概要
ゲーム『スプラトゥーン2』の1人用ゲームモード「ヒーローモード」の主人公。New!カラストンビ部隊の隊員4号に任命されたことから「4号」と呼ばれている。
もともとはハイカラスクエアに訪れたインクリング(イカ)の若者の一人。
スクエアの片スミにあるマンホールへと入ったことで、タコ達の生活するタコツボキャニオンへと迷い込んだ。その地で大人気アイドルのシオカラーズと名乗るイカのホタルと出会い、人知れず悪いタコ軍団「オクタリアン」と戦うNew!カラストンビ部隊の隊員としてスカウトされる。ホタルからオクタリアンに奪われたオオデンチナマズを捜索する任務を与えられたことで、4号はオクタリアンとの戦いに飛び込むことになる。
ホタルが4号をスカウトした理由は「見かけたときから 他の人とは違う目 してると思ってたんよ」とのこと。
人物像
外見・装備
外見はプレイヤーの設定が反映されるので特に決まっていないが、今作ヒーローモードはオクトリング(タコ)でプレイ出来ないため、インクリング(イカ)であることは一貫している。基本的には公式・二次創作ともにPV等で登場するゲソが短めなイカガールのイメージが用いられる事が多い。
4号の身に着けるギア(服装)は、前作に登場したヒーロースーツをに改良を重ねてホタルが制作した、対オクタリアン用ギア「改良型ヒーロースーツ」。アオリが着ていたおさがりをベースに、丈を4号に合わせて調整している。激しい動きに対応できるよう、非常に軽く伸縮性に富む素材で作られているとのこと。アートブックによると、デザイン元はスノボウェア。前作のヒーロースーツと違い、一撃で倒される程の大ダメージを受けても1度なら耐える機能を標準で備えている。この際ヒーロースーツのアーマーが破壊されて上着が脱げてしまい、4号の足も遅くなるが、アーマーは時間経過で復活する。
また、部隊の協力者となったブキチにより、実戦データ収集を兼ねて貸し出された対タコ用試作ブキ「ヒーローブキ」を装備する。前作の3号はシューターしか使えなかったが、4号はチャージャーやローラーなど、あらゆる種類のヒーローブキを扱うことになる。
人物
ホタルとの初対面では、当時すでに人気アイドルのシオカラーズとして名が知れ渡っているホタルを見ても特に驚くような仕草を見せず、ホタルのリアクションから察するに、そもそもシオカラーズを知らないといった様子だった。スプラトゥーンベースによると、しばらく部活で忙しかったためテレビを見ていなかったためらしい。
イカすアートブック2によると「何事も初見で飄々とこなせる」らしく、なにげにバトルで使えないほど高性能なヒーローブキを、4号はヒーローモード主人公の中で唯一全種類扱っている。バイトでもクマサン商会特製のバイト専用ブキ・魔改造ブキを扱うため、かなりの器用貧乏なのだろう。部活のお陰で運動神経が良かったのだろうか?
サイド・オーダー配信時点では「最強格と噂されるインクリング」とファミ通のインタビューで語られており、噂なので本当にそうなのかは全く以て不明だが、実力もかなり高いのかもしれない。ヒメからも「メチャ強いとかゆーヤツ」と認知されている(後述)。
性格は、4号に限らずヒーローモード主人公全員がそうだが、やたら無口。無言過ぎてホタルの問いを勝手に「YES」扱いされるほど。一方表情は豊かで、ステージクリアシーンは満面の笑みを見せてくれる他、ステージ開始時、キュッと身を傾けて決めポーズのような仕草をするので、意外と素は明るいのかもしれない。他にも「押しにヨワイ」、人物相関図によれば「流されやすい」という性格をしていることがスプラトゥーンベースで語られている。
ファイナルフェスでは混沌派。
理由は「周りの空気に流されやすい4号は、カタ苦しい感じより、ユルいフンイキが好みらしい」とのこと。
実家はハイカラスクエアから電車で40分ぐらいのチ・バの地にあり、それなりにアクセスがしやすいところで育ったため、都会への憧れはそれほどないとのこと(イカ世界の地図)。
劇中での活躍
スプラトゥーン2
New!カラストンビ部隊への任命後、4号はオクタリアンに奪われたデンチナマズとオオデンチナマズの捜索任務をホタルから与えられ、タコたちの生活する地下空間「タコツボキャニオン」を探索することとなる。
道中、タコ軍団との激闘をくり広げつつ、デンチナマズ達を奪還していき、キャニオンの奥へ奥へと4号は進行。その途中でホタルは、ナマズ達と同時に居なくなってしまった相方のアオリも探して欲しいという依頼をする。さらにホタルの協力者のブキチから、ブキを貸し出す代わりに実地試験も兼ねてブキを使って欲しいとの依頼も受けることとなったが、4号はそれらを受け入れて着々と攻略を進めるのだった。
