概要
上野動物園は、東京都台東区上野公園の上野恩賜公園内にある東京都立の動物園である。正式名称は東京都恩賜上野動物園。
JR上野駅のすぐ近くにある。動物だけでなく遊具も多数設置されている。
1882年3月20日設立と日本最古の動物園で、ロケーションの便利さもあり一般観光客は勿論、学校や幼稚園等の遠足、修学旅行のコースとしても一般的である。
ジャイアントパンダ、オカピ、コビトカバと世界三大珍獣が飼育されている。
1936年、園内からクロヒョウが逃げ出し、警視庁の特別警備隊が出動する騒ぎとなった(上野動物園黒ヒョウ脱走事件)。この事件は阿部定事件、二・二六事件とあわせて「昭和11年の三大事件」と呼ばれている。このヒョウは排水溝に隠れていたところを捕獲された。
1990年代以降は、建物の老朽化などのため園内の改装を進めており、多摩動物公園で行われたような、飼育環境をできるだけ自然な状態に近づける取り組みが行われている。ただ、2020年代でも日本国外(とくにヨーロッパ)からの来訪者は口々にGoogleレビュー欄で「囲いが狭すぎる」「動物たちがストレスを感じている」と指摘しており、飼育環境は依然として改善途上である。
また、意外にもインド洋に浮かぶ進化の多様性で知られる孤島マダガスカルの動物の展示も充実。現在は主にワオキツネザルやアイアイなどが飼育されており、過去にはフォッサなども飼育されていた。アイアイは国内で見られるのは上野動物園のみ。意外にもジャイアントパンダより希少価値がある。
(ちなみにジャイアントパンダについては2024年8月現在、国内では上野動物園のほかにもう1か所の動物園で見られる)
代表的な飼育動物
東園
- アジアゾウ
- アメリカバイソン
- アメリカバク
- エゾヒグマ
- オグロプレーリードッグ
- オニオオハシ
- カンムリシロムク
- シロテテナガザル
- スマトラトラ
- ゼニガタアザラシ
- ニシローランドゴリラ
- ニホンザル
- ニホンツキノワグマ
- ニホンライチョウ
- ヘビクイワシ
- ボウシゲラ
- ホッキョクグマ
- マレーグマ
- ミミセンザンコウ
- ユーラシアカワウソ
西園
- アイアイ
- アフリカタテガミヤマアラシ
- アルパカ
- イリエワニ
- ウシ
- カバ
- ガラパゴスゾウガメ
- キリン
- ケープペンギン
- コビトカバ
- ジャイアントパンダ
- シマスカンク
- スラウェシメガネザル
- ツチブタ
- ハクビシン
- ハシビロコウ
- ハダカデバネズミ
- ヒガシクロサイ
- ヒツジ
- ブタ
- ヤギ
- レッサーパンダ
- ワオキツネザル
歴代飼育動物
- アメリカビーバー
- インドライオン
- オオアリクイ
- オカピ
- カナダヤマアラシ
- カピバラ
- カリフォルニアアシカ
- キングペンギン
- クズリ
- コモドドラゴン
- ダチョウ
- タテガミオオカミ
- ドール
- パカラナ
- ハートマンヤマシマウマ
- バーバリーシープ
- ビスカーチャ
- ベネットアカクビワラビー
- フォッサ
- ホフマンナマケモノ
- マカロニペンギン
- マクジャク
- マンドリル
- ミナミシロサイ