「十 九 八 七 六 五枚! 終い(四枚)に 三枚 二枚屋Oh-etsu!」
「一番イケてる 零番隊士さ」
巻頭ポエム
断ち斬るものは
命だけかい(66巻、アニメ版千年血戦篇 23話)
概要
二つ名 | 刀神(とうしん) |
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所属 | 零番隊第三官・西方神将 |
身長 | 172cm |
体重 | 62kg |
誕生日 | 8月18日 |
CV | 上田燿司(初出はゲーム『Brave Souls』) |
一人称は「チャンボク」。
絵に描いたようなチャラ男で常にラッパー口調だが、実は尸魂界において「斬魄刀」を創り出した刀匠である。
死神の斬魄刀の原型となる「浅打」を全て作っているため、全ての浅打の在り処を知っているが、黒崎一護(以下、チャン一)が当初持っていた斬魄刀のみ彼の作品ではなかった(チャン一は後に斬魄刀を新しく打ち直してもらっている)。
何故チャン一の持っている斬魄刀だけが彼の作品ではないのかはチャン一の項に詳しいが、斬魄刀の事であるのならば大抵のことは知悉しており、チャン一の過去や斬魄刀の来歴について本人よりも詳しく知っていた。
また公私の区別はしっかりとつけており、本職については真面目にこなす性分。斬魄刀を造る際には火の彩(いろ)が見えないためサングラスも外すなど、普段のふざけたチャラい言動を抑えて仕事を行う。
後述する鞘伏のような失敗作に対しても廃棄せず名前を付け特別に保存するところに打った浅打1本1本への愛着がある事が見て取れる。
零番離殿「鳳凰殿」
王悦が管轄してる場所で、内装は美女(斬魄刀)だらけのキャバレー。
しかし本来は崖の上にきりたってる木造のぼろ小屋で、これは貧相な外見を嫌って建造した豪華絢爛なものである。
地下には鍛冶場があり、二枚屋親衛隊と呼ばれる刀鍛冶のエキスパートと共に斬魄刀を造りあげる。
二枚屋親衛隊
王悦の刀鍛冶を助ける5人の女性(斬魄刀)。恐らく鍛冶道具をモチーフとしており、名前にはそれぞれ鍛冶関係の漢字が入っている。
詳細は個別記事参照。
戦闘能力
斬魄刀を作るだけでなく、使うことにも長けており、【鞘伏】(さやふし)という失敗作の浅打を使用する。
本誌では「さやぶせ」だったが、単行本で訂正された。
ユーハバッハの神赦親衛隊との戦いで使用。鞘は無く水槽のゼリーのような物に浸かっている状態で、さらに久しぶりに使用した上ノーメンテだったためか刀身もグラついている。何故失敗作なのか、その理由は…
異常なまでの切れ味である。
切れ味が良すぎるその刃は滑らかすぎて、刃毀れは疎か斬った相手の血すらも刃に残らないといった具合。これでは研ぎ屋の仕事が無くなり、さらにこの刀を納める鞘が作れないので瀞霊廷(した)に回すことができなかった。(本来鞘自体は刀と接触しないように作られているが、納刀、抜刀の際は例外で、何処かに触れてしまう。それだけで鞘をぶった斬ってしまう程の切れ味なので「鞘が作れない」のである)
擬音も『ズバッ』とか『ザンッ』ではなく『ヌッ』であり、斬るというより通り抜けてしまっている。
作者曰く「刀は力、鞘はその制御を表す」らしいので、「鞘が作れない」というのは言葉以上に大きな意味を持っている。
また、浅打は鞘とセットの刀であり(始解会得以降で刀と共に鞘のデザインが変わるのもザラ)死神の心を写し取るのにも鞘が必須であるため、王悦曰く「何にでもなれる最強の斬魄刀」である浅打から「何にでもなれる」能力を取り上げてしまっているも同然の有様になってしまっており、それ故失敗作の烙印を押されている。
しかしながら威力そのものはヘタな卍解をも上回るレベルであり、相手が斬られた瞬間絶命、その後倒れてから血が噴き出す。そんなダメージと死と出血の順序が滅茶苦茶になったような異常事態すら引き起こす。
この切れ味を以てジェラルド・ヴァルキリーの「装備に傷をつけず尚且つ再生が追い付かないような高火力の技を使ってほぼ一撃で仕留める」という余りにも困難な討伐方法を実際に達成してしまっている。
本編での活躍
「見えざる帝国」による尸魂界への第一次侵攻後に他の零番隊と一緒に初登場。
ただしこの時は和尚らとは違ってチャン一や護廷十三隊隊長と会話せずにいたので、アニメ版で一言も喋らずに他の面々と騒がしいポーズをとっていた。
やって来たチャン一と阿散井恋次に土下座と倒立が融合したような珍妙な挨拶を強要させ、斬魄刀の修繕にきた彼らを鳳凰殿の穴の底へ落としてしまう。
それまでいた美女達の正体は斬魄刀と明かし、具象化した無数の「浅打」たちの猛攻を耐え抜けと試練を与える。
恋次は耐えきったが、チャン一は耐えきれずに地に伏せていたので彼を霊王宮から現世に飛ばした。
王悦がこのような手段に出たのは、チャン一に「斬月」のルーツを知ってもらう為。
チャン一が母の真相と、それまで斬月だった人物の正体と本来の力を知り、再び霊王宮に戻った時には、斬魄刀の修復を快諾して新たな斬月を創り上げた。
親衛隊戦ではこの鞘伏を使って単騎で一度は全滅に追い込むなど王悦自身相当な実力者である。しかし、聖別によって復活してしまったリジェ・バロに倒された。
後日談となる小説『Can't Fear Your Own World』では、兵主部一兵衛によって他のメンバー共々復活させられた。だが、鳳凰殿から封印されし「已己巳己巴」が盗まれたと知って激怒、護衛をしていた斬魄刀達が負ったダメージの様相から、四大貴族・綱彌代家の新当主・綱彌代時灘が犯人だと突き止めた。
アニメ版での補完
アニメ版では師匠総監修の元、和尚を除く零番隊四人の戦闘描写に大幅な補完が入り、零番隊の強さがより鮮明に描かれた。
原作ではリジェに撃ち抜かれた後フェードアウトして敗死したが、アニメ版では千手丸の手によって治療してもらいリジェとの戦闘を続行。遠距離型であるリジェに対して懐に潜って攻めることで優位に立ち回り、間合いに入りリジェを両断しようと鞘伏を振り下ろすが、一瞬左眼を開眼されたことで攻撃が貫通し、彼を仕留め損なう。そこで、彼の能力を「銃口先のものを貫通する」能力だと解釈していたため、ユーハバッハが自身の射線に重なるように移動することでリジェの能力を実質的に封じる策に出る。しかしリジェの万物貫通は「銃口と標的(王悦)の間にあるものを全て貫通する」能力であったため、目論見通りにユーハバッハは撃ち抜かれることなく再び負傷してしまう。
その後は修多羅千手丸に「お前が奴等を斬れ」と指示を飛ばし、千手丸の卍解を発動させるために桐生と天示郎と共に頸を切って自決した。
関連タグ
曳舟桐生 麒麟寺天示郎 修多羅千手丸 兵主部一兵衛 二枚屋親衛隊
斬月:初期の斬月とは鞘が無い事以外にも圧倒的な破壊力(切れ味)も持つと言った点が奇しくも共通している。