スペシャルポイント数の数字部分はこのレア度に比例して色が変わる。
レア度とは別に、全てのカードにグレードが存在し、見た目に影響する。
グレードが2になると背景が変わり、3になるとホログラムがつくが、マスの数・形状といった性能は変わらない。
カードには表示されないが、並び替えの時のためのカード番号が存在する。(例:オーバーフロッシャーは37番)
入手方法
ナワバトラー道場にいるスタッフさんに初めて話しかけると、スターターデッキをもらえ、ナワバトラーがプレイできるようになる。
スターターデッキはイカの15枚で構成されている。
- スプラシューター
- バケットスロッシャー
- デンチナマズ
- ホットブラスター
- スプラマニューバー
- タコドーザー
- スプラローラー
- トライストリンガー
- シャケ
- スプラチャージャー
- ドライブワイパー
- バトロイカ
- バレルスピナー
- スプラッシュボム
- マザー
スターターデッキをもらって以降は、カードパックからカードを入手することになる。
カードパックの入手手段はイカの通り。
- ナワバトランク(ナワバトラーで対戦した際に貰えるポイントを貯めることで上昇)を上げる
- カタログレベルを上げる(カタログの報酬に含まれている)
- くじ引き
- ヒーローモードで探索する
パックの中身は5枚固定。稀に手に入るフレッシュカードパックからはフレッシュのカードが必ず1枚出てくる。
既に入手済みのカードが出た場合、そのカードはカードのかけらに置き換えられる。
カードのかけらは、未入手カードの作成やグレードアップに使える。
カードのかけらでカードを作成する場合、カードのレアリティに応じて必要なカードのかけらが増えていく。
(コモン:5個 レア:15個 フレッシュ:40個)
「遊び方」にも記載した通り、15枚のカードで構成される。
個々のデッキにはデッキ名とスリーブが設定でき、デッキ毎に個性を生み出せる。
発売当初はデッキは最大16個まで保存可能だったが、Ver.7.0.0にて32個まで拡張された。
また、デッキ構築時、フィールドにカードを試し置きできるようになっている。
試し置きできるステージはナワバトランクを上げるごとに追加されていく(後述)。
スターターデッキは自動的にデッキ名『スターターデッキ』とデフォルトのスリーブになる。
Ver.8.0.0時点ではイカのキャラクターと対戦できる。
また、広場でナワバトラーのカードを手にしているイカ・タコ(ザッカ屋及びナワバトラー道場の付近に現れる)を調べても対戦が可能。
発売開始からしばらくの間はCPUとの対戦オンリーであったが、Ver.3.0.0より他のプレイヤーとのオンライン通信対戦に対応。ロビーの2階にあるナワバトラーの筐体にて、フレンドやチャンネルのメンバーと対戦が行える。ロビーでナワバトラーの部屋を作成することで、1部屋に10人まで参加できるようになる。他のプレイヤーが対戦している場合、観戦も可能。イカッチャによるローカル通信でも同様に対戦が可能。
- しょしんしゃクラゲ
- のんびりクラゲ
- まえむきクラゲ
- ブキチ:ブキマニアらしく、自身のカード以外は全てブキのカードとなっている。
- オームラ:カタマリ状のマスのカードをメインに、ナナメのマスを埋められるカードを投入している。
- ハナガサ:フク屋らしく、ギアブランドのカードがメインのデッキとなっている。
- ヤシガニさん:ハイドラントやテッキュウなど、マス数の多いカードで圧力をかけるデッキになっており、素人では勝てない相手になっている。
- パル子
- マメブキチ:ブキチと同じく、ブキのカードがメイン。ただし、こちらは弟と思われるツブブキチにちなんでVer.2.0.0以降に追加されたマイナーチェンジ版のブキカードも織り交ぜている。また、バトロイカとフォーリマのカードがあるが、これが意味するのは…?
- アネモ:武器をデコるバイトをしていることもあってか、「~デコ」シリーズのブキカードがデッキに投入されている。ビートタコスタンプのカードは初代でつけていたヘッドホンからだと思われるが、3の服装だと違和感しかない。
- エチゼン:スパイキーと似た感じの構成になっている(彼のカードは格子状のカードと相性がいいため)。触手を伸ばせるからなのかどうかは不明だが、それに因んで細長いカードも多い。
- アジオ:オクタリアンとシャケをメインにしたデッキ。
- ダウニー:その独特な商売方法からワンパンをテーマにしたカードがいくつか入っている。その商売はギアを注文するというものなので、ブランドのカードも何枚かある。
- ジャッジくん:ナワバリバトルやバンカラマッチを意識したカードをチョイスしている。
- コジャッジくん:サーモンランに登場するシャケをふんだんに盛り込んだデッキ。さすがにそれは違和感があると思うが、これが意味するのは…?(ネタバレ注意!)
- スパイキー:自身の容姿を意識した、網目状のトゲトゲカードを多数デッキに投入している。
- フウカ
- ウツホ
- マンタロー
- スタッフさん
- アタリメ:ヒーローモード序盤で遭遇したオクタリアンなどのカードの他、14式竹筒銃・甲がデッキに入っている。
- 1号:得意武器のローラーを全てデッキに入れている他に、オクタリアンのカードも僅かに採用している。
- 2号:得意武器のチャージャーを全てデッキに入れている。2のヒーローモード以降、傘を差しているからか、スパイガジェットも入っている。
- ものまねクラゲ:その名の通り、プレイヤーと同じデッキを使用する。
※イカ、サイド・オーダーのネタバレ注意!
