『酒を喰らい、女を喰らい、結果人の家族を奪った外道め』
「挙句の果てには、薄汚い隠蔽か…… その腐ったハラワタ、私が引き摺り出す!」
『貴様が奪った命の重みは計り知れない。さあ、断罪の時間だ』
「海や船を利用した拷問というものもある。今日はそれを行う」
「下衆め……ならば貴様にも船を凶器にする事を味わわせてやろう! 流川ッ!!」
「さあ、お前の好きなクルージングだ! 存分に味わえ!」
「言ったはずだ……貴様に船を凶器にする事を味わわせてやると」
「この世の最期に刻め。これが夏美ちゃんたちが受けた痛みだ!」
対象
ボートで母子を轢き逃げし京極組の手を借りて逃走したIT企業社長鈴木勝彦に執行。
概要
発祥は17世紀のヨーロッパ諸国で海軍が捕まえた海賊に行っていた拷問。方法は罪人を縄などで船に括り付けた状態で海に放り投げ、引き摺るというもの。これにより海賊は水で呼吸が困難になるばかりでなく、船が止まったりした際に船底に張り付いたフジツボに身体が当たり削られることになる。
過程
鎖で拘束して水路に叩き込んだ罪人に、普段通り伊集院は懺悔の気持ちがないかと問うたが、「船1隻ダメにされた詫びと慰謝料よこせ」という例の如く自分勝手な戯言が返答であった。劇中では伊集院はアジトの地下にある戦前に軍用小型艇などの秘密ドックだった場所で、この拷問を実行している。水路の水は汚染されていて毒化していた上、水路の側面にはフジツボ代わりとしてギザギザに尖らせたブロックを配置している。これにより罪人は酸欠、低体温症、傷だらけの状態で汚水漬けという悪条件により生命の危機に瀕する。
最後は海に出たところで罪人を繋いでいた船の鎖を解いた後、罪人(この罪人は飲酒した状態で船を操縦し依頼者の妻と子を轢き殺している上、京極組の白武に自らの悪行の後始末をさせた上で護衛に就かせていた)にも「船を凶器にする事を味わわせてやる」として船で罪人を轢き殺した。
遺体
焼却処理された後海に遺灰を流され、細かい肉片も魚の餌となり、文字通り海の藻屑となった。ちなみにカリブ海をはじめとする海賊にも同様の処刑法が存在し、わざと生かしておいて放置し、傷口の出血でサメをおびき寄せて喰わせていた。