「お任せをリーダー。熱を集めてダイタニクスを丁度良い具合に温めてみせますよ!」
CV:宇垣秀成
登場話数:第三章「大地の知恵」
概要
宇宙海賊バルバンの4軍団のうち、サンバッシュ魔人団に属する魔人の一人。
レザージャケットを羽織ったずんぐりむっくりな体格と歯並びの悪いデカい顔、それに長く伸びた手の爪が特徴。海賊というよりは暴走族やヤンキーの集まりのような魔人団の中にあって、サンバッシュに唯一敬語で接するなど、比較的礼儀を弁えている方でもある。
掌からあらゆる熱を吸い取る能力の持ち主であり、これによって周囲一帯を極寒の環境に変えてしまう(※)。吸い取った熱を熱線として攻撃に転用することも可能で、巨大化後は両目から光弾を放つ能力も見せている。
(※ メタ的な話をすると、同話数も含めた初期話数の撮影時期であった1998年1月頃は、都心部でも2週に亘って大雪に見舞われており、気象までも変化させるリグローの熱吸収能力もまた、こうした撮影状況に合わせて設定されたものであると考えられる)
作中での動向
ブクラテスから「ダイタニクスは暖かい星で誕生した」という助言を受け、魔獣ダイタニクスの復活に必要なエネルギーとして次に目星をつけた熱を集めさせるべく、サンバッシュが2番手として白羽の矢を立てたのがリグローである。
行動を開始したリグローは市街地へ繰り出し、その能力で片っ端から周囲の熱を吸収。その影響も最初は雪が降る程度で特に気にも留めなかった人々も、次第に周囲が極寒地帯と化す程の異変へと発展し、街中が混乱に見舞われた。当然それはギンガマンの知るところとなり、駆けつけた5人と交戦。差し向けたヤートットを一掃されるや、不利と悟って撤退した。
当然ながらこれで作戦遂行を諦める訳もなく、翌日改めて本格的な熱集めのために出現し、再度駆け付けたギンガマンをヤートットと共に迎え撃つが、レッドとブルー相手に熱線を見舞いながらも、怯まず向かってきた2人の星獣剣で身体を貫かれた事で蓄えていた熱も全て逃してしまい、そのまま炎一閃と激流一刀の同時攻撃を喰らって大ダメージを負ってしまう。
このままでは引き下がれないリグローはバルバエキスを飲んで巨大化し、出現した星獣たちを両目からの光弾で迎え撃つが、ギンガリラの豪腕力を皮切りに、ギンガベリックの強雷撃とギンガットの合花弾、ギンガルコンの轟旋風と立て続けに得意技を受けた末、ギンガレオンの剛火炎で止めを刺された。
備考
デザインは野崎明が担当。蚤をモチーフとしつつも、プロデューサーの髙寺成紀の意向を汲んでストレートなアプローチを避け、同時にコルシザーのデザインを参考に、ずんぐりしたフォルムに合わせてヤンキーっぽい悪戯小僧のような風貌を狙ったものとなっている。体色のイエローは造形に際して、より落ち着いた黄褐色へとアレンジされた。
名前は英語で蚤を意味するフリー(flea)、それに爪を意味するクロー(claw)をかけ合わせたものとなっている。
声を担当した宇垣は、前年の『電磁戦隊メガレンジャー』に引き続いてのスーパー戦隊シリーズへの出演となった。
関連タグ
星獣戦隊ギンガマン 宇宙海賊バルバン 魔人(宇宙海賊バルバン)
ドルマー:同じサンバッシュ魔人団の一員で、スーツの改修先に当たる
ノミシンカ:『科学戦隊ダイナマン』に登場する敵怪人の一体。蚤をモチーフとした戦隊怪人の先輩に当たる
グレムリンのワライコ僧:『天装戦隊ゴセイジャー』に登場する敵怪人の一体。蚤をモチーフとした戦隊怪人の後輩。
人造人間19号・20号:いずれも『ドラゴンボール』の登場人物達。両手にエネルギーの吸収口を備えているという共通項を有する