「スポンジと人間って似てるよねええ!」
「それを自分で考えるんだろうがこの無能が」
CV:遠山春
公式サイトでの解説
獅子王組の中堅構成員。
元々は眉済派であったが、黒澤派に寝返り、戦闘中の伊武を背後から襲った。
『優しそうな感じがするのに それで人を切ったら面白い』というイかれた理由でケーキナイフを得物としている。
阿蒜によって腹を抉られ死。
概要
獅子王組に所属する武闘派若手極道。異名は「ケーキナイフの半田」。家庭用ナイフであるケーキナイフで人間を細切れにする狂人。公式サイトでフルネームが判明し、その後、長らく不明だった下の名前の読み方も2024年8月14日の動画にて誕生日と共に「たみお」だと明かされた(誕生日は12月1日)。5年目という情報から若手の橘花清志郎とは同期であると考えられる。
人物像
容姿
白のタートルネックのセーターにノースリーブのジャケットという、現代風の若者のような格好をしている。
髪は亜麻色のセミロングで瞳は空色の碧眼であり、顔つきは非常に端正かつ中性的で、一見すると美しい女性にすら見える優男。
故に狂人どころか極道にすら見えないが、戦闘時は瞳孔が窄まり、見るからに狂人の顔つきになる上、戦闘中に気分が高揚した際は阿蒜をして「醜悪」と言われるほどの邪悪な笑みを浮かべる。
見た目や服装から20代に見えるが、組織内では中堅の身分である…と言われていたが実は普通に若手であり来栖三成や鮫洲誠司の一つ下である。
性格
ケーキナイフで人を殺す事を面白がる武闘派かつ組トップクラスの狂人。
眉済俊之の派閥に所属していることから、狂人ながらも任侠を重んじる人物だと思われていた。
しかし、最後の登場時に明かされた彼の本性は自身のストレス発散の為に日夜舎弟に無意味なパワハラを働く典型的いじめっ子気質の外道。指導の過程で暴力を振るわれることがある阿蒜寛太もその中に愛情や熱意を感じる故に兄貴達の厳しい指導を受けても尊敬の念を絶やさなかったが、半田のそれは正当性も合理性も一切ないものであった。
また、病的なまでの女好きでもあり、抗争中も女遊びに勤しんでおり、女遊びのためにラブホテルへ移動するという完全な私用に阿蒜を酷使していた始末。
さらに人格も歪んでおり、舎弟に対し下記のようなパワハラを行い(本人にはその自覚すらない)挙句の果てに「世話をしてやった」とさえ言い切れるほど。
総じて狂人は狂人でも、後述の小林幸真や守若冬史郎に京炎戦争途中からの野島翔のように(正義感とかを持ちながら)『常軌を逸した精神性の持ち主』と言うよりは、天羽組に所属していた坂元などのように『自らの悪意や欲望の制御が効かない下衆』という、悪い意味で最も人間らしいタイプの狂人と言える。
正直なところ、何故この男がとりわけ仁義に厚い眉済派に所属していたのか疑問符が付く。(クズキャラは後付けだろとか突っ込んではいけない。)
能力
他の狂人極道の例に漏れず実力は高い。家庭用ケーキナイフという明らかに戦闘向きでは無い道具を用いて容易く敵対者を切り裂き殺害することが可能。後述の通り、阿蒜単独では勝負にならない程の戦闘力を誇る。
その強さから獅子王組の中でも実力者とされ、当初は主力級のメンバーとして扱われていた。
本気の殺し合いの際には戦闘用に改造した特製のケーキナイフを使用する。
活躍
本編登場に先駆けて名前とビジュアルだけ紹介。龍本雅幸・柳楽和光・伊武隼人と共に河内組の主力として紹介されており、この時点では彼が現在の井上月麦のポジションであった事が推察される。
- 2022年8月20日の動画(阿蒜寛太)
本編で遂に初登場。新米極道の阿蒜に「生搾りザクロジュース」を買ってこいと命令していた。しかし、生搾りザクロジュースなどという激レアな代物はそうそうある筈もなく、ただのザクロジュースであり、その事を理不尽に咎めて阿蒜の頬にケーキナイフを突き立てた(2023年4月7日の動画ではこのやり取りの詳細が語られ、「どこにそんなものが」と困惑する阿蒜に「知るか、自分で考えろ」と無茶振りした上に30分という時間制限を課していた事が判明。挙げ句阿蒜がザクロジュースを生搾りと偽り持って来た時も「あったのか」と発言している)。また、阿蒜の「ケーキナイフは切りにくくないですか?」という質問に対しては、半ば脅し感覚で「人間なんてスイーツみたいなもんだろがぁ。それによぉ、ケーキナイフで人間切ってたら優しさと真逆って感じで面白いだろうがぁ」などと意味不明の返答をしていた。しかし、その後7ヵ月間にわたって半田の本格的な活躍は一切見られなくなる。
