伊集院茂夫による石子詰めと和中蒼一郎によるダルマ斬り
くされげどうがらすとはみぎあしおまえはだるま
『罪なき者を欲望のままに辱め、その命を奪って遺体まで穢す』
「他人の愛する家族を……犬に食わせた鬼畜が。ただ死ぬだけでは生温い…… 極限の苦しみの中、生まれてきた事を後悔させる」
『そのためならば、この伊集院……真の悪魔となる』
和中「これは海内無双の伊集院さん…… 一体何の用で?」
「和中ぁ、村田はこの拷問ソムリエが拐う。邪魔するんじゃねぇ」
「和中ぁ、テメェが守ってるのは外道だ。わかってんのかコラ」
「引けばいいものを……後悔するぞ」
「和中ぁ、何で死に急ぐんだ…… 流川、日本刀よこせ」
小峠「おやっさん! 和中の兄貴と伊集院さんが、村田の取り合いで殺り合ってます!」→天羽「何だと!? それは拙い! 村田は伊集院さんにお預けして構わん!」
小峠「伊集院の旦那! 親父の指示で村田はお預けします! カタギに手を出すコイツを粛清しようとしただけですんで!」
「なるほど、お前らも外道を狩りに来たと?」→小峠「はい、その通りでございます!」
和中「親父からの指示ならば、譲りましょう。旦那の方が適任でしょう」→
「すまんな、和中」
「黙れ下衆……貴様は一年ほど前にこの少女を殺したな? 悔恨の念はあるか?」
「ほう……では遺体を山中に捨てたのは?」
「流川ぁ……アレは熱してあるか?」
「人面獣心のケダモノが、二度と喋るんじゃねぇ!」
「安心しろ。簡単に死ねんように調節してある」
「反省したのならいいだろう…… 流川くん」
「ああ……そういえば、どうしてもお前を許せんという人間が来ているんだ」
「その人間から生き延びられたら、解放ということで」→和中「南無阿弥陀仏……南無阿弥陀仏…… 貴様の四肢を順に斬り落としてやろう」
和中「腐れ外道が! ラストは右脚ぃぃぃッ! お前はダルマァ!」※
※吹き出しでは「腐れ極道」となっているが、和中は「腐れ外道」と言っていた
江戸時代の日本で行われていた処刑法で、立つのが精いっぱいの穴の中に罪人を埋めて上から小石を少しずつ詰め込んで窒息(圧死)させるというもの。小石を詰め込まれることで罪人は窒息だけでなく石の圧力で骨や肉がつぶれる痛みにも襲われる。更に使う小石を熱することで傷口を塞ぎ罪人が長く苦しむようにしている。
標的である村田のヤサに行くと、村田と天羽組の和中蒼一郎が接触していた。村田が元天羽組の極道だったことを理由に、組長である天羽桂司から和中に粛清命令が下っていたのだ。しかし、伊集院はこれを呼び戻しと勘違いし、和中から村田を奪うべく交戦。しかし和中との戦いを目撃した小峠が天羽に連絡したところ、「身柄は伊集院さんに渡しても構わない」と天羽でさえ動揺し迷う事無く村田の身柄を渡す許可を出した事と伊集院と和中の戦闘中に土下座で止めに入った小峠の仲介で伊集院に引き渡された。
拷問室に叩き込まれた村田に伊集院は悔恨の念を問うも、村田の口から出たのは「あんなところでほっつき歩いている女どもが悪い」「死体を犬に食わせれば証拠隠滅できる」という身勝手な自己擁護の戯言のみ。キレた伊集院は焼け石を村田の口にぶち込んで口内を焼く事で黙らせ、灼熱の石子詰を実行した。
最終的に村田は口だけの反省の念を述べたことで「和中から逃げきれたら解放」として穴から出され、そのまま和中に日本刀でダルマにされ、絶望の中で苦しみ抜いて死亡した。
今回の断罪対象。詳しくはリンク先を参照。
- 宮村明美(みやむら あけみ)
今回の依頼人。セミロングの茶髪の20代くらいの女性。
早くに親を亡くし心の支えだった4歳下の妹・美穂を支える為に大学進学をあきらめ妹の進学のために飲食店に勤めていた。しかし、ある晩に美穂が部活から帰らないことを不審に思い、警察に相談したが、数日後に美穂は凌辱を受けた挙句絞殺されてその遺体を犬に食われるという惨殺死体で見つかってしまう。警察の捜査の進捗を待ったものの結果が出なかったため警察を信用できなくなり、極道に頭を下げて伍代を紹介してもらい美穂を殺した犯人の素性と妹が辿った凄惨な死を知り激怒。自ら敵討ちをすると最初は決め込んだが、伍代に止められ伊集院にたどり着いた。
伊集院は「警察に捕まるかもしれないが本当に敵討ちをしたいか?」と問うと、「仮に警察に捕まったとしても1人だからせいぜい20年程度刑務所にいるだけ」「妹をあんな風に殺したあいつをそんな刑罰で許せるか!」と断じ、伊集院に依頼を申し込んだ。
- 宮村美穂(みやむら みほ)
今回の被害者。茶髪のポニーテールの女子高生。
明るくて太陽のような性格から、姉の明美に愛されていた。
部活帰りに村田に目を付けられ辱められた後、絞殺されその遺体は野犬に食い荒らされてしまう。
今回のゲストキャラ。天羽組武闘派極道で「日本刀の和中」の異名を持つ男。
村田の所業を知り、組長である天羽からの命令で粛清するために声をかけたところを、伊集院に背後に回られた。村田の取り合いから伊集院と戦闘になりお互い刀を抜いたところで小峠が間に入って土下座をして「親っさんの命令で村田はお預けします!」と申し立てたことで刀を収めた。
トドメ役として伊集院から拷問室に呼ばれ、村田をダルマにした。
今回のゲストキャラその2。
村田の所業を知り、組長である天羽からの命令で村田を粛清するために同行していたが伊集院と和中が村田の取り合いによる戦闘を始めたため、慌てて天羽に電話をし、二人の間に入って土下座をして
村田を粛正しようとしていただけだということや、天羽の命令で村田の粛清役を伊集院に譲ることを話し、それを聞いた二人が納得してお互い刀を収めた様子を見て、安堵の表情を浮かべた。
今回のゲストキャラその3。
村田の目に余る所業から一度は波紋を言い渡したが、村田本人が反省せずカタギの女子高生に手を出して殺したことを新聞から察して激怒。和中と小峠に村田の粛清を命じた。しかし、和中と伊集院が村田の粛清をめぐって戦闘になっていることを電話越しで小峠から聞かされ、慌てて「村田は伊集院さんにお預けしてかまわん!」とすぐ村田の身柄を伊集院に譲ることを命令した。