※店主(ブキチ、オームラ、ハナガサ、ヤシガニさん、パル子、マメブキチ、アネモ、エチゼン、アジオほか3名)はそれぞれの店に一度でも入店しなければ対戦できない。
同様に、スパイキーやダウニーも1度でも話しかけなければ対戦できない。
※ヒーローモードに登場するキャラクターは、ヒーローモードをクリアしないと対戦できない。
上記に加え、フェス期間中はすりみ連合はハイカラシティ、シオカラーズはバンカラ街でしか対戦できない(amiiboを呼び出す際も似たような仕様)。
※本記事でネタバレのため伏せられているキャラクターは、サイド・オーダーをクリアしないと対戦できない。
これに加え、それぞれの店に入店する必要があるキャラクターが3人いる。
名前 | マス数 | 備考 |
---|---|---|
まっすぐストリート | 234 | 読んで名のごとし、まっすぐな直線のステージ。自陣の確保が行いやすい、オーソドックスなステージとなっている。最初から試し置き可能。 |
かみなりステーション | 240 | S字状になったステージ。広さこそまっすぐストリートよりも若干広くなっているものの、縦方向に短くなっているため、早々に相手のマスとぶつかりやすい。ナワバトランク5で試し置き可能。 |
ばってんガーデン | 245 | 十字型のステージ。こちらもかみなりステーションと同様、相手のマスとぶつかりやすくなっている。ナワバトランク8で試し置き可能。 |
ましかくスクエア | 225 | 正方形の形をしたステージ。初期のスペシャルマスがステージ右上・左下にある関係上、常に相手のマスとぶつかり合う形となる。ナワバトランク14で試し置き可能。 |
ぽっかりレイク | 240 | ましかくスクエアと同形状だが、中央に四角いカベが存在するステージ。スペシャルマスの初期位置もましかくスクエアと同様。ナワバトランク18で試し置き可能。 |
ふたごアイランド | 249 | ひょうたん型のステージ。斜めになっているカベを上手くイカしたい。ナワバトランク22で試し置き可能。 |
うねうねリバー | 245 | かみなりステーションの向きを変え、縦長にしたようなステージ。ステージ自体が広く、直線部分がまっすぐストリート並みに長いため、こちらも自陣確保が行いやすい。ナワバトランク27で試し置き可能。 |
こぢんまりスタジアム | 100 | ましかくスクエアと同様の正方形の形だが、その名の通りマス数が非常に少ない、こぢんまりとしたステージ。マス数の多いカードは早々に置けなくなるため、専用のデッキ構築が求められる。ナワバトランク35で試し置き可能。 |
てっこつビルディング | 246 | イカ7つはVer.7.0.0から追加。鉄骨の断面のような形をしたステージ。こちらも相手のマスとぶつかりやすい形状になっている。 |
かめんハウス | 257 | 人の顔の形をしたステージ。途中のカベも厄介で、しかも相手のマスとぶつかりまくる。 |
まっくらフォレスト | 240 | 斜めにカベが置いてある直線状のステージ。マス数の多い形状が纏まったカードは非常に出しにくい。 |
ぱきっとビスケット | 249 | 中央に段々とカベが置いてあるステージ。ナナメの形のカードを最低1~2個は入れておきたい。 |
そっくりストリート | 250 | 全く同じ形の直線状のステージが左右に2つ。相手の様子を覗いながら、じっくりカードを出していきたい。 |
かそくハイウェイ | 252 | 形状こそ直線状だが、最初からスペシャルマスが6つあるステージ。まっすぐストリート以上の戦略性が求められる。 |
へだたりウォール | 242 | 中央がお互いのマスで塗られているステージ。スペシャルアタックを使うタイミングをしっかり見極めよう。以上7つはナワバトランクにかかわらず最初から試し置き可能。 |
- フェス期間中は、クラゲ(フク屋やものまねクラゲを除く)の色が変化する。
- クラゲ以外は自分自身のカードを自分のデッキに入れている。特定のライバルはイカに記載の通り、関連キャラクターのカードも使う。
- スターターデッキには本作初登場の2種類を含む9種類の基本ブキのカードが含まれている。スプラッシュボムは基本のサブウェポンと認識されているのだろうか。
- メガホンレーザー5.1chのカードイラストにはスクリュースロッシャーを持つイカの姿が描かれているが、実際のスペシャルはナイスダマである。
- これは、初期のスクスロのスペシャルがメガホンレーザー5.1chだった形見だと思われる。
- 似たような例としてRブラスターエリートのカードイラストには、下記のイラストのような初期の頃には存在していなかった「ウインターボンボン」を被っているイカが描かれていた。後に「ウインターボンボン」は2023年春のアップデートで追加された。
- 先述の話の続きだが、大半のカードのイカタコは公式が公開した画像(+α)と同様のポーズ、似たギアを着ている。その中で現時点で未実装のダイナモローラーテスラのイラストに漫画版のアイツのようなイカが描かれていたため、ダイナモローラーテスラのカードはもしかして彼が描かれるのではなイカ?という説も浮上していた。
- 広場に出現するナワバトラーで勝負可能なイカタコはトライストリンガー、ジムワイパー、コジャケ、ウルトラショットのカードを持って表示される。