身長	220cm
体重	115kg
カテゴリー	カテゴリー10
スート	スペード
特色/力	時間停止能力、鈍器の様な左腕、スローイングカッター
CV	塩野勝美
登場話	第31話「53番目の存在」第32話「破壊者の秘密」　第41話「強くなりたい」」

(出典:『仮面ライダー剣　超全集』p.14、東映公式『仮面ライダー図鑑』より。)

概要

『仮面ライダー剣』に登場する怪人。
スート・スペードのカテゴリー10に属する、コガネムシの祖たる不死生物。
同じくスート・スペードのカテゴリーKであるキング(コーカサスビートルアンデッド)にマインドコントロールで操られる形で登場。
一定範囲内の時間を任意に止めるというアンデッドの中で最強クラスの能力を使い、ブレイド達を追い詰めた。ただしその能力は『特別な白い布を身につけること』で無効化される。(キングとスカラベアンデッドは、常にその布を身につけていた)

戦闘では鈍器のような左腕での打撃と投擲もできるリング状のスローイングカッターを武器に戦い、瞬間移動能力も有する。身につけた特殊な布の効果で自身は時間停止中でも動けるため、相手の死角に回り込んだり武器を奪ったりと、使い方次第でかなりのアドバンテージが得られる。
ただし、時間が停止しているがゆえに硬直中の相手への格闘や武器等での直接攻撃はできず、ダメージを与えるには時間を動かすしかない。

作中ではキングはこの欠点を知らなかったのか忘れていたのかは不明だが、キングが停止状態にあるブレイドを殴るも拳を痛めてしまうというシーンが存在する。

活躍

第31話

キングに召喚され、都内のネットカフェにてキングを問い詰めていた広瀬と虎太郎のうち虎太郎を襲撃し、彼の連絡で駆け付けた剣崎がブレイドに変身しようとする瞬間に時間を停止させ、キングにブレイバックルを奪わせた。
更に戦いに参戦したカリスにも時間停止能力を使って一方的にいたぶった後、彼をキングのアジトへ拉致した。

第32話

ジョーカーの力を解放してアジトから脱出した始をキングと共に追跡し、奪われた始のカードを取り戻そうとするブレイドと交戦。
瞬間移動や左腕での殴打による肉弾戦でブレイドを苦しめ、キングの命令で時間停止能力を行使し、キングはブレイラウザーを奪い取り、一方的にブレイドを斬りつける。

しかし『布が時間停止を受け付けない要』だと始に見破られ、布を奪われたことで形成逆転。
その時のブレイドのセリフが「お前に俺の時間は…止められない！」
時間停止が無効化され、最期はブレイドの「ライトニングソニック」を受け封印された。

第41話

城光の1万年前のバトルファイトの回想にて登場。後に主君となるコーカサスビートルアンデッドと戦っていた。

その後の活躍

『仮面ライダーディケイド』第30話「ライダー大戦・序章」にて、ライダー大戦の世界に登場。どういう訳か、身体の色が黄金色から白灰色へ変わっていた（スーツの変色説が濃厚らしい）。
「ブレイドの世界」のライダーや他のアンデッド達と共に「キバの世界」のライダーやファンガイアと戦っていたが、実は芝居であり当初から大ショッカーと結託していた。
キバと共闘を決めたブレイドらをアンデッド・ファンガイア達と共に襲撃し、最終的には仮面ライダーディエンドの「ディメンションシュート」を受け爆死した。

ラウズカード

封印されたラウズカードはスペードの10「タイムスカラベ」。消費ポイントは、通常時で1800MPで、ギルドラウズカード時は2200MP。ブレイラウザーにラウズするとアンデッドと同様の時間停止の能力「スカラベタイム」発動できるが、作中でこの能力が使用されることは無かった。
ブレイドがキングフォームになるとギルドラウズカードに変化する。
キングフォームの必殺技 「ロイヤルストレートフラッシュ」の一枚としてしか使用されていない。

余談

スカラベとはフンコロガシのことであって、コガネムシのことではない。
また、フンコロガシは古代エジプトにおいて太陽を動かす神ケプリの化身として神聖視され、王墓の壁画に描かれるなどしている。
時間を操る能力や「キング」を自称する人物に使役されるという点はこれをモチーフにしたとも考えられる。

時間停止から連想し、スカラベを神の使いとするエジプト文明→未来に肉体と魂を送るミイラ、という発想で包帯や肋骨といったミイラ要素が取り入れられた。スカラベの反射虹色金がスーツで再現され、包帯もキーアイテムになった事を、デザインを担当した韮沢靖は喜んでいた(『UNDEAD GREEN BLOOD』pp.58-59)。