「これ、生搾ってないよねぇ?」
- 2022年10月2日の動画(阿蒜寛太)
モブキャラのような扱いで1コマだけ登場。飲み会の回想場面で兄貴分の龍本や同じく5年目の荻田および茶髪の無名の構成員と共に半田の姿が確認できる。
半田は前述の通り眉済派に所属しているはずだが、公式からは半田について「ん?眉済派?」と書かれた謎のツイートが掲載された。このツイートの文句および不自然なまでの登場回数の少なさから、視聴者達の間では半田がどこぞの組織最強暗殺者と同じように裏切ってしまうのかと噂されていたが………。
- 2023年3月22日の動画(阿蒜寛太)
実質的に2回目となる本編登場。この日、半田は伊武・阿蒜、そして阿蒜の同期西山と共に事務所にいたが、アジトのセンサーが何者かを検知し、阿蒜と西山に見に行かせる。西山と阿蒜が様子をうかがうと、その来客の正体は犬型の可愛らしいロボットであり、西山は好奇心からロボットに触ろうとする。だが、様子を見に来た伊武が離れる様に指示すると、なんとロボットが自爆した。そのロボットの正体は爆弾を内蔵した特攻兵器であり、伊武と阿蒜は爆発に巻き込まれて重傷、西山に至っては即死という事態になってしまう。この時便所に行っていた半田は無傷であったが、そこに犬亥鳳太郎率いる黒澤派構成員が出現。手負いの状態ながらも雑魚を一掃した伊武が犬亥と一騎打ちで奮戦する中、助太刀として遂に彼も動き出すのだが……
「伊武の兄貴、もらったぁああああ!」
伊武「ぐおぉっ!?」
半田はなんと、同じ派閥の兄貴分である伊武に背後から袈裟斬りを仕掛けるという凶行に出る。
この行動に阿蒜も伊武も戸惑い、伊武は大激怒して彼に鉄棒の横薙ぎを放つ。それを避けた半田が立ったのは、犬亥の横だった。そう、半田は黒澤派と内通していたのである。
伊武が彼になぜ裏切ったと問い詰めると、彼が答えた理由は「世の中金が無かったら仁義もクソもないんすよ」「任侠じゃ腹は膨れない」という、他の組員も持っている思想に通じるものだった。そして犬亥と共に伊武に攻撃を仕掛けるものの、結局伊武を討ち取ることができず、自分のやっていることを正当化し、「これから組を引っ張れるのは時に組を汚せる人間」と言って犬亥と共に撤収した。
その凶行により、作中でも視聴者目線でも彼の株が急落したのは間違いないだろう。
因みに事務所が犬亥の襲撃を受ける直前にも「飲んでいるお茶が温いから入れ直せ」と阿蒜にパワハラを働いていた。
黒澤派 組織随一の狂人vs眉済派 決死の舎弟達 裏切り者の最期
- 4月7日の動画(阿蒜寛太)
半田の実質3回目にして最後の登場回となる。眉済派を裏切った挙げ句に伊武に不意討ちを仕掛けた事で、眉済から正式に半田を暗殺するよう司令が下った。
眉済「ウチを裏切り、伊武を後ろから刺した半田を許すわけにはいかねえ。あの仁義外れは許さねえ、何としても地獄に落とす。」
そして龍本の指示を受けた阿蒜と村井の調査の結果、郊外のラブホテルに居るところを突き止められ、逃がせば次はないと判断した二人の銃撃により車を破壊された。
阿蒜「仲間を裏切ったお前は許さない」
村井「伊武の兄貴を刺したんだ…… その命で償え」
「お前ら俺と同格とでも思ってんのか? 馬鹿は死ぬって教えたはずだが」
弾切れのチャカからドスに持ち替えた阿蒜と村井に対し、戦闘用に改良したケーキナイフで応戦。最近まで舎弟であった阿蒜達を躊躇無く殺害しようとする。
武闘派の一角として地力では阿蒜達を遥かに上回っており、命懸けの二人を全く寄せ付ける事はなかったのだが…
「今まで散々世話をしてきてやったのに…… 恩を仇で返すとはまさにこのことだな」
