「ウハハハハハハ!! 無力!! 無力!! 無力とは恐ろしいのう!!」
「だが嘆くな、貴様等が幾ら嘆いたところで “奇跡”は起こらぬ!!!」
概要
中世の騎士を思わせる格好をしており、両刃の短剣と円い盾を武器として使う。
人物
かなりの自信家かつ傲慢不遜な性格で、アスキン・ナックルヴァールが親衛隊に抜擢されたものの弱気な発言をしたことに「貴様が役に立たん様なら 我が貴様を斬って捨てるぞ」と言動をする程。
また、猪突猛進な性格かつ戦闘好きなようで、自分だけ敵が来ないエリアに派遣された際は、それが仕組まれたことと勘違いし、怒りを覚えていた。
一方で細かいことにはこだわらない明朗快活さもあり、星十字騎士団の仲間内で得体の知れない新参者として警戒されていた石田雨竜にも気さくに接するなど、好漢の一面もある。
戦闘能力
「我は最大・最強・最速の滅却師!!」
見た目通りのパワーファイターで、長距離からジャンプ移動できる身体能力を誇っている。
- 聖文字 "M"【奇跡】(The Miracle/ザ・ミラクル)
その能力は傷を負ったものを神の尺度(サイズ)へと交換する。
分かり易く言えば「ダメージを負う度に巨大化する」というもので、発動前に負ったダメージも全快する。ダメージの大きさと巨体は比例し、能力の効果は肉体だけでなく、剣や盾といった自身の装備にも適用される。単に巨大化せず、再生・強化するだけもできる模様。また、肉体を真っ二つにされたり、全身を凍結させられた直後に粉砕されても全快するほどの、極めて不死に等しい生命力を誇る。
全身が傷ついた場合、某光のヒーロー級の巨人に変身する(曰く「“交換”でここまで巨大になれたのは初めて」とのこと)。
当然、リーチやパワーは向上する上、巨大化系能力者にありがちなスピードや瞬発力の劣化が発生しないため、驚異的と言っても過言ではない。
圧倒的巨体による質量攻撃は単純ながらも実際驚異であり、四肢による打撃はおろか、息を吐く行為すら強烈な攻撃手段となり得る。
弱点としては巨大化のために相手の攻撃が当たりやすくなるが、防御能力も相当に高い為問題になっていない。作中では朽木白哉の千本桜、助っ人として現れた虚化した猿柿ひよ里達の一斉攻撃を受けてもほぼ無傷だった。
巨大化後でダメージを与えたのは剣八のみ。
ただしこの能力はユーハバッハから与えられた能力ではなく、彼が既に持っていたらしく、そのため他のメンバー達からは『霊王の心臓』ではないかと言われている。
更木剣八に身体を両断された際、頭付近に滅却十字が出現しており、それに向かって肉体が再生したような描写になっていたことから「剣八に切られた際に出現した滅却十字を壊せば奇跡の能力が発動せず斃せるのではないか?」といった考察が一部話題になっていた。
後に公式Q&Aコーナーで読者から「剣八に切られた際に現れた滅却十字を破壊すればジェラルドを仕留められるでしょうか?」という質問に作者は「破壊できたら斃せました。破壊できたらの話ですが」と答えており、考察は当たっていたことになる。
ただし"破壊できたら"と意味深に語っていたので「滅却十字の耐久力が非常に高い」、「何かしら特別な方法でなければ壊せない」といった可能性がある。
また、戦闘では希望の剣(ホーフヌング)という両刃剣を使用する。
本人曰く「民衆の希望を束ねて剣となした希望の剣」で、刀身を傷付けると傷付けた相手にも傷付けた分と同等のダメージを与える効果を持つ。ただし、凍結させるなどして希望の剣の物質としての機能を停止させるとその効果を失う。
滅却師完聖体
能力名は【神の権能】(アシュトニグ)。
詳細はリンク先を参照。
作中での活躍
- VS零番隊
親衛隊としてユーハバッハに召喚され、修多羅千手丸の防御をあっさりと叩き斬った。
が、二枚屋王悦に瞬殺され、親衛隊最初の戦死者となった。
その後はユーハバッハの聖別で他の親衛隊と共に復活するが、能力を披露することなくフェードアウトする。
アニメ版では、復活後は千手丸と再戦。
身代わり人形と縫合術による四肢の拘束に翻弄されるもその肉体で攻撃を防いで殴り飛ばして追い詰める。
しかし千手丸の卍解によって空間に閉じ込められて布によって拘束され、力技で振りほどこうとしたが、突如と極寒の世界によって凍結された。
- VS護廷十三隊・隊長副隊長
真世界城での決戦では、彼だけ敵に充たらず苛立ったりしていたが、654話にて漸く出番が到来。
白哉を始めとする隊長、副隊長ら数名の前に立ち塞がり、自信溢れる口調で戦うも、逆にボコボコにされてしまう。
それでも自信満々の口調は変わらなかったが、白哉の千本桜を食らい、頭部をも切り刻まれて戦死…
しかし自身の能力で一気に今まで受けたダメージ全快&巨大化することで形勢逆転し、巨大化によるパワーで白哉たちを薙ぎ倒して彼らを地に伏せさせる。
その後に出現した仮面の軍勢4名の虚化による攻撃も動じずにあっさりと返り討ちにする。
そして涅マユリの手で復活した日番谷冬獅郎と交戦し、その間に白哉も体制を立て直して復帰。
更に更木剣八も参戦し、右腕を切り落とされる(ただし何事もなく再生したが)。
- 戦いの舞台の真世界城(元霊王宮)は瀞霊廷から遥か上空だったので、その巨体を仮に落としたら瀞霊廷は壊滅する
- 前述の通りにジェラルド自身は超速度で再生する
- 装備してた剣と盾を破損させるとこちらに反射ダメージを貰う
装備に傷をつけず尚且つ再生が追い付かないような高火力の技を使ってジェラルドをほぼ一撃で仕留めなければならないというあまりにも困難な討伐方法だった為、始解と眼帯を外した最強状態の剣八をも追い詰めて倒す。
その後、卍解した剣八(卍解自体は未完成)の猛攻で追い詰められるが持て余して剣八の体はそれについてこれずに腕が千切れるなどして自滅。
再び剣八を退けたが、剣八と交戦していた時間に本当の卍解を会得した日番谷の四界氷結で剣と盾の反射機能は封じられ、四元素に縛られない肉体で強行突破をはかるも剣八に足の小指を突き刺され転倒してそのまま全身が凍結し、新奥義を秘めていた白哉の連携攻撃を受け、木端微塵にされる。
霊王の心臓と称される怪物も遂に死亡…とはならず、某ジブリの化け物を思わせる人外の姿で復活した。
結局、最後まで斃し方が判らず「もうどうやったら勝てるんだよ…」というレベルのチートじみた強さだったのだが、最終的にユーハバッハの聖別を受け白骨化してしまい、今度こそ完全に死亡した。
ユーハバッハが殺さなかったら果たして戦況はどうなっていたのやら…