もしかして→デグー
文字にすると濁点の有無しか違わず、twitterでも度々デグーをテグーを呼び間違える例が多々あるが、全く別の生物なので注意
概要
南米各地に棲息するトカゲの仲間で、産地や体色ごとに細かく分類されるが、軒並み1年足らずと短期間で1メートルを超え、オオトカゲに近い生態ポジションに位置している。オスの方が大型になり、成長に伴い頬が筋肉で大きく膨らむのを始め肉付きがよくなるため、オオトカゲに比べ特に正面から顔を見るとゴロッとした印象になる。
主な食物は小動物や鳥、昆虫など各種動物の肉の他、果物なども食べる雑食性。飼育下でもマウスやラット、ウズラなどからコオロギ、小松菜や人参、バナナ、みかんも食べるが、生き餌しか食べなかったり植物性の物を拒んだりとえり好みする個体も多い。
オオトカゲほど大きくならずとも迫力のあるサイズや、爬虫類としては比較的馴れやすいことから、日本でも大型のペットトカゲとして人気だが、当然かまれたり引っかかれたりすれば怪我は免れないので、ある程度育って大人しくなるまでは過剰に接触せず、爪切りや脱皮の手伝いなどが必要な場合も無理に疲れさせるよりなるべく動きが鈍い夜間や早朝に手早く済ませるよう意識した方がいい。また多湿環境に生息しているため脱皮不全を起こしやすく、そのせいで爪や指、尾先などに欠損を起こしやすいので、ケージ内には大きめの水入れを設置し、ぬるま湯で温浴する習慣を意識するよう心がけること。
主な種類
レッドテグー
アルゼンチン西部、パラグアイ、ボリビアに棲息。幼体のうちはそれほどでもないが、成長に従い名前の通り赤くなっていく。テグーでは後述のブラック&ホワイトテグーと共に特にメジャーなようで、ペットショップや即売イベントで主に見られるのはそのどちらかが主。
ミナミテグー
- ブラック&ホワイトテグー
コロンビア、ベネズエラ、ガイアナなどに分布しているキタテグーと、ブラジル、アルゼンチン北部、パラグアイ、ウルグアイに分布しているミナミテグーの中でも、体色が白黒の個体の総称。両者の違いは目と鼻の間にある大型の鱗(頬板)の数で、キタは1枚、ミナミは2枚ある。上記のようにメジャー種だが、後者はテグーの仲間では一際大きく育つと言われている。
- ブルーテグー
ミナミテグーのうち白の割合が多いタイプ。鼻先が黒く、白い部分が青みがかっているのだが、東洋人には確認しづらい。
キタテグー
- ゴールデンテグー
パナマなど南米北部に棲息。「ゴールデン」の通り黄色かがった体が特徴。
テグーとしては攻撃的な個体が多いのだが、小さい頃から飼うと非常に慣れやすいという性質を持つ。
臆病な個体も多いので、驚かさないように気をつけて飼育したい。