阿蒜「……世話してやっただと? ふざけんじゃねえ…… 一度たりともテメェに世話になった覚えはねえよ!」
「お前の指導は愛情の欠片もねえ! 怒られてもヤキを入れられても納得できるのはな…… 教える側の愛情を感じるからなんだよ! お前のはただのイジメなんじゃあ!!」
何気なく放った一言が、阿蒜が彼に受けた仕打ちを思い出させる切っ掛けとなり、背後に回り込んだ村井の目眩ましをまともに食らう。
だが、驚異的な反応によって村井の攻撃を回避した半田は追撃してきた阿蒜にカウンターを与え、深傷を負わせる。
この攻撃で身体が限界を迎えた阿蒜だが、半田に負けたくないという思いで痛みを抑え込み、どうにか踏ん張る事が出来た。
阿蒜「お前みたいなやつに負けたら、世の中が嘘になる」
「お前にしてはよく粘った。笑顔で地獄に行っていいぞ。」
だが村井のドスを投げるという行動と、命を賭した覚悟による特攻に虚を突かれ、遂に取り押さえられた。
「甘いんだよボケが。もう死んでくれ。」
だが半田は動揺する事なく、ケーキナイフを持ち替え村井の背中を刺すが、彼は半田の背後へ回り込み…
村井「……今だぁああ! やれぇえええ!!」
阿蒜「半田ぁああ! 裏切り者は地獄にいけよぉおおお!!」
鬼気迫る表情と迫力で自身に突っ込む阿蒜に怯む事なく、村井の脇腹を刺した後に阿蒜に照準を合わせ、ナイフを振り切るも…
「うお…(やべえ…村井に抑えられて足元の対応が…)」
阿蒜「もらったぁあああ!!」
「ぐおおおおおおお! あ…足がぁああ…!(やべえ 両方の腱を切られちまった)」
瀕死になりながらも離れない村井に動きを封じられ、スライディングで足元に滑り込んできた阿蒜に脚の腱をぶった斬られ戦闘不能となった。
そして、武器も封じられて無力化、動けないところに阿蒜から今までの非道の謝罪を要求されるが…
「すみませんでした…… どうか許してください……」
醜い笑顔を浮かべ、命惜しさにプライドも捨ててあっさりと謝る。彼のその姿からは、一人の極道としての志も矜持も全く感じられなかった。
だが、阿蒜の答えは既に決まっていた。
阿蒜「気に入らねぇ…… それじゃ謝罪になっていない…… もう一回やり直せ」
「ええ…? な…… 何がおかしかったのかな? 言ってくれれば直すから……(このボケ…… ここ生き延びたら絶対ブチ殺す)」
阿蒜「それを自分で考えるんだろうがこの無能が…… とにかく全然違う…… やり直せ」
かつて阿蒜に行ったパワハラのセリフをそのまま引用されて正論で論破されたが、厚顔無恥なことにそれに全く気付かないまま命乞いを繰り返す。
阿蒜「もういいわ。お前は無能だから全くわかってねえし、時間の無駄だからもう死んでくれ」
「え……?」
そして…
阿蒜「裏切り者のテメェに生きる資格があると思ったか!? さっさと地獄に堕ちろぉおお!!」
「ゲバァアアア!」
怒りに満ち溢れた阿蒜に腹を抉られ殺されるという末路を辿った。
しかし、決死の覚悟で命を燃やした村井は帰らぬ人となり、阿蒜はその死に本気で涙を流した(村井は戦闘力こそ低いが半田と異なり人の上に立つ素養のある者であった)。
因みに公式サイトにて半田の死亡が明言されるまで数日のタイムラグがあったことから、一部の視聴者からは生存説も上がったが、後に明言されたため死亡は確定したと言える。
- 2023年4月28日の動画(久我虎徹)
名前だけ登場。犬亥へのリベンジに燃える久我虎徹も半田が眉済派を裏切ったと言う情報を得ており、そこから黒澤派の中堅構成員を抱き込む作戦を考えて実行した。最終的には犬亥の情報を掴んで決闘に持ち込んだ末に勝利した。
余談
彼の扱いについて
登場当初は河内組で一番の狂人と紹介されており、主人公の阿蒜と同じ眉済派の構成員という位置付けで、先述の小林や守若とよく似た雰囲気のキャラクターだったため、当然視聴者達の間では彼らと同じような活躍が期待されていた。しかし、視聴者達の期待に反してなぜか初登場から半年以上にわたり1度も出番を貰えず、組の名前が獅子王組に変わってからやっと再登場したかと思えば眉済派を平然と裏切り、(前話で「金がなければ任侠も何もない」と言い切ったにもかかわらず)死亡回にてそのクズな素性が明らかになり、戦闘シーンでも他の狂人極道と比べても突出した強さを発揮した訳ではなく、作中の仲間だけでなく視聴者側の期待まで裏切って退場する事になった。しかし、前述の期待やビジュアル面での人気は(裏切るまでは)高かった為、退場こそ惜しまなくてもその扱いを惜しむ者は見受けられる。
