「俺が加勢するぜ。弟がやられっぱなしじゃ、兄貴として黙ってられねぇ!」
登場話数:第七章「復活の時」
概要
宇宙海賊バルバンの4軍団のうち、サンバッシュ魔人団に属する魔人の一人。
同じくサンバッシュ魔人団の一員であるタグレドーは弟に当たり、その弟と同様に筋骨隆々のボディの持ち主でもあるが、一方でカブトムシのそれに似た一本角や、身体に入るラインが青であるといった差異も随所に見受けられる。
額の一本角の先端は砲口のような形状をしており、そこから砲撃を行うことが出来るという能力を持つ。前後編の後編のみに登場したこともあり、タグレドーのような特殊な能力は持ち合わせていない(もしくは披露する機会がなかった)ものの、その砲撃の破壊力は石化した星獣の身体にヒビを入れるほどに強力で、またあくまで弟に比べてであるが理知的な面も持ち合わせている。
弟であるタグレドーからは「兄貴」と呼ばれ慕われており、対するトルバドーも弟がやられているのを見過ごせなかったり、記事冒頭に示した台詞からも窺えるように弟の名誉挽回のため自ら志願して作戦に参加するなど、弟想いな性格をしている。
にも拘らず、(実際は特にそこまでの失策は演じていないにも拘らず)銀星獣誕生の原因を作ったと見なされたからか、放送当時の『てれびくん』における『役に立たないバルバン魔人リスト』に入ってしまう等、弟に比べると些か不遇な面も見られる。
作中での動向
地球を毒の星に変えるというタグレドーの作戦は失敗に終わったものの、それと引き換えに星獣達が力を使い果たして石化したのを受け、サンバッシュは「彼等を粉砕して魔獣ダイタニクス復活の薬とする」作戦(ブクラテスの入れ知恵で)を新たに立案。それを実行すべく弟と共に名乗りを上げたのがトルバドーであった。
弟がハンマーで星獣を破壊しようとする中、トルバドーも角からの砲撃でこれを支援し、激烈な砲火に晒された星獣の身体にはヒビが入るほどであったが、それを阻もうと駆けつけたギンガマンとタグレドーとの間での戦闘の最中、自在剣・機刃に呼応して宇宙より巨大なエネルギーが降り注ぎ、両者にダメージを与えるという事態が発生。この時の負傷でタグレドーが撤退を余儀なくされたため、トルバドーもこれに従った。
その後、弟の怪我が治ると再度出撃に及ぶが、その間ギンガマンが前述の巨大なエネルギー――即ち星獣の故郷からのエネルギーで星獣を蘇らせようとしている事を知るや、サンバッシュはこのエネルギーをダイタニクス復活のために利用すべく方針を転換。特殊な装置を用いて横取りに及ぼうとするが、勇太に阻止された星獣は復活を遂げ、作戦も敢え無く頓挫した。
事ここに至り、トルバドーとタグレドーはサンバッシュよりギンガマン抹殺を厳命されると、兄弟揃ってバルバエキスを飲んで巨大化するが、星獣達は銀星獣への大転生を経てギンガイオーに合体。「銀河獣王斬り」の前にタグレドーが瞬殺され、怒りに燃えるトルバドーは角からの砲撃を見舞うが大したダメージも与えられぬまま、逆に必殺の「流星弾」を喰らって弟の後を追うように最期を迎えた。
作中での本人の出番はここまでであるが、後に第十九章の回想シーン、それにOV『星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー』にも再生魔人の一体として、それぞれ再登場を果たしている。
備考
デザインは野崎明が担当。胸元のファイヤーパターンや腰の装飾などにタグレドーとの近似性をもたせつつ、二の腕と脛のベルトパーツとスパイクアーマーの配置を入れ替えたり、顔の造形を知略家的な表情とするなど、細部でのマイナーチェンジが図られている。角はタグレドーと同様に造形段階でアレンジされ、見映えがするようより長く大きめな形状とされた。
名前の由来はモチーフとされたカブトムシの英訳であるビートルと、ドイツ語で青を意味するブラウ(blau)をかけ合わせたものとなっている。
関連タグ
星獣戦隊ギンガマン 宇宙海賊バルバン 魔人(宇宙海賊バルバン)
カブトギン:『地球戦隊ファイブマン』の登場怪人の一体。カブトムシをモチーフとした、戦隊怪人の先輩に当たる
カブトライジャー:『忍風戦隊ハリケンジャー』に登場するヒーローの一人。「クワガタモチーフの弟を持つ、カブトムシモチーフの兄」という共通項を有する一方、パーソナルカラーが赤系という差異も見受けられる
グラビティー・ビートブード:『ロックマンX3』の登場キャラクターの一人。「カブトムシをモチーフとした青い戦士」で、「クワガタモチーフの赤い戦士を兄弟に持つ」という共通項を有するが、こちらは弟であるという差異も存在する