「さぁ、ダイタニクス復活コンサートの始まりだ!」
CV:大竹宏
登場話数:第十章「風の笛」
概要
宇宙海賊バルバンの4軍団のうち、サンバッシュ魔人団に属する魔人の一人。
コウモリのような耳や歯をむき出しにした厳つい容貌、それにロングコートを羽織ったかのような出で立ちが特徴。両肩には一対のスピーカー状の部位を備えており、これを目に見立てることで、遠目には全体的なシルエットがセミのように見えるようにもなっている。
主だった能力として、音符型の特殊なタクトを振るってあらゆる騒音を操り爆発的に増幅、これを両肩のスピーカーから放射する「スーパーノイズ」という技を持つ。
騒音を増幅させた技であるため猛烈にうるさく、周囲のガラス程度であれば瞬時に粉々になってしまう程の威力だが、タクトがなければ能力が使えない上、肝心のそれ自体の強度も非常に脆く、地面に落としただけで簡単に壊れるなど、致命的な弱点を複数抱えてもいる。
作中での動向
「音で魔獣ダイタニクスを揺さぶり起こす!」
魔獣ダイタニクス復活に向け、「騒音による力技で無理矢理ダイタニクスを起こす」という方向性を打ち出したサンバッシュの命令の元、市街地に現れたストイジーはこれを騒音で埋め尽くすべく、ヤートットと共に演奏を開始。
駆け付けたギンガマン達は言うに及ばず、遥か遠く離れたゼイハブ達すらも耳を塞がんばかりの轟音は、事前の下馬評に反してダイタニクスの鳴動という意外な反応を引き起こし、彼等に一時復活を確信させたのだが、それも束の間ハヤテの風の笛の音が騒音をかき消し、鳴動も収まってしまう。
これにより、かねてからダイタニクスを動かせないことへのストレスを溜めていたシェリンダが、痺れを切らして前線に赴きハヤテの笛を壊すも、対するギンガマンもレッドが炎のたてがみで反撃におよび、その弾みでストイジーの手からタクトが離れてしまったため、初戦は両者とも痛み分けのまま撤退を余儀なくされた。
撤退の後、新しいタクトを見繕ったストイジーは、サンバッシュと共に作戦行動を再開。新たな笛を作るべくリョウマとハヤテが別行動を取っていたこともあり、残る3人のギンガマンを苦戦に追い込むストイジーとサンバッシュであったが、新たな笛を確保し二重の囮作戦でシェリンダをも阻んだ上で再度ハヤテが笛を奏でたことにより、またしても騒音をかき消されかけてしまう。
これに対抗して音量を上げようとしたストイジーであったが、その間隙を突く形で繰り出されたイエローの攻撃で再度タクトを手放してしまった上、騒音が完全にかき消されたことで合流を果たしたギンガマンから機刃の激輪を喰らい、サンバッシュ共々深手を負うに至った。
ストイジーはなおも立ち向かおうとするサンバッシュを「リーダー、俺がやる」と制し、バルバエキスで巨大化してギンガイオーと対峙するも、自慢のスーパーノイズも通用せぬままギンガイオー銀火炎でスピーカーを破壊され、銀河獣王斬りと流星弾のコンボの前に呆気なく散ったのであった。
こうして作戦は頓挫し一時のぬか喜びに終わったとはいえ、前述の通り遂行中は幹部達も本気でダイタニクスの復活を確信したところからも、行き当たりばったりな作戦行動が目立つサンバッシュ魔人団の中では最大級の効果を挙げた魔人といっても過言ではない・・・のかもしれない。
備考
作中ではスーパーノイズを発する際に、これが交響曲のごとく轟き渡るという演出がなされているが、それを表現するための楽曲としてベートーベンの『交響曲第5番(運命)』、ムソルグスキーの『はげ山の一夜』が選曲されている。
デザインは下條美治が担当。前述した「シルエット全体でセミの顔のように見える」点についてはデザイン段階から意図したものであるといい、また制作サイドからの注文に沿う形で、シルエットについては吸血鬼ノスフェラトゥを意識したものともなっている。名前の由来はストローと雑音の英訳のノイジー(noisy)。
CV担当の大竹は、髙寺成紀がプロデュースした戦隊作品の常連格ともいうべき声優の一人でもあり、スーパー戦隊シリーズへは前々年の『激走戦隊カーレンジャー』でのレギュラー出演(総長ガイナモ役)以来、かつ最後の出演となった。
『ギンガマン』の英語版ローカライズ作品『パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』にも、デジバットの名で登場、日本語吹替版では樫井笙人が吹き替えを担当している。騒音を武器にするという点は原典に準じているものの、その対抗手段は笛から超音波発生装置へと改められている他、登場時期が物語後半へと後ろ倒しにされたのに伴い、ライトオブ・オリオンアーマー(獣装光)による攻撃で止めを刺される形とされた。
関連タグ
星獣戦隊ギンガマン 宇宙海賊バルバン 魔人(宇宙海賊バルバン)
セミネジレ 繁殖忍者クッツク法師 電撃のヨークババンガー:いずれもスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する、セミモチーフの戦隊怪人達