また、眉済派は敵対する黒澤派の行いを認めはしないものの、組の未来を考えてやっていたということについては理解しており、元は1つのグループだったこともあって戦う際には少なからず憂いを抱いている。
しかし、裏切った半田に関してはそういった様子を見せるどころか最初から最後まで激しい怒りをぶつけており、ここから眉済派の彼に対する憎悪は相当に強かったこと、外道度が黒澤派の他のメンバーより段違いに高いと認識されていたことが窺える。
なお、彼は裏切った際に阿蒜と西山を玄関に誘導して西山を間接的に爆殺したり、(犬亥と合わせてだが)伊武を戦闘不能に追いやったり村井を殺害するなど、全く戦果が無かった訳ではなく、ただでさえ少ない眉済派の人員を削る事には成功していた。
そして彼の裏切りが遠因となり、眉済派は後に中核を担う大きな戦力 を失う致命的なダメージを負ってしまう。
実情
現在では、彼は舎弟二人に敗死した事でネタキャラとして扱われているが、止めを刺された阿蒜から「猛者」「気合いでどうにかなる相手じゃない」と認められている辺りその実力はかなり高く、パワハラを受けた日々を思い出す前は「勝てるワケねえ」「俺はただの無駄死になのか」と絶望していたため、決して弱い訳では無い。また、先述の通り彼との戦いで村井は戦死し、重傷を負わされた阿蒜も長期入院を余儀なくされる事となった。
阿蒜と村井が半田を斃せたのは、二人の執念と覚悟が半田の実力を上回ったからであると考えられるが、二人がかりで彼を襲撃したことや、村井が命懸けで半田の動きを封じた事も大きな要因であると考えられる。事実、阿蒜か村井の内片方が単独で半田襲撃を決行していたか、村井が半田を抑える途中で力尽きていれば返り討ちにされていた事は想像に難くない。
彼のパワハラについて
彼は阿蒜に無理な買い物をさせたり理不尽な仕事を押し付ける等のパワハラを行い、相当に恨まれていたが、どう考えてもその時の気分で度を越した暴力に走る小林や守若等が行うパワハラよりは遥かにマシである。
小林は戦闘後や機嫌が悪い時に話しかけるだけでも暴力に走る上、詐欺に引っかかってしまっただけの舎弟を指を全て詰める(過去に死の危険があると天羽組のシリーズで説明されていた行為である)、 守若は佐古大和やルーク黒羽根相手に煮えた雑炊を無理やり飲ませなり熱々のきりたんぽをねじ込んだり、佐古には死んでもおかしくない程の大事故を起こさせる(それも車や店を破壊するなどカタギに迷惑をかける形である上、弁償は全て佐古にさせる)等、いくら信頼関係があったりギャグ描写であったりとは言え完全にやりすぎなパワハラであろう。
しかも半田に暴力を振るわれたと説明されていたが阿蒜の回想では軽く(?)小突いたりナイフでつつく程度のものしかなかった。
他の兄貴の暴力が殴る、武器で刺す、切る、削る等であることを考えるとこれも可愛く見える。
そもそも半田のパワハラも当初は単なるギャグ描写であり、半田が倒すべき敵であることに説得力を持たせるための後付け設定に過ぎないのでは無いかという疑惑もある。
しかし、動画内で阿蒜が指摘した内容はどちらかといえばパワハラや暴力の内容というよりは「成長に繋がるか否か」「愛情を感じるか否か」であった。小林や守若は一見理解されにくいものの舎弟を大事に思う気持ち自体は持ち合わせており、暴力に関しても舎弟への指導的側面があるが、半田はただのストレス発散でありいじめることそのものを目的としていたことから逆鱗に触れたのである。
事実、彼が出す命令は根本的に実現不可能なものばかりである上、他の兄貴たちは(暴力とセットではあるが)「教育」という後任の育成に必要なことをおこなっているが、半田はそれを一切やらず、全て押し付けるだけで終わっていた。
考察
裏切りの真相?