やがて、キャニオンの奥底へと辿り着いた4号は、事件の黒幕であるDJタコワサ将軍と激突。また、このとき行方不明だったアオリの所在も判明するのだが、彼女は将軍に洗脳されており、敵として立ちはだかった。
しかし急遽駆け付けたホタルとブキチの援護もあり、アオリは洗脳から解放。アオリの「シオカラーズ」復帰で勢いに乗った4号たちは、シオカラ節をバックにDJタコワサ将軍を撃破し、オオデンチナマズを奪還。人知れずイカたちの世界の平和を守ったのだった。
サイド・オーダー
次回作『スプラトゥーン3』では4号は続投しなかったものの、同作追加コンテンツ『サイド・オーダー』では、配信前に公開された予告映像やビジュアル画像に4号のような人影が写っていたり、公式サイトに「4号のパレット」というアイテムが写っていることから、ファンの間では登場するのではなイカと期待されていた。
……が、予告で見られた4号らしき黒いシルエットの正体は、敵であるスケルトーンの中ボス「イカイノカノン」というヒト型の敵集団だった。要するに4号ではなかったのである。
ただし、イカイノカノンは4号のデータをコピーしたものであるとインタビューで明かされており、前作のプレイデータがある場合、1体だけゲソ形が前作プレイヤー=4号と同じになる(前作のプレイデータを読み込んでいるのだと思われる)。
また、直接の登場こそないものの、物語内にて4号に関する言及がいくつかされている。
秩序の塔の前のロッカーからは、先に述べた「4号のパレット」が入手できる。パレットはタマシイの一部が形になったもので、事件の黒幕が4号のタマシイの一部を無理やり仮想世界ネリバースに取り込んだことで形成された模様。
このときイイダは4号を「アタリメさんに紹介してもらったNew!カラストンビ部隊の隊員さん」と語り、ヒメも「あのメチャ強いとかゆーヤツか!」と反応している。
その後、塔の攻略を進めていくことで手に入る『イイダの開発日記』では、イイダがネリバースの治安維持を「アタリメさんが紹介してくださった方」にお願いできそうという記述があり、恐らくこれは先の会話からして4号のことと思われ、4号はネリバースの治安維持を任されようとしていたようである。
実際、塔を攻略することで閲覧できる『コダコの極秘メモ』では、4号のパレットで「イイダはコイツにネリバースの治安を守らせようとしていた」という記述がある。コダコ曰く、4号は「なんかユルくて自由なヤツ」らしい。
4号がイカイノカノンとしてコピーされた理由だが、4号は最強格と噂されるインクリングであり、かつ『コダコの極秘メモ』でコダコが「チツジョな世界を守るために(4号を)利用しない手はない」と言及しているため、事件の黒幕であるオーダ(コダコ)が治安維持に呼ばれた4号をコピーして利用したのだろう。
なお、4号のパレットで入手できるブキはオーダーシューターだが、パレットのブキは各キャラクターの持ちブキや、各キャラクターが持つならこれかなと思われるブキ、似合いそうなブキをネリバースのシステムが勝手に判断して設定しているので、4号の持ちブキ=シューターなのかは不明。
余談
人物関係
ゲーム内の描写に限るが、ヒーローモード主人公としては最も他者との接点が少なかったりする。劇中で接点がある味方はホタルとブキチだけであり、前作の3号や次回作の新3号と顔を合わせたシーンが存在しない上、アタリメ司令は登場しない為。そしてアオリも今作では1号として登場する訳ではないので、3号や新3号と比べると関わりのある人物がかなり少ないのである。
ただし、アオリが1号なのはホタルとの無線で明かされており、ヒーローモードクリア後は二人の間で面識を持つに至っている。同様に3号とアタリメも面識こそ無いが、存在自体はホタルとの無線や会話で明かされており、後にアタリメがテンタクルズに4号を紹介しているので、アタリメとの面識も後々持っている。
また、上述の通りテンタクルズに紹介されているので、テンタクルズの2人は4号を認知している。直接の面識があるかは不明(ヒメに至っては「誰だっけ?」と半分忘れていた)。
ミステリーファイル
3号と新3号のミステリーファイルは横長なのに対し、4号のミステリーファイルのみ縦長である。アートブックによるとコンパクトな折り畳みタイプらしく、2ページにわたってミステリーファイルが貼られている。
ちなみによく見ると、ミステリーファイルには4号が描いたと思しき落書きが描かれている。落書きはシオカラーズの2人やテンタクルズの2人、ハイカラスクエアの店員らを描いたものなど様々だが、どれもこれも特徴は捉えているのに画風のクセが強烈すぎるので必見。
↑参照動画
また、落書きとは別にシリーズ恒例のミステリーファイル内のパラパラ漫画は健在で、ミステリーファイル右下に描かれている。
闇落ち?
