マンディガー
まんでぃがー
宇宙海賊バルバンの4軍団のうち、サンバッシュ魔人団に属する魔人の一人。燕尾服を模した黒いレザージャケットをまとった、スマートな出で立ちが特徴。
固有の武装として、カマキリを思わせる手持ち式の鎌を一対、それにサンバッシュから授かった長柄の大鎌を有しており、いずれも大木を難なく切り倒すほどの切断力を発揮する。また前者は、両腕を広げた状態で竜巻の様に旋回しながら、手にした鎌で複数の相手を斬り裂く「高速魔人剣」という必殺技を使用できる他、ダウジングロッドとして探し物まで出来る。
デザインは野崎明が担当。ドレッドレッダーのスーツを改造する事を前提として、何案か考案したうちの一つに当たり、レザーの意匠を燕尾服に変えると共に蝶ネクタイを配する事で、カマキリのエリートっぽさを演出する意図が込められている他、当初は二の腕に装着する固定式の武装を想定して描かれた一対の鎌は、物語後半の展開に則してトンファー状の手持ち武器とされた。
頭部は両サイドの複眼を騙し絵的に処理し、その真ん中に人面風の顔を持ってくる事により、あくまでも「怪獣ではなく怪人」という意味合いを濃くしている。デザイン画稿ではこの顔面も含めて緑系のカラーリングで統一されていた(メイン画像も参照)が、造形段階で複眼や口周りなどを除いて、色が黒へと改められた。
名称はカマキリの英訳である「マンティス(mantis)」と、「ダウジング」をかけ合わせたものとなっている。
声を演じた丸山は、スーパー戦隊シリーズ草創期からの常連格ともいうべき声優の一人であり、本作がシリーズへの最後の参加となった。
魔獣ダイタニクス復活への動きが遅々として進まぬ中、ブクラテスは偶然「聖なる力を封じる効果のある隕石」を発見。これを逆に邪悪な力を解放する事が出来ると解釈したブクラテスは、隕石の力を利用してダイタニクスの封印を破るという作戦を立案。
その隕石の確保を命じられたのがマンディガーであり、手持ちの一対の鎌によるダウジングでそのありかを突き止めるや、単身とある森に住む少女・ユウコの住む小屋を急襲するが、そこに消息を絶ったギンガットを探していたギンガマンと遭遇。高速魔人剣でピンク以外の4人を攻撃するが、レッドの星獣剣で右手の鎌を叩き切られたために一時撤退する。
魔獣要塞ダイタニックに帰還し大鎌を授かると、改めて隕石を手に入れるべく今度はサンバッシュと共に出撃。マンディガーがヤートットと共に市街地で暴れてギンガマンを引き付け、その間にサンバッシュがユウコと、彼女が拾った子猫のミー(※)をつけ狙うが、彼女を守るべく単身立ち向かったピンクとの攻防の末、ミーの首飾りとなっていた隕石が破壊され作戦は失敗。マンディガーも4人を追い詰めたものの、レッドの炎のたてがみで反撃され、そのまま二刀一閃を立て続けに喰らって敗れた。
それでもバルバエキスを飲んで巨大化し、4人目掛けて大鎌を振り下ろそうとするが、ピンクと共に駆け付けたギンガットの体当たりで阻まれると、合体したギンガイオーの銀鎧剣を1度は見切った・・・かに見せて結局投げ飛ばされた末、ギンガイオー銀花弾と流星弾の連続攻撃の前に敢え無く散った。
(※ その正体は消息を絶っていたギンガットであり、隕石の力の影響で縮小化していたところをユウコに拾われていた)
パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー:『ギンガマン』の英語版ローカライズ作品。同作にも「モーターマンティス」の名でマンディガーが登場するが、原典とは異なりハイパー・アーマードサイクル初登場回のゲスト怪人という位置付けであり、日本語版の吹き替えは青山穣が担当している