制作者側は当初、半田を眉済派の構成員として登場させたものの、その直後に気が変わって「半田は黒澤派にした方が良かったんじゃないか?」と考え始めたのではないか? という疑惑が視聴者の間で浮上している。故にその後は視聴者側の期待を無視して長らく半田を登場させない方針を取り、前述の公式ツイートにおける「ん?眉済派?」という発言に関しても、良く言えば後の展開の伏線とも取れる発言、悪く言えばすっとぼけたとも取れる発言を掲載し、2回目の登場回では黒澤派に寝返った設定にして、続く3回目の登場回で強引に殺処分したのではないか? という疑惑も視聴者から上がっている。
事実、死亡回となった動画では(それまでの登場が少なかったこともあり)それまで全く語られていなかった半田の非道、小物ぶりがかなり後付けされており、半田を唾棄すべき不倶戴天の敵と見なす印象をより強めている(一応、初登場回におけるパワハラの内容は他の兄貴分と違って阿蒜の成長に全く繋がらない完全に理不尽なものであり、阿蒜からも好意的に見られていないのか恩人として名前が上がらないなど、伏線と言える部分はあった)。
仮に上述の推察が正しければ、半田は主人公の兄貴分として視聴者達からの期待を集めていたにもかかわらず、制作者側の勝手な都合で無理やり主人公側から敵役へと変更されて、実質たった3回の登場で不当に始末された被害者であると言えるかもしれない(制作者側からの公式なコメントは全くないが)。いずれにせよ、その意外な急展開からこれでもかと言わんばかりに作中で貶られ続けた結果、終盤において視聴者側に強烈な印象を残し、作中屈指の悪役として大きな注目を集めたのは皮肉の極みと言えよう。
関連タグ
裏切り者 - 眉済派から黒澤派に鞘替えしたことから。
不遇 - 彼がクズで外道だったのは疑いようのない事実だが、人格だけでなく動画上での扱いも散々だったと言える。詳しくは考察を参照。作中で酷い目にあったというよりはメタ的な事情の被害者に近い。
脚本の被害者 - ある意味では言えなくもない。
ネタキャラ - 初期は主力として紹介されていたにもかかわらず出番が無い事をネタにされており、現在では裏切った挙げ句舎弟に敗死した事をネタにされている。
共通点がある同作のキャラ
龍本雅幸 - 半田の兄貴分にして、同じく獅子王組における無類の女好きとされる人物。但し半田のように女絡みで不用心な振る舞いをする事はなく、戦闘力も極道としての格も半田とは比較にならない。
犬亥鳳太郎 - 半田と同じ獅子王組黒澤派所属の極道。彼も卑怯で金にうるさかったが半田と真逆で妻子のためを思ってのものだった。また、担当声優もどちらも遠山春氏である。
山本、坂元 - 前者は田頭組、後者は田頭組のち天羽組に所属した極道。性格の狭量さや自分に反論する者には力ずくで無理矢理従わせる点が似ている。後者は舎弟を殺したことがあったり無類の女たらしで尚且つ視聴者に嫌われてる点も同じ。ただし山本も坂元も所属していた組織を裏切ってはいない。
南田 - 天羽組に所属した極道。日常的に舎弟に対する理不尽なパワハラを働いていた挙句、所属していた組織を裏切った末に粛清された極道繋がり。ただ南田の場合は命乞いをしておらず(正確にはその命乞い自体が罠だった)、自身の代名詞の火炎瓶が舎弟に引き継がれた分、役には立っている。
白武利光、桑田裕二 - 共に京極組に所属していた極道。白武は鈴木勝彦の用心棒として事故の口封じに加担するなどの悪事を重ね、桑田は日下孝次郎の死後、白武を唆し天羽京子と五十嵐幸光を謀殺して実権を握ろうとするなど二人とも最後まで外道ぶりを発揮した。ただし二人とも半田と違って女遊びに染まらず、外道とは言え日下同様組織のことを考えていたフシはあった。
野田一 - 天羽組に所属する極道。彼も若い頃は半田同様舎弟に理不尽なパワハラをしていたが、尊敬する兄貴分の言葉により、(パワハラ自体は辞めていないものの)指導者として優れた実績を出すようになり、半田と違い舎弟に慕われる存在になった。奇しくも阿蒜が半田に対して言い放った「ヤキ入れられても怒られても納得できるのは教える側に愛情があるから」を実践できている存在のため、ある意味半田のifの存在とも言える。