4号は上記のようにサイド・オーダーへの登場がファンの間で期待されていたことや、前作でも前作主人公が敵として登場した前例があったこと、何よりサイド・オーダー配信前に公開されたビジュアル画像でのイカイノカノンの姿があまりにも「闇堕ちした4号」にしか見えなかったことから、PixivやSNS等では4号が闇堕ちした姿のファンアートが配信前に少なからず投稿されていた。
残念ながら、サイド・オーダーでは敵どころか直接の登場すらなかったのは上記の通りである。
関連イラスト
公式準拠の容姿
それ以外
外部リンク
関連タグ
関連装備
4号が主に使うブキ。前作と同様にヒーローブキ強化によって最大強化のLv3にすると、プロモデラー並の連射力と.52ガロン級の攻撃力という最強のブキとして出来上がる。スプラトゥーンベースでは、「本来の性能を維持した状態ではナワバリバトルで使用できない」と明記されている。
4号が使うこととなる9種の特殊なブキ。いずれも強化することで過剰なほどに性能が上がり、例えばヒーローマニューバーLv2のスライド後射撃の連射はなんと発射間隔2Fというぶっ壊れ性能になっている。
関連人物
今回4号が助けることとなる存在。司令代理がホタルであり、行方不明のアオリを探すのも今作のヒーローモードの目的である。
それ故4号は、実はスーパーアイドルを取り戻すという結構重大な任務を課せられていたり、歴代主人公の中で唯一はじめから正体を明かされているのも4号だけだったり、と少し特別な要素を持っている。
ヒーローブキを支給してくれる、お馴染みカンブリアームズの店長。
相関図を見るとたった一言、「話が長い」としている。
まぁ長々と語る上にステージ中でのヒントもブキの話ばっかりで、しかも各ステージで突然多種多様なブキを強制的に押し付けられるのだから印象があまり良くなくても仕方がないかもしれない。一応強化すればどれもこれもぶっ壊れブキと化し、4号を強力にサポートするのだが、引き換えに要求されるイリコニウムやイクラは結構しっかり集めないといけない。ぼったくりとか言わない。
前作のヒーローモード主人公。
アタリメ司令と共にパトロールへ出ている為ヒーローモードには登場せず、追加コンテンツである「オクト・エキスパンション」にて登場する。公式設定では4号の2歳年上。
前作の主人公という事もあって、二次創作では先輩の様な立ち位置で描かれる事が多いが、ゲーム内では接点がない。
ただ、公式のスプラトゥーン2発売1周年記念イラストで3号と4号らしきイカが一緒に映っており、(このイラストが正史に組み込まれている設定なら)何かしら接点はありそうである。
5年後では司令になったので先輩から上官(?)になってしまった。
スプラトゥーン2の有料追加コンテンツ「オクト・エキスパンション」の主人公。
オクタリアンの若者だが、アタリメ司令と共に地下施設からの脱出を試みる。
こちらもゲーム内での接点はないのだが、上記の1周年イラストには8号らしきタコも写っており、さらにどちらの姿でもブキ及びギアやおカネが共有されている事や、4号と8号と思われるイカとタコが同じ部屋で過ごしている公式のイラストの存在から、地上へ出た後に司令の紹介で知り合い、その後同棲しているのでは?という考察がされている。同じナンバリング作品で登場した為、二次創作では同期の様な関係で描かれる事が多い。
次回作のヒーローモード主人公。
先代3号を継いだとはいえ、New!カラストンビ部隊メンバーとしては実質的な後輩なのだが、やっぱり接点は無し。ちなみに4号がいるのに後輩が「3号」となったのは、アートブックによると隊員番号をその場のフィーリングで決めるため(要するに適当に決められる)。ややこしい。
こちらも多種多様なブキを扱うが、ヒーローブキはシューターしか扱わないので、この点ではシューター以外のヒーローブキも扱う4号に軍配が上がる。