概要
伊集院茂夫の拷問ソムリエシリーズに登場する天羽組の元組員。
何かの悪事(劇中の描写を見るに、おそらく婦女暴行や強姦と思われる)を働いたことで破門されホームレスとなっていた。
経歴
かつては天羽組の武闘派として活動していたが現役時代から素行が悪く、天羽桂司から破門を言い渡されてしまう。
尾崎隆雄が食らった絶縁と違って破門は心掛けが良ければ復帰が許されるのだが、村田は破門を解かれるよう精進する事もせず、それどころか若い女性を嬲り殺しにして、死体を処分する為に山に捨てて野犬に食わせるなど残虐な行為を繰り返していた。
そんな中、妹を無残に殺されてしまった宮村明美という女性が犯人捜しに奔走、執念の末に裏社会の情報屋である伍代千隼に辿り着き、一連の犯行が村田の仕業によるものだと知る。宮村の胸中を察した伍代は「元武闘派極道の村田が相手では一般人の女性では返り討ちに遭うだけだ」と諭し、餅は餅屋だと盟友の伊集院茂夫を紹介したのであった。
宮村の依頼に応じた伊集院はすぐにターゲットである村田の居場所を突き止めるが、時を同じくして天羽も「カタギに手出しは厳禁」という組の掟を破った村田を粛清するために和中蒼一郎と小峠華太を差し向けていた。このため伊集院と和中が村田の身柄を取り合って戦闘になってしまうが、最終的には小峠から連絡を受けた天羽の指示で伊集院に身柄を引き渡された。
その後、伊集院に連行された彼は、江戸時代の処刑法「石子詰め」をアレンジしたという拷問に掛けられる。12時間にも渡る拷問の前には村田も到底耐えられず、反省の弁を述べ助命を乞うと、「反省したのならいいだろう」とチャンスを得ることを許される。だが、這う這うの体ながら拷問から解放され安堵するもつかの間、伊集院が村田に突きつけたチャンスとは「お前をどうしても許せんという人間から生き延びられたら解放」というものだった。
そして、その「村田をどうしても許せない人間」として、なんと和中が登場する。
伊集院が天羽組、ひいては粛清に赴いてきた和中の面子を立たせるべく、彼を秘密裏に招聘していたのだ(伊集院としても実際は、村田を生かす気も解放する気もさらさらなかったのだが)。
たとえ五体満足でも天羽組最強と名高い剣豪・和中と相対すること自体が絶望的であるのに加え、ましてや満身創痍の村田には、和中から逃れることなど不可能であった。最終的に和中から「腐れ外道」と吐き捨てられた挙句、四肢を斬り落とされ絶望のどん底で絶命した。
余談
前述のように彼は任侠を重んじる天羽組のタブーを犯しているため、ヒューバグファンからの評価は非常に悪く、再登場を望む声は皆無に等しい(尾崎という例外もあるがこの傾向は、坂元のように天羽組関係者でありながら悪事を働いた人物全般に共通している)。
新聞がどこまで村田の事件を公表していたかは不明だが天羽は事件の記事を見て村田の犯行と断定したことから女性を惨殺したことか惨い死体処理をしたこと、もしくは両方の悪事を行ったと考えられる。
終盤で和中と対峙した時に彼は異常に恐怖しており、またかつて小峠も破門になった舎弟を自らの手で殺害するよう天羽から命令されたことがあるため、村田は組員時代は和中の舎弟だった可能性がある。
「香川女子高生殺人事件」の犯人がモデルと思われる。こちらは犯人がまだ逮捕されておらず未解決事件になっている。
関連タグ
鎌の坂元…天羽組出身者の嫌われ者繋がり