尾崎隆雄 - 天羽組を裏切り最期は小峠華太に引導を渡された極道。ただし、「裏切り」に関しては生きるためにやむを得なかったという事情もあり情状酌量の余地がある点、パワハラシーンはほとんどなく仲間想いで舎弟からも慕われていた点に関しては半田と決定的に異なる。
小林幸真 - 天羽組に所属する極道。組一の狂人で舎弟に理不尽なパワハラもするが、半田とは違って根は優しく仲間思いで周りから信頼されており、天京戦争では死んだ組員のために、元凶を討った。
須永陽咲也 - 同じく天羽組に所属する極道。狂人かつ女好きで、かつては舎弟への理不尽なパワハラも平然と行い、更にはカタギへ危害を加える事に躊躇がないばかりか女性への拷問を好む組随一のサディストだったのだが、物語が進むにつれて畏怖対象である伊集院茂夫の存在もあってかパワハラなどは殆ど行わなくなり心強い味方となった、ある意味半田と正反対の道を辿った男。
権田俊朗 - 天羽組の元構成員で、金に目が眩んで組織を裏切った男。現役時代は小峠に兄貴風を吹かせて困らせたため「世話になったことがない」と断言されている。
守若冬史郎 - 京極組に所属する狂人極道だが、(半ばオモチャ扱いしているが)舎弟を(本人なりに)大事にしており、舎弟の方もなんだかんだで(恐らく)慕っている。
相良颯誠 - 京極組に所属していた狂人極道。彼も舎弟に容赦のないパワハラを働いており、仁義外れなシノギにも手を出した事はあったが誰よりも組のことを思っている人物であり、彼が外道に堕ちたのも半田とは違って組のことを思ってのことである。そのため舎弟達からもなんだかんだで慕われており、彼の死後には多くの舎弟達が涙を流して悲しんだ。また所属する組は違えど敵対している組織の下っ端に殺されたという点も共通している。
金子と成田(ガソリン兄弟) - 京極組に所属した狂人極道コンビ、半田と同じく元々から性格が歪んでいた可能性(自分がやってることに反省しない)が極めて高い。強敵には手も足も出ない挙句命乞いをした(とは言っても相手が悪すぎた)と言った、おそらく最も性根が似てると思われる極道である(彼らは京極組を破門されただけで半田のように裏切ったわけではない)。仁義はずれの輩ではあるものの半田と違いパワハラもせず所属組織への裏切り行為も働かなかった。そのため元々仁義はずれの敵キャラのガソリン兄弟であるのに対し、半田は任侠を重んじると言う動機が全くわからなくなる上に半田の偽善者くさいキャラが余計に目立ってしまう分たちが悪い。
鉄刀兄弟 - 京極組のち戒炎傘下に寝返った外道コンビ。半田と同じく元々から性格が歪んでいた可能性が極めて高く性根も似ている。なんの因果かしばらく登場せずしかも久しぶりに登場したと思えば組を裏切りしかも虐めていた相手に惨敗し命乞いをすると言ったところが全く同じ。
秋元詩郎 - 破亜裂火のち羅威刃に所属している半グレ。別シリーズの主人公に死闘の末に倒されたキャラクター。秋元も半田も何気ない一言を言ってしまったせいで潜在能力を引き出させてしまった挙句に逆転負けしている点が共通している。半田は死亡したのに対し、秋元は後に生存が発覚しているのが決定的な違いである。秋元は所属組織と一緒に獅子王組の内部抗争にも関わっている。
ピンク - かつての上司に集中発砲し、改革派へと寝返った者。ただし彼は半田とは違ってトップクラスの猛者であり、敵対者の一人を完膚なきまでに屠った。
番場裕次郎、山田康生、遊馬大介、松村美津留 - 前評判こそ高かったが最後で評価が下落した点が半田と同じ悪役。ただし番場と遊馬はそこまで非道ではないが、山田と松村は半田と同等かそれ以上に悪逆無道な性格であり、山田は伊集院に処刑され、松村は飯豊朔太郎に殺された。
麻生成凪 - 戒炎No.2。最後に命乞いをしたことは半田や松村と同じだが半田や松村と違い劣悪すぎる生い立ちや義父故に同情されることも少なくない。
室屋柊斗 - 天王寺組における脚本の被害者繋がり、ただしこちらは自身の身体がズタボロであろうとも生き延びそして自爆と共に南雲に引導に渡すといった、凄まじい執念を見せている。